見出し画像

岩を登る物好きな人間達

足がブルブルしています。

筋肉痛になりました。
足腰は強い方だと思うので、
こんなに足がガクガクなのは
久しぶりです。

スリランカにある世界遺産
シギリアロックに昨日は登りました。

今いるキャンディという街の宿から
ホストファミリーが出してくれた
車で揺られて3時間ほどで、
シギリアに到着しました。

簡単に言うと、シギリアロックとは
丘の上にあるデカい岩です。

スリランカ人だけではなく、
白人の家族連れやカップルなど、
多くの人達が汗を垂らしながら
一生懸命、登っていました。

小さな子供が疲れてしまって、
抱っこして登っている男性もいました。

私が「大変だね」という
ジェスチャーをしたら、
苦笑いしていました。

岩の中腹部辺りには、
係員みたいな人がいたんですが、
彼らはいつもあそこで
働いているんでしょうか?

毎日岩登りしていたら、
足腰が強靭になって
すごい健康になりそうです。

そもそも、

大きな岩を登ろうという発想は
人間独特のものですよね。

動物や昆虫は無意味に
「よし!岩に登ろうか!とは
考えないと思います。

しかもシギリアロックの上には
昔は宮殿があったとか。

ジャングルの中にポツンとある
大きな岩の上に宮殿を作ろうとか
ちょっと頭のネジが外れた発想です。
でも、きっと何か意味があったんでしょうね。

今は岩の上にもう宮殿はなくて
遺跡になっていますが、
そこから見渡すジャングルの景色は
とても絶景です。

頂上ではトンボの群れが
悠々と飛んでいました。

汗だくで休んでいる人との
対比を感じてとても面白かったです。

頑張って努力している人、
それを簡単にこなしてしまう人、
人生でも人間模様は様々です。

しかし、それに不満や愚痴を言わずに
自分の環境で目の前の事を
只やっていくしかない。

まさに人生ですね。

井上雄彦さんの『バガボンド』でも
高く聳える岩山を武蔵が
登っていく場面がありました。

前日に足を怪我した武蔵が、
傷の痛みに耐えながら
ロッククライミングで
岩山を登っていきます。

怪我をしたのは油断したから、
と自分を叱咤激励しながら、
遂に彼は頂上に到達します。
「ざまあみろ!やってやったぜ!」

と言う顔をして、安堵と勝利で
一息つきつつ休んでいると、
彼の前に信じられない景色が現れます。

一心不乱で登っている時には
気付かなかったんですが、
落ち着いてリラックスすると、
周りの景色が飛び込んできます。

武蔵が苦労して登った
その高い岩山の周りには…

もっと高い山々が無数に
静かに佇んでいたんですね。

それを見て唖然とした武蔵は
やがて嬉しそうに微笑みます。

私の大好きな場面です。

世の中、上には上がいる。
自分が苦労して到達した境地よりも
さらに上に行っている奴がいる。

それはつまり、
自分はまだまだ成長する事ができる。

それが堪らなく嬉しい。

という事かなと解釈しています。

進化を続けて、世の中に
価値を提供していく。

それが人生の目的だと
仙人さんに教わりました。

そして、進化は無限に続き、
進化する事で世の中に
より大きな価値を提供できる。

これだけ言うと、何か綺麗事の
理想論の様に聞こえますが、
とても大切なマインドセットだと
思います。

険しい道ですが、時に休み、
時に頑張り、登っていきましょう。

ありがとうございました。

追伸:
バガボンドは
いつ再開するのでしょうか。

私が生きているうちには
再開して欲しいなぁ。

作者の井上先生の方が
私よりだいぶ年上なので
その辺は希望があります。

でも、ベルセルクの様に
作者が先に亡くならない事を
祈っています。

追伸2:
『進化と提供』

これは大事な概念です。

その気持ちがあれば、
一般的に嫌われている
『ナンパ』という行為でさえ、
他者貢献になり得ます。

もし、読み飛ばすには
後ろ髪を引かれるよう感じて
何かピンときたなら
詳しくはこちらから。

男性が女性へ出来る貢献:
https://note.com/soup942/n/nd6e239eef52d

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?