奏者が迷走する音楽市場と教育現場のこれから

 今日は、とある音楽大学にでオープンキャンパスにて、入学希望、もしくは検討中の学生さんに対してのレッスンをしてきました。

 教育現場で音大生に関わることはとても楽しい事で、僕の現場での演奏スキルをここで活用してももらえる事はとても嬉しく思います。

 今日の仕事場の音楽大学は、唯一と言っていいほど、他校に比べて黒字経営であり、そういうポジティブな雰囲気が学生にも波及し、学内がパワースポットのような様を呈しています。この閉塞感がある現在の音楽業界の中であっても、ここの大学は固定概念や組織に引っ張られないポジティブな経営理念によって、目覚ましい発展を遂げており、とても喜ばしい事だと思います。

 ソフトウェアとしての演奏家

 まず演奏家は、ある意味では「ソフトウェア」です。 ハードウェアはホールやマネージメントであり、作曲家でもあります。

 そういう相関関係が長い年月を経て、よくよく考えて行動しないと、途中のマージン(マネージメント手数料、その仕事の対価の相場、JASRACへの支払い、報酬額手数料、ホール代等の賃料または使用料、etc,)をかなり搾取されている事実を知らずに演奏する事になり、その結果安い賃金で、演奏や指導等の仕事を引き受けてしまうことが多くなってしまうのです。しかし、それは一般のビジネスの世界では当然の事であり、知らずに演奏してしまう演奏家の方が、そう行った事を学ばず社会に出てしまうシステムそのものが問題だと感じるのです。

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