防音設計と建築設計事務所
私には、建築設計事務所と建築会社(都内)の提携先があります。
提携先の建築設計事務所は、長崎県・兵庫県・東京都の3箇所で、すべてウェブサイトの問合せから知り合った建築士です。
彼らは、最初から防音設計は私の担当で、役割分担をする契約でした。現在も当時と同じスタイルで提携しています。
今年は、埼玉県と神奈川県内の建築士との個人的な契約で2件、建築士を支援する業務を行いました。2件とも女性建築士です。
一方、提案書を要望されて、概算見積を提示した件が3件有りましたが、返事がありませんでした。おそらく、金額を見て判断したと思われますが、今まで、そういう無礼な対応をした建築士はすべて男性です。
彼らはプライドが高い割に経験も専門的知識も乏しく、これでは施主にかなりの迷惑をかけるのではないかと懸念されたため、施主を紹介して欲しいと要望したのですが、返事が途絶えました。
*施主に事情を知られると都合が悪かったのでしょうか。
*私は担当建築士の情報や説明が不安に感じたため、施主からも要望や状況を聞きたかっただけです。
都合が悪ければ、自分で勉強をしたり、必要な資料・情報を集めれば良いだけのことです。安易に人様に依存して、努力を怠るような建築士に将来は無いと思います。その前に人として終わっているような気がします・笑。
ちなみに、提携先の建築士や施主からも「防音職人の提示金額は他の専門業者の約半額だった」と言われました。
提携先建築士の特長
まず、私の提携先の建築士は、ネットの情報を鵜呑みにはしません。必ず私に意見を求めてから関係資料を探します。
このスタンスがとても重要です。
一番問題なのは、出典も不明なネット情報を鵜呑みにして、相談者や施主に伝えてしまうことで、判断を混乱させる、誤認させることです。
防音設計の世界では、やってはいけないことです。自分の手に負えないような案件は、まず提携先や信頼できる取引先の意見を確認してから冷静に動くことが重要です。
無理だと判断したら、潔く辞退するほうが良いと思います。
ちなみに、提携先の得意分野は基本的に木造です。マンションの生活防音の施工に関しては、すべて私が提供している情報をベースにして、使える資材などの製品を探すようです。それぞれ得意分野を活かしながら役割分担することが効率的だと思います。
防音相談における建築士の失敗事例
私に相談する建築士(提携先以外)の多くが、失敗してから施主のクレームに対応するために、電話・メールで問合せて来ます。
最初は、建築士であることを伏せながら、一般の施主のような感じで質問をされますが、私は長年の勘で相手が建築士又は建築業者であることに気づきます。それは隠しても建築用語や言い回し方のクセが一般個人とは異なるので分かります。
私は自分のことを隠して相談される相手を信用しませんので、彼らは二重の失敗を、その時点をしでかしたことになります。後の祭りです。
大半の失敗事例が、防音材メーカーの情報を鵜呑みにして、そのまま施工して効果が不十分だと施主が感じてから担当建築士と協議することになります。中には、木造の構造梁・柱の補強が不十分で工事をやり直す必要のある現場もあり、殆ど施主の理解が得られず、保留になります。
マンションも同様ですが、床の剛性が不十分な状況ですと、床衝撃音に弱くなり、木造の建物では居住者が船酔いのような感覚になり、ちょっとした床振動でも不快になります。主に2階以上のフロアで起きているようです。
建築士・建築家がデザインを優先して、梁のない大きな空間を構築するために、十分に構造的な補強を考慮しないで、ただ建築基準法を満たしていれば良いと判断することが問題を引き起こしているようです。
私からすれば、木造の場合は、梁を現して美しく、木造らしく仕上げたほうが良いデザインになると思うのですが、建築士は独りよがりにならず、施主や職人と十分に相談してから計画を作成するべきだと思います。