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防音事例をブログで伝える

新築やリフォームを計画されている施主や音楽防音室の依頼者に伝えたいことは沢山ありますが、一つ一つ順番に詳しく説明することは、ホームページでは殆ど出来ません。
経年的に増えていく現場の事例や分析された防音効果の要因を詳細に解説することは、ウェブサイトの固定ページでは無理です。

そこで、説明するための主力ツールをブログに絞り、投稿してきた記事を主なテーマごとにまとめて、入口ページとして作ったのが先日ご紹介したウェブサイトです。→木造の音楽室・防音室

ブログの長所は、速報的な事例を含めた比較的新しい専門情報を随時、閲覧者に伝えることが出来る点です。
防音業界の製品は年々増え続けていますが、名前だけ新しくなって中身は古い製品と同じものが多く、むしろ生産コストを考慮した利益追求型の商品企画によって性能が低下した製品もあります。

防音職人のブログは、現在は、この「防音職人note」とホームサイトの「防音職人だより」および「防音設計トピック・お知らせ」を中心に情報を発信しています。
昨年から、主に次に述べる2つの目的をもって、記事を投稿しています。

リスク情報や重要な現場事例を伝えること

特に防音工事などの実例におけるリスク情報は、殆どネット上に出てきませんし、書籍や紙資料にまとめたものもないようです。
ですが、古い木造建物や昔の遮音設計マニュアルには、重要な留意点が記載されているものが僅かながらあります。
これらをかき集めて、自分の防音設計理論に少しずつ反映させて来ました。

また、相談者の防音相談における体験談や取引先の製品開発などにおける試行錯誤のプロセスに関する内部情報には、貴重なリスク情報が含まれています。これらを自分で集めた留意点の重要事項と重ね合わせて分析して、現場に生かして来ました。

これらの内容を少しずつ記事として投稿してきたのが、私のブログの主なコンテンツになっています。

ホームサイトに記載していないコンテンツを補完する

木造建物やマンションに関する防音設計理論や典型的な担当現場の防音事例は、ホームサイトにおいて公開していますが、毎年増えていく担当現場の事例やリスク情報は、ブログで報告しています。
*ホームサイトを更新するのは、かなり時間がかかりますので、随時ブログで投稿するスタイルに変えました。

専門業者の大半は、自分たちに不利なリスク情報は基本的に公開しません。防音材メーカーも製品の弱点や失敗の歴史は一切伏せています。ユーザーには見えない情報が沢山隠れています。

私は、取引先メーカーや協力業者からの内部情報の提供をいただきながら、自分の体験談と一緒に、出来る限りブログで情報を公開してきました。
むしろ、一般的な防音対策の理論や基礎的な製品情報は、色々な業者がウェブサイトで公開していますので、そちらを探して読んで下さい。

基本的な質量則や防音材の種類に関する一般的な情報は、他の専門業者のほうが沢山のコンテンツを公開してくれているので、活用して下さい。
私の方は、個別の専門業者に対する評価はいたしませんので、質問されても、お答えできない場合があります。

ただし、誇大広告など問題となる製品や専門業者の存在については、仕事場の相談打合せにおいて、質問にお答えしています。
メールや電話でのお問合せには出来る範囲でお答えする場合もありますが、私も既製品メーカーからのご厚意で情報を一部いただいている関係で、直接的な評価は遠慮させていただきます。
*ただし、既製品の活用方法に関するアドバイスは適宜行っています。

今後も、出来る限り、他の専門業者やメーカーが公開していない内容を中心に、分析できたものから少しずつブログで投稿していきたいと思います。

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