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安全な防音材は自分と家族のため

住宅や音楽室などに使用する防音材は、自分と家族(大事な犬・猫等ペットを含む)の生活を守るためです。安全性と費用対効果を重視して選ぶことが重要です。

防音効果を安全性よりも重視するというのはナンセンスです。防音職人では、出来る限り自分で体験したり、職人や依頼者の意見など情報を沢山積み重ねて検証してきました。※メーカーの化学物質揮発試験濃度のデータも確認しています。F☆☆☆☆の基準よりも厳しい条件をクリアしている製品を防音材として厳選しています。→安全な防音材ページ防音材の関連記事

費用対効果については次ページも参考にしてください。→遮音材と防音効果

遮音パネル・吸音パネルの事例

鉛の遮音パネルを販売したり、施工する業者は、木造住宅や音楽室の専門家ではありません。本当の専門業者は有害物質である鉛を使用しないからです。鉛の遮音パネルは反射が強く、弱い部分から音が減衰しないで抜けていく性質がありますので、木造には向きません。

また、グラスウールやロックウールの吸音パネルを室内に露出させて提案する業者も、住宅や音楽室の専門業者ではなく、通販業者が多いです。

私の相談者が、通販業者からグラスウールをクロスで包んだ吸音パネルを購入して、壁面に貼り付けたのですが、持病の気管支が悪化して全部捨てたそうです。そこで、私の方の吸音ウールとフェルトを組合せたDIYの吸音パネルを提案して設置したところ、咳込みは治まり問題なく音楽室を使用できるようになったと報告がありました。

このように、F☆☆☆☆製品であっても、化学物質や細かい粉塵が空気中に拡散すると反応する人も少なくないのです。

ペットの防音対策にも人間と同じ配慮が必要

小型の犬や猫は、人間の子供と同様に体が小さいので、化学物質の影響は少なくありません。防音工事やDIY対策による材料からの成分の揮発があるような防音材の使用は注意が必要です。

健康な大人には感じられないような微量でも個体差があり、個人差がありますので、出来る限り安全性の高い建築材・防音材を選ぶ必要があります。

防音室においては、珪藻土仕上げと防音材の接着剤工法は相性が悪く、接着剤などに含まれている化学物質が抜けないで、珪藻土に吸着され、室温が高くなると放出される現象が起きます。

F☆☆☆☆の柔軟性接着剤をボードを二重張りに施工した音楽室で珪藻土仕上げをした事例があり、私の方へ相談・問合せがありました。防音室完成後に、生徒さんや音楽の先生の「目がチカチカする」「頭痛がする」という症状が起きて、工事をやり直しすることになりました。この現場は先生の親戚が施工したものです。

工法によっては、防音工事完了後、数日は窓・ドアを開放して、24時間換気扇を稼働させる必要があります。リスクのある資材・工法について、施工業者が知らないことが多く、素人判断は要注意です。

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