ジブンゴトで考える、「小学校での出張授業」
こんにちは。スープストックトーキョーです。
スープストックトーキョーでは「誰にも似てない」一人ひとりが自分らしく生きることのできる世の中を目指しています。
2021年度から、小学校で環境問題や多様性に関するSoup Stock Tokyoの取り組みを伝える出張授業を実施。今回はその背景と実施状況についてお伝えします。
きっかけは3児を育てるお母さん社員
スープストックトーキョーでは働く人の7割が女性。お子さんを育てながら、働くお母さん社員も多く在籍しています。
中でも新卒入社としては初めて産休・育休を経験したお母さん社員の高砂(たかさご)は、3児の子どもを育てながら、店長も務め、現在は人事部で採用や研修の担当をしています。
そんな高砂の一番上のお子さんが小学校の授業でSDGsのことを教わりはじめ、中でもLGBTQについて興味を持ち始めたそう。
家族で食事をとりながら、仕事の話をしたり、お子さんたちから学校であったことなど聞いたりするという高砂。ちょうど一番上のお子さんからSDGsの授業のことを聞いたのも家族で晩ご飯を食べているときでした。
その頃から社内でも、環境に配慮した取り組みやLGBTQの理解促進などを進めていたこともあり、スープストックトーキョーで今どんな取り組みをしているのかを話したんだそう。「もっと詳しく話を聞いてみたい!」と社内でLGBTQ理解促進を中心となって進めている社員にインタビューの時間ももらったんだそうです。
その時インタビューをして聞いた話を、小学校の授業の中でも共有。「スープストックトーキョーのことをぜひクラスのみんなにも聞いてほしい」と担任の先生にお願いし、出張授業をすることになりました。
スープで働くお母さんをずっと見てきたから
子どもを保育園に通わせながら、長年働き続けてきた高砂。働くお母さんのそばにはいつもスープストックトーキョーがあったからか、高砂の子どもたちはみんなスープが大好きです。
高砂が店長として店舗で勤務をしていた時は、特に家族でよくお店に行っていたそう。
お母さんが働くスープストックトーキョーは子どもたちの生活の中では当たり前の存在。
商品も、働くお母さんも大好きだといいます。
そんなスープストックトーキョーだからこそ、きっと私たちの取り組みにも興味を持ってくれたのかもしれません。
合言葉は「ジブンゴト」
スープストックトーキョーの企業理念は「世の中の体温をあげること」。目の前にいるお客さまや働く仲間だけでなく、私たちを取り巻く環境にもその範囲を広げています。
今回は環境問題と人にフォーカスをあて、スープストックトーキョーが実施している取り組みや背景を伝えることにしました。
今回の出張授業を中心となって設計した高砂。今回の授業で一番意識したことは、子どもたちが「ジブンゴト」で様々な社会問題を考えられるようになることでした。
スープストックトーキョーの取り組みから考える
授業は2部構成。第1部では、プラスチック製のストローから堆肥にすることのできるサトウキビストローや牛乳パックを再利用して作った紙ナプキンの店舗展開の取り組みを紹介。この取り組みは、ある社員が店舗で感じた「ジブンゴト」がきっかけでした。どれだけ販売の計画を立てて日々調理をしていても、発生してしまう売れ残り。どうしても捨てざるを得ません。店舗での食品ロスをどうにかしてゼロにしたいという思いから始まった食品ロスゼロプロジェクト。そこから派生をした取り組みです。
1人の社員の想いから始まった、このスープストックトーキョーの取り組み。授業の終わりになると「給食も残っちゃうのがもったいないなと思っていたんだよね」「いつも給食で集めていた牛乳パックがこんな風になるのか」など、自然と「ジブンゴト」として話ができるようになっていました。
第2部は認定NPO法人ReBitさんにも協力していただき、LGBTQに関する授業を実施。
LGBTQを含む多様な性に関する知識をはじめ、セクシュアルマイノリティであるスープストックトーキョーの社員も登壇し、自らの経験を伝えました。
LGBTQのことを他人事ではなく、「ジブンゴト」で考えてほしい。そしてそれをきっかけとして自分のことを大切に思えるようになってほしい。子どもたちの当事者の話を聞く姿勢はとても真剣。そのあともっと調べたいと図書館でLGBTQに関する本を借りていた子もいたそうです。
子どもたちが考える「ジブンゴト」
この授業を通じて様々な「ジブンゴト」を知り、自分の身の回りの人に環境に何ができるかを考えた子どもたち。自然と授業が終わってから、出てきた言葉は「誰かのために何かをしたい」という思いでした。
「お母さんが仕事で大変そうだから、自分が下の子のお世話をしてあげたい」
「自分自身が食べ物のアレルギーを持っている。自分も含めて困っている人を助けたい」
この出張授業が一人でも多くの子どもたちにとって、「ジブンゴト」で考えられるようになるきっかけになりますように。
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