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Start over! 『"狂気"という名の"希望"が生まれた物語』/櫻坂46 MV考察/何を「やり直す」のか


こんなぎー 

お久しぶりです、スープカレーうま馬です


櫻坂46 6thシングル『Start over! 』公開から
一夜明け「 今しかない 後にはない」
ということで最速考察していきます!


桜月MVと同じように、
製作側から「考察してください!」という
意思を感じるMVでしたね

5分尺のMVに詰め込める
設定やストーリーには
限度があると思いますが

前回の『桜月』MV考察では
その"限度"を無視して深読みし過ぎた結果

2時間ある映画の考察をしたの?くらいの
特大ボリュームで仕上げてしまいました
(その分反響もありえないくらいあって嬉しかったです!!!!!!)




今回の『Start over!』MV考察は
5分尺に相応しいボリュームで
サクッと仕上げたいと思ってます!


それではよろしくお願いしますうさぎねこ



今回もMV描写から物語を考察しました!
自分が思う時系列順に書いていきます

皆さんがMVを見て気になってるポイントは


・全体的な物語の設定や結末
・藤吉夏鈴が鼻血を流している理由
・前半と後半でマグカップの色が変わる理由
・特徴的な『玉座』のフォーメーションの意味
・小林由依が藤吉夏鈴に手を引かれた理由
・会議室の中心に土生瑞穂がいる理由
・イントロ・アウトロ シーンの絶妙な誤差
・後半に落ちたマグカップが逆再生で戻る理由
・一体何が『Start over:やり直し』なのか


等、あるかと思いますが
上記のポイントを中心に
色々と考察してます



特に重要なのは

物語の設定と結末
・時系列

だと思うので
そこを軸に書いていきますね!


▼物語の設定

ある企業に勤める会社員
主人公の藤吉夏鈴が鼻血を流したり
暴れたくなってしまうくらいの
ストレス環境に置かれている。
どうにかしたいと思ってはいるが
どうにも出来ない状態。

広い意味で捉えるなら、会社のみならず
「現代社会」自体に疲れてしまっている


ブラック企業で心身ともに疲弊している
藤吉夏鈴を含むメンバー達


という見方で進めていきます!


▼イントロ

MV冒頭

窓から陽がさしているのにも関わらず
薄暗い社内、不自然です
会社の暗い雰囲気が伝わってきます


画像では伝わりませんが
藤吉夏鈴の真上の蛍光灯が消えかかっていて
会社の『不安定さ』を演出


イントロの描写は物語の設定上
MVの中でも重要なシーンだと思うので
少し細かく書きます。

イントロのシーン (0:00〜0:10)


最初のたった10秒
細かい描写ですが
色々と練られて作られているのが分かります
順番に並べると

①藤吉の真上の蛍光灯が点滅している
    (チカチカ音が鳴ってる)

②画面右下の山﨑が田村を呼ぶ
→田村は立ちあがり椅子を戻してから小走りで向かう

③画面中央を2人組(武元×幸阪)が通り過ぎる
→幸坂が左手でスマホを持ちながら右手で操作

④画面左から井上が出てくる
→右手で本とファイルをデスクに置く
→右手で椅子を引いて座る
→左手で本をよける
→右手でファイルを棚に置く
→左手で書類を見る

⑤井上の向かいのデスクで大園が右手に持った書類を2枚見る→左手で書類をめくる

⑥画面奥のミーティングで増本が手前に座り右手で書類を見る→増本の奥の大沼が書類を少し持ち上げる



以上6個の描写が
ほぼ平行に進みますが
この描写1つ1つが"なんとなく"ではなく
明確なディレクションを受けていて
台本通りに進められていると考察しています。


なぜそう思うのか?は
後半に出てきますが、先に少しだけ言うと



この細かい6つの描写が
イントロとアウトロで絶妙に違います

制作側が敢えて、トリックのように
何かを示すように、変えているのだと思います

"全く"違う訳ではなく
"絶妙"に違うという所が
考察のポイントかと思います

詳しくは後々出てくるので
次に進みます!



藤吉夏鈴が鼻血を流すシーン

カメラ目線で反抗的な眼をしている



唐突に顔をデスクに突っ伏します

このシーンにも注目です

突っ伏した時に肘が青いマグカップに当たり
マグカップは落下します。

この時
画面の後ろを歩いているのは田村×山﨑

後ろを歩く山﨑×田村

冒頭で山﨑が田村を呼んでいる描写
がありましたが
「呼んだ後に、窓側に2人で歩き出した」
ということが分かります。
これは時系列的に大事なポイントです。


落下した青いマグカップ


落下した青いマグカップから
中のコーヒーが床に溢れているが
マグカップは割れていない(伏線)

藤吉夏鈴が椅子から仰向けに倒れる


ここの描写が怪しいです。
さっきまでデスクに突っ伏していたはずの
藤吉夏鈴が急に仰向けで倒れ出し
ついさっきまで流れていた鼻血も消えてます

■そして引きの画角になります

画面左側:先ほどの山﨑×田村 画面右側:駆けつけた齋藤
藤吉夏鈴が倒れたシーンを拡大


さっき青いマグカップが
落下したはずの場所を見てください

マグカップも無ければ、
コーヒーも溢れていません。

・唐突に仰向けで倒れる
・鼻血が消えている
・倒れた場所にマグカップとコーヒーが無い


以上のことから
鼻血を流した藤吉夏鈴が
デスクに突っ伏した瞬間から

『現実世界→夢、あるいは妄想の世界』


に舞台が変わっています。
青いマグカップが落下した世界が『現実』


倒れている"途中の描写"から既に
藤吉夏鈴の頭の中『妄想の世界』です。


ここからMV後半までは

『藤吉夏鈴の妄想』であり
「破壊」が繰り広げられます。


 
そう

『Start over』の意味は「やり直し」ですが
今から見るものは、ほぼ全て「破壊」になります

では一体

いつ、どこで、何を、「やり直した」のか

藤吉夏鈴は何を「やり直したかった」のか



『Start over』がタイトルにもなっている通り
それが考察の核になると思いますので
そこにも注目してみてください

ここまでが考察において重要な
イントロの描写でした


▼Aメロ→Bメロ

起き上がった藤吉夏鈴の
「君は何か夢とかあるのかい?」
(歌詞)から

「破壊」が始まり
その表情からは「狂喜」を感じます

「狂喜」
狂喜:気も狂いそうなほど喜ぶこと



そんな「狂喜」を目の当たりにしたメンバーは
どんな反応をしているのか

「静観」
静観:その事象に関係性を持ちながらも静かに見守ること


荒ぶる藤吉夏鈴の姿に
驚くでも、止めに入る訳でもなく
ただ「静観」しています、不自然ですよね

これは『藤吉夏鈴の妄想世界』なので


もし私がこんな行動をしても
「他のメンバーは"静観"するのだろうな。」
という藤吉夏鈴なりの予想かもしれません



なのでBメロでこう言い捨てます
「君はきっと分かってるだろ?
 いつの間にか諦めていること」

要は

「君たちは会社が正常ではない現状に対して
自分が諦めてしまったということを自覚しているだろ?」

現状に諦めているから
「もう反抗する気すらないんだろ?」
と煽ってます

静観するメンバーを煽る藤吉夏鈴




その後も藤吉夏鈴は「破壊」を続けることで
静観するメンバーに
「自分自身の反抗」を見せます

独りで破壊を続ける藤吉夏鈴



▼サビ

そんな藤吉夏鈴の訴えが通じたのか
メンバー達が賛同を始めます

藤吉夏鈴を中心に両手を上げるメンバー達



そして印象的なフォーメーション『玉座』

メンバーが作った『玉座』に座る藤吉夏鈴


この『玉座』に込められた意味は
メンバー達の藤吉夏鈴に対する
「賛同」や「加担」
を表しているのではないかと思います。
『共犯関係』ですね。


ですが、
この『玉座』を見ていて
何か感じた人もいると思います。

藤吉夏鈴が
『玉座』から降りる
というよりも
『玉座』が崩れて落ちてしまった
ように見えませんでしたか

『玉座』が崩れる


『玉座』が崩れたのは下の部分
↑のシーンで両手を上げているのは
"崩れた部分"に居た上村莉菜
これは少しだけ伏線になってると思います


『玉座』から落ちる藤吉夏鈴


『玉座』に座るような人が
床に手をつくような降り方はしないと思うので
やはり崩れているように見えます



それはなぜなのか?


昨日今日の『共犯関係』では
人によって個人差があるということです。
盤石ではないため崩れてしまった、
脆かったのです。


なので『玉座』を作って「賛同」しても
上村莉菜などのメンバー達には
『反抗』に迷いがある
藤吉夏鈴に着いて行っていいのか(半信半疑)

ということを表しているのではないでしょうか。



カメラ目線の藤吉夏鈴

はい、これで1番が終わりました!


1番を通して見て気づいたことがあります

『カメラ目線があるのは藤吉夏鈴だけ』


という点
他のメンバーが映った時は
藤吉夏鈴を見ていたり
カメラから目を逸らしています


絶妙にカメラ目線では無い→藤吉夏鈴を見てる


他のメンバーも踊りに夢中だったりして
カメラ目線にはなりません


理由としては反抗する『覚悟』だと思います。

カメラを見ている→反抗する『覚悟が強い』
カメラを見ていない→反抗する『覚悟が弱い』

そう捉えることができた1番でした。
なのでまだ藤吉夏鈴だけがカメラ目線なのです




ここから2番に入ります


▼Aメロ 

カメラ目線の増本×松田 反抗的な眼をしている


早速カメラ目線になるメンバー
これは藤吉夏鈴と一緒に『反抗する覚悟』
を決めたという表現だと思います


ですが
上村莉菜だけスマホを見て
カメラを見ていません



ここに先ほどの伏線が少し絡んでる気がします


上村莉菜はまだ迷っていて
スマホで『自社の評判』なんかを調べて
「他の人の意見」→「俯瞰的な目線」
を探しているのかもしれません

(上村莉菜の他にもスマホを見てるメンバーは数名いましたね)



一方で
恐らく就業時間中にも関わらず外に飛び出し
ダンスパーティーを開催する
藤吉夏鈴とメンバー
 

躍り狂う藤吉夏鈴とメンバー


外に飛び出す
→会社・組織から1度出ることで俯瞰的に見てみる
もし異常が日常になっていたら
何がおかしいのか自分でも分からなくなってしまいます


→見るからに色んな会社がある
オフィスビルの中心で
時折苦しそうに踊っています
これは社外へ訴えかもしれません

会社の外で
藤吉夏鈴と共に暴れることで
お互いの意思を確認し、結束を強め
続々と『カメラ目線』=『反抗表明』をする
メンバーが増えてきました

土生瑞穂 反抗的な眼
小池美波 反抗的な眼


そして先ほどの
上村莉菜も『反抗表明』を決めました



▼Bメロ

メンバー達が続々と『反抗表明』していく中
1人で俯き、目をつむる小林由依

最後の最後まで迷っている小林由依 覚悟を決められない



ここで物語の設定を1つ

自分の考察ではメンバー間の関係
先輩、後輩は、そのまま上司、部下
役として設定されてると思います。

なので社内では
1期生は上司
2期生は部下 です。


(※設定上はそう考察しましたが
字面の違和感がすごいので
ここから先は上司、部下を置き換えて
先輩、後輩と書きます)


なので藤吉夏鈴にとって小林由依は
会社の先輩ということです


迷いと不安で動けなくっている
先輩の小林由依を
後輩の藤吉夏鈴が手を引き
会社の壁を破壊して飛び出します

先輩:小林由依 の手を引く 後輩:藤吉夏鈴
【会社】という空間から飛び出して 説得する道を選ぶ



▼サビ

一方で
藤吉×小林不在の会議室では
会議をすることなく
土生瑞穂を中心にダンスをしています

土生瑞穂が中心にいる


ダンスというより儀式のようにも見えます
決戦前夜の宴かもしれません

なぜ土生瑞穂が中心なのか?

メタ的に見ると
「そのフォーメーションに合ってるから」ですが

物語的に捉えるなら
「先輩だから」だと思います

物語上でも後輩からの人望がありそうです


「藤吉夏鈴というリーダーが不在なので代わりに先輩の土生瑞穂がメンバーを仕切っている」

といったところでしょう


そして"あのシーン"がやってきます。



先輩の小林由依を抱きしめる後輩の藤吉夏鈴


後輩の藤吉夏鈴が先輩の小林由依に
「見栄張るな カッコつけるな」(歌詞)

と声をかけるシーンです


きっと小林由依は社内が辛い状況であっても
後輩には気丈に振る舞っていたのでしょう

自分の弱さは見せずに
後輩を支えてきたつもりだったけど
藤吉夏鈴にはそれを見透かされていた。
その痛みを2人で共有したシーンだと思います。

先輩後輩は関係なく
『お互いに支え合い、全て壊してやり直す』
と決意し、手を取り合う2人

ずっと悩んでいた小林由依が
ようやく笑顔になります

手を取り合う2人



▼落ちサビ


そしてさらに
"あのシーン"が続きます


小林由依 「君は僕の過去みたいだな」


藤吉夏鈴 「僕は君の未来になるよ」



もちろん、メタ的な捉え方もできるシーンですが
先に物語上の意味を考えます


小林由依の「君は僕の過去みたいだな」

かつて小林由依も新人だった頃
藤吉夏鈴のように、
日常的に鼻血が流れるくらいストレス抱えいて
心身ともに追い詰められる毎日だった

小林由依は
そうやって"過去の自分"のように
疲弊していく藤吉夏鈴を見ていたくなかった
「過去の自分を見ているようで辛かった」
ということだと思う。


過去には 
そんな現状を打破しようと、
行動したこともあった。
でも上手くいかなくて、
むしろ返り討ちにあった。

小林由依には
そんな過去があったからこそ
最後の最後まで"藤吉夏鈴の反抗"に
参加できなかった。

反抗することで傷ついてしまう後輩を
見たくなかったから。
 
という物語を予想しました。

一方で
藤吉夏鈴の「僕は君の未来になるよ」

そういった小林由依の
辛い過去=過去の自分』を知った上で

「それでも私は反抗を続ける」
という藤吉夏鈴の決意

そしてなにより大事なのは
「君の未来になるよ」の部分

"未来になる"ということは
藤吉夏鈴は破壊して、反抗して、壊して
それだけでは終わらない。


その後で"未来を作る"という
決意表明をしている。


この物語は"壊して終わり"ではない

変わらないのなら壊してみせる
そしてやり直す 理想に向かって

これは『やり直し』の物語なので

だから藤吉夏鈴は反抗を続ける
それが会社そのものを壊すことなのか
会社の仕組みを壊して作り直すことなのか
集団ストライキなのか
独立なのか

手段は色々あれど

最終的には
必ず君を守る』という意味かなと思います。



■メタ的に受け取るなら

櫻坂46の小林由依から藤吉夏鈴へ
「君は僕の過去みたいだな」
→昔の自分とシンクロする所がある
だからこそ心配な部分も
楽しみにしてる部分もある

櫻坂46の藤吉夏鈴から小林由依へ
「僕は君の未来になるよ」
→シンクロする所があることを受け入れる
過去の先輩を超えていく
これからの櫻坂の未来を担う決意


こんな所でしょうか
そしてMVはラスサビを迎えます。



▼ラスサビ

最後のピース小林由依が加わったことで
メンバー達の結束は盤石になり
もう迷いは無い、思うがままに大暴れ
リンチパーティー!というシーン

「今しかない 後にはない
  逃げてる今の自分 目を覚ませ!」

という歌詞が合わさります
この後、彼女達は結束し『破壊』を行い
『現状打破』を目指すのでしょう


「スクラップアンドビルド」
という言葉があるように

『破壊』は悪い意味だけではありません
これは『"やり直し"の物語』なのです

スクラップアンドビルドとは

1 老朽化したり陳腐化したりして物理的または機能的に古くなった設備を廃棄し、高能率の新鋭設備に置き換えること。

2 行政機構における膨張抑制の方法の一。組織の新設にあたっては、同等の組織の廃止を条件とすること。


「start over」と「start again」の違い
overは
「繰り返して」「はじめからもう一度」
という意味なので
start overは
「繰り返して始める」
「はじめからもう一度始める」など
「やり直す」の意味になります。

start againでは
「再び始める」「もう一度始める」
「さらに始める」で
「やり直す」の意味にはなりません。




はい、ここからアウトロになります
ラストスパートです!

アウトロでは今MVのテーマ
『"やり直し"の物語』
完結するようになってます。

自分の考察はアウトロのシーンを
時系列順に若干並び替えているので


まずは本MV通りのシーン順で
簡単に流れを振り返ります


①白い光の中に消えゆく藤吉夏鈴

②割れた黄色いマグカップ

③逆再生でマグカップが割れる前の位置に戻る

④引きの画角で既視感のある日常シーン

⑤藤吉夏鈴が頬杖をつき鼻血を流している

⑥藤吉夏鈴が鼻血を拭い笑う


以上が、本MVの実際の流れです!

自分の考察では時系列上
少しだけ順番が変わります


では、自分の考えた時系列順で
ラストスパート考察していきます!
物語で重要な部分です!


①白い光の中に消えゆく藤吉夏鈴


白い光の中に消えゆく、白昼夢。
そうです、、
ここまでMV本編を熱く考察してきましたが、
最初に提示した通り、

青いマグカップを落として
『藤吉夏鈴が倒れる』シーンから
全ては妄想の世界。

藤吉夏鈴が孤独の抵抗から
仲間を付け、小林由依とと手を取り合い
迎えた全面戦争エンドは

現実ではないのです。
藤吉夏鈴の妄想であり理想。

では現実はどこにあるのか


私たちが視認してる現実は
このブログの1番最初に長々と書いた
イントロ部分


1. 細かな描写が散らばった日常の風景

2. 藤吉夏鈴が鼻血を流す

3. 藤吉夏鈴が唐突にデスクに突っ伏す


この3つだけ です、、、
そして今ようやく迎えたアウトロで
この世界の現実がもう少しだけ視認できます

②引きの画角で既視感のある日常シーン


このシーンが時系列では2番目に来るので
この時点で本MVの実際描写の流れと変わってます

簡潔に説明するなら

【②引きの画角で既視感のある日常シーン】は
この世界の彼女達の2日目だと考えました。

1日目はさっき書いた
イントロ部分
1. 細かな描写が散らばった日常の風景

2. 藤吉夏鈴が鼻血を流す

3. 藤吉夏鈴が唐突にデスクに突っ伏す

この3つです、
なので1日目の藤吉夏鈴は
唐突にデスクに突っ伏した後
あの妄想の世界を見て
いつも通り退社して
帰宅して眠りについた

ここまでが1日目です。

2日目は
いつも通り出社

②引きの画角で既視感のある日常シーン


に繋がります、
では、なぜ2日目だと思うのか。
この【②引きの画角で既視感のある日常シーン】
"既視感のある"と書いてある通り
イントロのシーンと絶妙に違います。


絶妙であれど"違う"ということは 
同じ日ではなく別の日であり、
イントロシーンの使い回しではなく、
わざわざ似せたアウトロシーンを撮ったということは制作側の意図を感じます。

どれくらい絶妙に違うのかというと
(変わってる箇所はアウトロの方で太字にしてあります。 軽く比べてみてください)

ーーーーーーーーーーーーーー

イントロのシーン

①藤吉の真上の蛍光灯が点滅している

②画面右下の山﨑が田村を呼ぶ
→田村は立ちあがり椅子を戻してから小走りで向かう


③画面中央を2人組(武元×幸阪)が通り過ぎる
→幸坂が左手でスマホを持ち右手で操作する

④画面左から井上が出てくる
→右手で本とファイルをデスクに置く
→右手で椅子を引いて座る
→左手で本をよける
→右手でファイルを棚に置く
→左手で書類を見る

⑤井上の向かいのデスクで大園が右手に持った書類を2枚見る→左手で書類をめくる

⑥画面奥のミーティングで増本が手前に座り右手で書類を見る→増本の奥の大沼が書類を少し持ち上げる

アウトロのシーン

①藤吉の真上の蛍光灯を画角上確認できないがイントロの時に点滅した際に聞こえた音が鳴ってないので恐らく蛍光灯は点滅してない

②画面右下の山﨑は画角上確認できない
→田村は立ちあがり椅子を戻してから小走りで向かう

③画面中央を2人組(武元×幸阪)が通り過ぎる
→幸坂が左手でスマホを持ち右手で操作しない

④画面左から井上が出てくる
左手をデスクに置く
→右手で本とファイルをデスクに置く
両手で椅子を引いて座る
→左手で本をよける

⑤井上の向かいのデスクで大園が左手で書類を持ち上げながら右手で書類取り出す→両手で書類を見る

⑥画面奥のミーティングで増本が手前に座り右手で書類を見る→増本の奥の大沼が書類を大きく持ち上げる

ーーーーーーーーーーーーーーーー

以上です、絶妙過ぎます、
いつも通りの日常なのでメンバーの大半の行動はそんなに変わらないし、座る場所も集まってる場所も同じです、でも別の日ということがわかります。
その別の日を自分は2日目と仮定しました


2日目だと考えた理由はまだあります
それは『マグカップの色が違う』という点です

③割れた黄色いマグカップ

マグカップの色が違う→1日目ではない→2日目
単純に色が違う=別の日 という考察をしました

そしてこの【③割れた黄色いマグカップ】
のシーンは自分の考察だとバッドエンドです。
ここでこの話は終わります。
なので、1番最後のシーンの
【鼻血を拭い笑う藤吉夏鈴】は
この世界に誕生してないということになります。

自分の考察上、黄色いマグカップが割れた後のシーンはMVにないので予想になってしまいますが

1日目の青いマグカップは割れてなかったのに
2日目の黄色いマグカップは割れてしまった
という点がバッドエンドかなと思う理由です

藤吉夏鈴は
1日目はまだ耐えていたが
2日目は壊れてしまった
つまりメンタルブレイクです
完全に自分の意思を無くしてしまった藤吉夏鈴は
あの後、会社に対してなんの抵抗もせず
今まで通り心身ともにギリギリの状態で仕事を続けていく、

『何も変わらなかった、変わる兆しもない』
この物語のバッドエンドです。



ですが、藤吉夏鈴は
このバッドエンドを回避します。

そうです、ようやく

【 Start over!→やり直し 】です!

描写としては分かりやすく
このMV『唯一の逆再生シーン』

④逆再生でマグカップが割れる前の位置に戻る


藤吉夏鈴は"やり直す"ことを決めました
これが本人の能力なのか
自然発生なのかは分かりません。

そして頬杖をついています
顔は見えません。

顔が見えるように正面に回り込みます

⑤藤吉夏鈴が頬杖をつき鼻血を流している
⑥藤吉夏鈴が鼻血を拭い笑う

やり直した先で
藤吉夏鈴は方杖をついていて
鼻血を拭い笑ってくれます

この時、この藤吉夏鈴(狂喜)は誕生しました
昨日はまでは妄想世界の中だけだった狂喜が
この現実世界に誕生しました

まだ誕生しただけなので
彼女達を取り巻く悲惨な環境は
何も変わってません

先ほどと同じように
結局はメンタルブレイクの
バッドエンドを辿るかもしれません
それでも

『何も変わらなかった、変わる兆しは"ある"』

この物語の"救いがある"エンドだと思います


現実世界に誕生した
藤吉夏鈴(狂喜)が
もし、あの妄想世界のように
みんなが望んだ理想のエンドに辿り着けるように
現実世界を変えられる"兆し"を残せた
やり直した先の"救いのある結末"

というのが自分の
Start over!』MV考察になります


「続くんじゃなく作ってく
   俺らのストーリーを俺らのストリートで」


ちなみにアー写は

今までのコンセプトと違い
ビルの中で撮っています
アー写のテーマは 
スクラップ&ビルド】
だと思っていて

そういう意味では
今回の考察との合っているかなと!

あとはTwitterで調べたのが
MVで登場した花について

アルストロメリア という花かもしれない



花言葉は『持続』だそうで
ブラック企業の『持続』なんて
登場人物からしたら皮肉にも程がありますから

藤吉夏鈴がぶん投げたのはその通り、ですね
考察通りで良かったです!


考察は以上です!!!

ここまで読んでくださり
ありがとうございました!!!!!

ぜひSNSで拡散してください
時間をかけてかいたので
多くの人に読んでもらいたいです

Twitterフォローしていただけたら
喜びます!🍛🐴


櫻坂、大阪公演、千秋楽いけええええ!!!!!

ーーーーーーーーーーーー

あとがき

はい、なんだかんだ約10000字
やってしまった、、、
特大のフルボリュームになってしまった

考察をまとめるのに6時間
note書くのに8時間
計14時間かかりました

大まかな考察をまとめるのは
3時間で終わったのですが、

残りの3時間は時系列を難しく考え過ぎた結果、
世界線A、世界線B、世界線C、世界線D
まで考えてしまい、かなり混沌としてました
結局考え過ぎとか、考察ミスとかで
この世界線説は塵となりました、

『Start over!』考察が詰んだ瞬間



今回自分は1日目と2日目と分けて考察しましたが
世界線が違うという考察もありえると思ってるのでみてみたいです。

あと、今回自分は簡単にいうと
『希望のある夢オチ』という考察でしたが
夢オチや妄想世界ではなく、
現実世界で全員で立ち向かったという

夢オチではないエンドが、1番見たいです!!
個人的にはそれが好きです

できるだけ最速で考察noteを更新したいが故、
後半見るからに文章が雑になってしまってすみません、MV公開からオールでここまで書きました
でも書きたいことは書いたつもりです
軽く加筆修正はしていきます、、

ありがとうございました!





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