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一度きりの家づくりで満足するために:これまでのストレスを活かす!

こんにちは!千春です。
今日は風が強くて寒かったですね〜。
自転車族には辛い季節です!顔が寒い!

さて、本日は「一度きりの家づくりで満足するために」について考えてみます。

「家は3回建てないと満足しない」とよく言われますが、実際に3回も家を建てられる人は少ないです。
最近ではライフスタイルの変化によって住み替えることも主流になってきましたが、それでも家を買うってビックイベント。

出来るだけ失敗したくないし、いい住まいにしたい。
そして自分らしい暮らしを実現したい、ですよね。

だけど「理想の暮らし」が思いつかないとき

家づくりや物件選びにおいては、よく「どんな暮らしをしたいか」を考えることが大切だと言われます。

私も物件探しやリノベーション設計の初回ヒアリングで「理想の暮らし」について聞いています。
「どこに住もうか」「どんな間取りにしよう」「どんなインテリアにしよう」
決めることがいっぱいの家づくりにおいて暮らしのイメージは大切です。

でも、実際にその問いに向き合うと「自分の理想の暮らしって?」と漠然としていてなかなか答えを出すのは難しいものです。

例えば、朝はゆっくりコーヒーを淹れて飲みたいとか、
植物を育てながら自然を感じたいとか、
シンプルでスッキリした空間で暮らしたいとか。
そういったことを考えるのはワクワクするしポジティブなことです。

ただ、普段の忙しさや家づくりのスピード感の中でこの問いに向き合うのは案外大変。

しかも家探し(土地探し)からの住まいづくりって、一度軌道に乗ってしまうと後はあっという間のスケジュールでなかなか悠長に考えられる時間は少ない。

そこで今回は、視点を少し変えて、「どんな暮らしをしたいか」ではなく、
これまでの住まいで感じた不満や改善したい点を洗い出す方法をご提案します。
実際にわたしも取り入れた方法です。


過去〜現在の住まいの「不満」を活かす

その方法とは自分の暮らしや住まいに対する「不満」を思い出すこと。

これが理想の住まいを見つけるヒントになります。

意外に「理想」を考えると思い浮かばなかったり、
予算とはかけ離れた夢のような空想を考えてしまうこともあります。

わたしの場合だと、元気な時は理想や前向きなアイデアがポンポンででくるのですが、ちょっと疲れると思いつかなくなってしまったり。

後は、いざ本当に自分の家を買うぞ!建てるぞ!となった時。
決めなければいけないことの連続でちょっとしたマイホームブルーになることも。そんな中でも【自分の実体験にの基づく】ことだと案外スルスルと出てきたりします。

実際にわたしは賃貸の家に住んでいたときに結構「プチストレス」を感じることがあったんですよね。
で、新居ではそれを無くしたらストレスが減って暮らしやすくなるんじゃないか。と思ったんです。シンプルですよね。

なので、今の住まいが居心地悪いところがある人はチャンスです!(笑)
写真に撮ってメモっておいてください。

わたしが実際に感じたプチストレス

ここで実際、私自身が感じたプチストレスを発表します。
ちょっとマニアックなものもありますが参考にしてもらえると嬉しいです。

①玄関が狭い

以前住んでいたマンションでは、玄関が狭く、ベビーカーを置くと人が通れなくなるのがストレスでした。
玄関の配置や広さは、日常の動線に大きく影響するので
次の家では余裕のある設計にしたいと感じました。

通れません…

②プライバシーのない間取り

玄関を開けるとリビングが丸見えになる間取りも不満でした。
田の字型の間取りで廊下が一直線なんです。
プライベートな動線とパブリックな動線が分けられないのが結構ストレスでした。お風呂に入ってから裸同然で廊下を行ったりきたりしないといけなかったり…。
人の目が気にならない動線が欲しいと思ったのは、この経験からです。
後は一旦隠したいもの(ゴミとか段ボールとか)を置く(隠す)場所がなかったのがプチストレスでした。

気持ちがいいくらい丸見え!

③意味のない収納

奥行きが浅すぎたり深すぎたり、棚もポールもない収納は使いにくく、
結果的に「あるのに活用できないスペース」となってしまいました。
収納は量だけでなく、実際の使い勝手を考えることが大切だと実感。
特に狭いマンション暮らしでは少しの面積も無駄にできません。

④やっぱり便利な設備が欲しい

食洗機がある物件とない物件に住んできました。
わたしは食器洗いが苦手なので食洗機がないと想像以上に負担でした。
やはり家事の効率化を図れる設備は欠かせないと確信。

⑤室内が暑すぎる寒すぎると辛い

札幌に1年間住んでいたときのマンションで、断熱性の高さと二重窓の効果を体感しました。暖かく快適な室内環境は、雪が積もる厳しい寒さの中でも安心感をもたらしてくれました。
以前所属してたリフォーム会社では断熱工事を得意としていたのでそこで知識も学んでいたので実際に体感できてより必要性を再認識。
マンションでは特に、気密と換気、風通りが大事なのでここは譲れないと感じました。

札幌のマンション二重サッシ最高。

⑦キッチンやお風呂や洗面所
これらは自分にとって使いやすい大きさがあるので、それを知るためにも
ぜひ今の家での感覚を知っておいてほしいです。
ショールームで見るより実際に自分の使っている状態の感覚を知っておくことを強くお勧めします。
ショールームは魔法のような空間なので感覚がバグります。(笑)

例えば、今の賃貸の部屋のお風呂が1216サイズ(1.2m✖️ 1.6m)で特に狭いと感じていなかったとしてもショールームに行って1216サイズを見ると「何これ、ちっさ!!」となるんです。
1616でも「ちっさ!」と感じるかもしれません。

一方、洗面台なんかは人によって、または家族構成によって必要な大きさがかわるんですよね。
ここでメイクするのか、ドライヤーかけるのか、、など。使い方によっても必要なサイズが変わってくるので今の洗面台を使ってて自分にとって使いづらい点があればそれを改善するようなものを置けばいいのです。

シンガポールの洗面所。収納がないので物が溢れる。

⑧収納扉が折戸で端っこまで有効に使えない
地味にストレスだったのがこれ。
収納内部いっぱいに無印のケースを納めたかったのに折戸の引き残しがあるせいで入れれなかった…!
なんか勿体無い気がしてしまいました。泣

端っこまで使いたい。


一方、部屋の広さの優先順位は…

実家は広々とした庭付き戸建てでした。自分の部屋も8帖くらいあり、のびのび育ってこれました。
一方、都会に出てからは55m2以上の物件には住んだことがありません。

その結果、今の自分は「狭くてもやっていける」派でした。
そりゃあ広ければ嬉しいけれどその分価格が上がります。

思い返せば実家ではいつもリビングにいたしリビングで勉強してました。
自分の部屋があって嬉しかったのは小学生の頃かな?
2階で寝ていた時もあったけど、いつからか1階にある和室で寝るようになっていました。結局狭い範囲で生活してたんですよね。笑
(ちなみに夫も同郷で同じような感覚らしい。)


そのため、自分にとっては広さよりも暮らしやすい動線や設備が重要だと認識。
自分たちの暮らしに本当に必要な最低面積はどれくらいか、
その上で無駄のない設計を考えるようになりました。


気に入った点も取り入れる

また、不満だけでなく、「気に入った点」も思い出してみるといいかもです。
お気に入りの空間や機能は、理想の住まいを形づくる要素となります。


「自分らしい家」を実現するために

冒頭と重複しますが「家は3回建てないと満足しない」とよく言うけど実際に3回も家を建てられる人は少ないです。
でも、引っ越しを通じて住まいに対する好みや価値観を知る機会は意外と多くあったりします。

過去や現在の住まいの中で不便に感じたこと、ストレスに感じたことを書き出し、逆に気に入った点もメモしてみてください。
それを活用することで満足度の高い家づくりにつながります。

家づくりや物件選びは決断の連続です。
未来に対する期待で理想が膨れ上がって’自分の本当に好きなもの’がよくわからなくなったり
人の素敵な暮らしぶりをSNSで見て更に迷ったりします。

だけど住むのはあなただし、
お金を払うのもあなたですよね。
だからあなたの好きなように作っていいんです。

ただそれがちょっとわからなくなったり、
疲れたりした時。
過去の経験を振り返ることで、本当に大切にしたい暮らしの要素が見えてくることもあります。
これから家づくりをされる方が、少しでも自分らしい住まいを実現できますように!

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