木造防音の情報サイトとして
このブログでも先行して、作成中の「木造防音室」の情報サイトに使う下書きを投稿しましたが、いくつかの事情で静的HTMLページを再構築することは保留しました。そして既存のCMSタイプ情報ページのコンテンツを拡充して更新することにしました。→木造音楽室・防音室
主な理由は、「予定していた雛形がスマホフレンドリーから除外された」「キーワード検索でマッチングするCMS情報サイトを選んだ」「防音室など契約現場の予定が大幅に変更になった」この3つです。
やはり時間との闘いでもありますから、自営業の私には外注費もないし、時間もあまりないので、使い慣れた情報サイトを更新するほうが早いです。もちろん、この「防音職人note」や「既に作成した木造防音の静的ページ」のコンテンツも適宜リンクして、参照できるようにします。
木造防音に絞った理由
契約者や防音相談の依頼者に「木造住宅や木造音楽室・防音室の詳しい解説や事例ページが少ない」「とくに木造軸組在来工法の防音対策は難しいと言われることが多い」というご指摘をいただいたことが主な理由です。
ウェブサイトだけでなく、他の専門業者の相談会などにおいても、新築木造なのに軸組を「鉄骨や遮音パネル(鉛やALCなど)」で構築する提案が少なくなく、疑問が湧いて、ネットで検索したら「防音職人では逆の提案がされていたので驚いた」ということです。
また、木造なのに床下をコンクリートで塞いで防振パネルを重ねる工法を他の専門業者から提案されて「換気や通気はどうなるのか?という懸念もあった」ので、防音職人の「木材や通気・床下換気を活かす提案」は十分理解できたと言われました。
自分では「木造の常識」と考えていた内容が、実は他の専門業者にとっては常識ではないという事実に、私は大変驚きました。
防音材の分類と木製品
木造の「防音設計の常識」として情報ページには資料として掲載しなければならない重要事項がいくつかあります。
それは「遮音・制振・吸音の3つの基本機能」「防音材・建築材の留意点」「防音材の分類と特徴」です。木材・木製品はどの分類に属するのかを示す必要があります。
他の専門業者は「構造用合板や軟質シージングボードを防音材として認識していません」「また音響材として軽視しています」この事実は重大です。
木造の伝統的工法や木製品の特性・施工要領を認識してないということは、大工職人が得意とする技を活かすことができないからです。※そもそも木造建物に軽量鉄骨を使用する発想そのものが大工職人にはない。
また、木材・木製品を活かさない仕様・工法は、プロのピアニストなど音楽家が好む音響を構築できないことに繋がります。同時に木造建物の安全性や耐久性(寿命を含む)を重視しない工法はリスクを高めることになります。
木製品も「遮音材・制振材・吸音材」の一部なのです。そして音響調整に大きく影響を与えます。