桐生周辺で幻の花と特色ある文化財をめぐる小トリップ(2023.4.16)
今年はいろいろな花が早く咲いているようです。鳴神山周辺にしか咲かない、非常に貴重なカッコソウが、本来の自生地の環境で保護されていると聞き、急に見に行くことにしました。
朝早めに出たので、カッコソウの保護地につく前に少し寄り道。世良田東照宮に行ってみたところ、今は修復中のようなので、桐生明治館(旧群馬県衛生所)へ。
音楽を楽しんだ後は本命のカッコソウの管理地へと向かいました。
この山域だけに咲くカッコソウですが、昔はいたるところに生えていたとか。きれいなことから盗掘が相次ぎ、最終的には絶滅が心配される状況となっているとのこと。自生地はあるけれど、厳重に情報統制されているそう。
この管理地の株は、多くが地元の方たちがかつて庭に移植したものを譲り受けて増やしたもの。一部シコクカッコソウも交じってしまったので、遺伝子検査をして固有種のみを育てているそう。なんとも大変な努力に頭が下がります。
カッコソウ管理地を後にして、桐生の和菓子店を経由して、彦部家屋敷という名前で文化財登録されている旧宅へ。
ここは個人で今もお住まいで、ご主人や奥様が案内してくれます。京都から室町時代に派遣されていた武家の末裔で、かつては城跡だったこともあり、古い「白の風情と強風の庭園、豪農の館が混然一体となった面白い建物。文化財活用にも力を入れているそう。文化財を住みながら維持していくという苦労をお聞かせいただいてとても面白いところでした。
そこから近い曹源寺の栄螺堂にも立ち寄り。会津の飯森山にあるさざえ堂は有名だが、ここと本庄のものを含め三大さざえ堂というそうです。
中は会津のほうが面白いけれど、仏像が素晴らしく、何よりも外観では2階に見え、中は3階建てという見かけの面白さがある建物でした。
最後に館林の製粉ミュージアムへ。ここは日清製粉の発祥地なので、日清製粉の企業ミュージアムが作られています。どちらかというと、正田家三代の話がメインかなと思いました。でも小麦を活用する苦労はよくわかりました。
群馬県南部をうろうろしましたが、なかなか面白いスポットを巡ることができました。ショートトリップは面白い!