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①物質の三態とは

物質の三態とは

固体, 液体, 気体, 誰もが聞いたことがある物質の形態ですが, この3つを『物質の三態』といいます. 固体⇔気体, 気体⇔液体, 液体⇔固体と状態変化するわけなのですが, それはどのように, なにが影響しているのでしょうか. ポイントは分子間力と熱運動の大きさです.

分子間力と熱運動

物質は分子(小さな粒子)で構成され, お互いに分子間力という力で引き合っています. また, 物質の温度が高くなると熱運動は激しくなります. そうなると, 分子間力<熱運動, となり分子は自由に動き回るのです. これが気体の状態です. 気体は形がなく体積を測定することはできません(容器などに入れれば測定できますが).
その逆にあたるのが固体です. 物質の温度が低いときには, 熱運動が弱いため分子は分子間力によって規則正しく並んでいるわけです. 固体には形があり体積が測定できるわけです.
その中間にあたるのが液体です. 物質の運動がある程度高くなり熱運動が強くなるため, 分子はそれぞれ引き合いながらもある程度は動くといった状態です. 液体には形はなく容器に従いますが, 体積はあるのです.

今回のポイント

①物質の三態とは, 固体・液体・気体という3つの状態のことである.
②物質の三態には, 分子間力と熱運動の大きさによって決まる.


参考:厚生労働省指定通信教育. 危険物取扱者合格指導講座. テキスト1. 基礎物理と基礎化学. U-CAN

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