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仕事場(木造)の防音リフォーム

この事例は、神奈川県内の木造住宅の仕事場を防音リフォームした現場です。画像(写真)の正面隣室が子供部屋(寝室を兼ねる)です。

依頼者が夜間にテレワークで仕事をする際に、テレビ会議システムでマイクを使用しながら相手と会話するので、家族の迷惑になるだけでなく、家族の声がマイクを通して相手に聞こえるという状況でした。

防音リフォーム(地元の工務店による工事)によって、問題を解決できました。私の担当は防音設計(計画案・説明図の作成など)および現場への防音材納品でした。

以下、依頼者の声です。
「年末年始に2階の書斎に引越しまして仕事を開始しましたが、大変快適な部屋になりました。以前は子供の騒ぐ声が聞こえておりましたがほとんど気にならないレベルになりました。改めてお礼申し上げます。」

壁内配線・配管の防音対策

既存の壁内にテレビ会議用の配線・配管が施工されており、この部分からの遮音欠損を防ぐため、露出型のスイッチ・コンセントおよびアウトレットをボックス型で設置して、配線などの隙間をコーキング・シールして封じました。

埋込み型のボックスでは、遮音性能が低下するため、できるだけ音漏れを小さくするための配慮です。
細かいことですが、案外、他の専門業者の防音工事では弱点になっている事例が少なくなく、防音職人では今までの防音相談・コンサルティング事例などの経験を生かして対策を検討しました。

界壁(隣室側)床面(階下)の防音対策

隣室の壁面と床面の防音対策は、防音職人が防音室で使用する専門的な防音材(受注生産品)を二種類使用して、施工要領と一緒に納品しました。

複数の特性の異なる遮音材を使用することにより、幅広い周波数帯の音漏れを防ぐこと、および相乗効果を出すことを目的としました。
防音材のつなぎ目の遮音欠損も詳細な施工要領を指示して、地元の工務店でも施工できるように配慮しました。

合わせて、石膏ボードを含めた一般建材を組合せて、防音効果を高めました。部屋が狭くならないように出来るだけ薄型の防音設計を検討しましたが、費用対効果も満足できるものとなりました。

最近の在宅によるテレビ会議システムなど会話しながらの仕事が増えており、今後も同様な防音相談が増えていくと思います。

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