急性冠症候群のモヤモヤ③(2024年10月)
現場のモヤモヤに答えます
どんなに知識や技術の習得に励んでいても、日常臨床では「あれ、こんなときどうしたらいい……?」と立ち止まることがきっとあるはず。コモンな疾患・症状を取り上げ、気鋭の臨床医監修のもと、現場のお悩み解消に向けたヒントをご提供します。
今回のテーマ
10月のテーマは『急性冠症候群』です。第3回は高感度心筋トロポニンに関して。著明な上昇を認める場合には循環器内科へコンサルトを躊躇しないと思いますが、そうでない場合には判断に悩むものです。「0/1時間アルゴリズム」、聞いたことはあると思いますが、正しく使用しなければ判断を見誤ってしまいます。今回も第2回に引き続き、公立阿伎留医療センター循環器内科科長の塩崎正幸先生にわかりやすく解説してもらいました。
急性冠症候群 その③:ST上昇なしの急性冠症候群、適切な拾い上げに役立つ「0/1時間アルゴリズム」
参考文献
第2回、3回の執筆を担当してくださった塩崎先生の報告を載せておきます。こちらもぜひ。
Shiozaki M, Inoue K, Suwa S, Lee CC, Chikata Y, Ishiura J, Kimura Y, Fukuda K, Tamura H, Fujiwara Y, Sumiyoshi M, Daida H. Utility of the 0-hour/1-hour high-sensitivity cardiac troponin T algorithm in Asian patients with suspected non-ST elevation myocardial infarction. Int J Cardiol. 2017 Dec 15;249:32-35. doi: 10.1016/j.ijcard.2017.09.009. Epub 2017 Sep 30. PMID: 28986063.
Shiozaki M, Inoue K, Suwa S, Lee CC, Chiang SJ, Sato A, Shimizu M, Fukuda K, Hiki M, Kubota N, Tamura H, Fujiwara Y, Ouchi S, Miyazaki T, Hirano Y, Tanaka H, Sugita M, Nakazato Y, Sumiyoshi M, Daida H. Implementing the European Society of Cardiology 0-h/1-h algorithm in patients presenting very early after chest pain. Int J Cardiol. 2020 Dec 1;320:1-6. doi: 10.1016/j.ijcard.2020.07.037. Epub 2020 Jul 28. PMID: 32730826.
もやもや募集中
「現場のモヤモヤに答えます」では、より読者ニーズに見合った内容の記事をお届けすべく、皆さまの“モヤモヤ”を大募集します! 「この疾患・症状を取り上げてほしい」「このテーマで、こんなことに困っている」などがございましたら、以下のURLからご意見をお寄せください。
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【今後のラインナップ(予定)】
11月:脳梗塞(編集幹事:山本大介)
12月:二次性高血圧(編集幹事:水野篤)
2025年1月:圧迫骨折(編集幹事:和足孝之)
2025年2月:不定愁訴(編集幹事:髙橋宏瑞)
2025年3月:心房細動(編集幹事:水野篤)
以下未定