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萩の世界遺産 たたら場跡・反射炉・造船所跡

山口県の日本海側を訪れるのは、初めてです。明治産業遺産の世界遺産については、各地の構成資産を巡っていて、未踏なのは北九州と萩。なので、今回はそちらもチェックです。
まずは萩の街ではなく、かなり山奥にある大板山たたら製鉄遺跡を目指しました。小さなダムの奥に細い舗装路が続いていて、その先にガイド施設がありました。
最初にビデオとガイドさんの解説を受け、たたら場のことを理解します。多くの燃料を使うため、場所を転々と変えながら操業していたようで、そのうちの一つだったようです。

砂鉄洗い場
天秤ふいごの置かれた場所
たたら場全体
手前はいわゆる詰所のような建物跡
ガイド施設

しっかり説明をしていただかないと、ややわかりにくい遺跡です。今回は良い流れで見ることができました。
萩の街に入り、夕暮れ近いので、反射炉と造船所跡だけを巡ります。

萩反射炉
恵比寿ヶ鼻造船所跡
造船所時代の石積み
石段とスロープが造られている
ここで萩藩が軍艦を造船した

反射炉、造船所跡は萩の街の北東の湾沿いにありました。
萩反射炉は、韮山反射炉に比べるとかなり小さめに見えました。どうも見よう見まねで作ったもので、結局は完成していないものなのだそうです。
萩は幕末には活躍した場所のイメージがありますが、必ずしもすべてがうまくいっていたわけではないのですね。
恵比寿ヶ鼻造船所跡では、たたら場で取れた砂鉄を使った軍艦が製造された場所だったそうです。思いのほか小さなドッグで、軍艦とはいっても、そこまでのものではなかったようです。それでも石積みが残っていて、とても歴史を感じる場所でした。

暗くなってきてしまったので、萩の街は翌日に回して、宿へと向かいました。初めての萩は、周辺部を攻めるところからとなりました。

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