10年後の君へ・・・
画像は約10年前に私が撮影した写真です。10年前は、私が仕事の主な内容を切り替えることを決意した頃です。
それは、本業の設計コンサルティングを「木造」にシフトしようとした事です。東京はみなさんご存知のように、持ち家住宅は世帯数で見れば間違いなくマンションがメインであり、生活騒音の問題の上位を占めているのが一つの特徴です。
そして、運営するウェブサイトについて、ホームサイトは元契約者の知人にシステム構築・雛形を外注しつつ、サブサイトの情報ページは、自分で手作りすることを決めた事が転換期になりました。
さて、10年後の私は、どのように変わっているのか。体力的な衰えは別として、仕事の中身やウェブサイト運営になにか変化があるのかどうか。私にも分かりませんが、言えることは元気である限り、自分のポリシーは変わらないという事は間違いないと思います。
この記事は、10年後の私に向けて書いたものですから、このnoteを10年以上続けたいと思います。
研究とレベルアップは継続する
約15年前に、私には生涯忘れることの出来ない問題案件がありました。取引先の建築士が紹介してくれた防音材を初めて複数の現場で使ったのですが、私の指示を留意しなかった取引先の施工チームが担当した現場で防音効果が得られなかったという事件が起きました。
ですが、本当に施工要領だけの問題だったのか、その後、私は研究・検証を続けましたが、いくつかの事例が見つかりました。その答えは完全ではないのですが、リスク要因が製品と工法の両方にあることが推測できました。
このため、実績のない製品は自宅で実験する以外には使わないと決めました。そして、私の施工要領が担当した職人に伝わらなかったことを反省し、その後、説明書の表現や約束事を改善しました。
さらに、研究を続けて、現在の取引メーカーの製品に絞り込んだのです。現在も費用対効果やレベルアップを、さらに目指して調査・考察及び検証を継続しています。「研究とレベルアップ」に終わりはないと思っています。
技術開発の守りに入らない
高齢者(統計上の)になって「守りに入るかどうか・・・」、たぶんそれはないと思います。残された時間が多くなければ、自分の心がつぶやくまま、余計に前に進むと思います。人間の頭脳は使わないと衰えると言います。
頭が回転しない、理解力が衰えるなど劣化するのは嫌ですが、頑固にはなると思います(笑)。それは好きな仕事を選びたいと思うからです。
基本的に木造が好きなので、中身は変わらない、たぶん。それに、マンションユーザーは、ますます私の理想から乖離していくと見ています。実績づくりのためにマンションをターゲットにすることはないと思います。
また、自分の技術に慢心したり、レベルアップする努力を怠ったら、専門家として、10年後の自分を許せないと思います。
だから、「10年後の君は、頭の中身・スタンスは変わらない。」「基本理念が変わっちゃいけない。」
ただ、現在の自分に経験値がストックされて精度がアップすると思います。そうありたいと願っています。
ちなみに、私の見た目は同年代よりも、現在一回り以上若く見えるようです(笑)。世間は、高齢者として手加減してくれないかもしれない。電車の中で、誰も席を譲ってくれないかも・・・一方で、頭の中まで高齢化したくないという自分が居ます。
自分の頭を比較的柔らかくできる要因は、「ライトノベルとアニメ映画」「RPGと原作アニメ」「毎年更新するウェブサイトの企画づくり(実行できるかは別の話)」「ジブリの作品と月刊誌・熱風を読むこと」「将棋の番組を観ること」「ブログを投稿すること」、そして毎年のように「秒速5センチメートル(アニメ映画)を観ながら、昔の想い出をフラッシュバックさせること」だと思います(笑)。