プレカットが間に合わない(木造)
私の契約案件(音楽防音室と新築住宅)の大半の木造現場が大幅に遅れています。
主な理由が、木材の高騰と品不足(一部欠品)とプレカット作業の遅延です。一時的にプレカット業者に仕事が集中してオーバーワークになっています。
夏休みになる前にできる限り間に合わせようと頑張ってくれていますが、多くの現場が盆休みを挟んで夏と秋口に集中しています。
提携先のプレカットは自前
私の担当する東京方面の現場のうち、提携先の建築会社が施工を担当する場合は、外注すると間に合わないし、割高になるので、提携先は現在、自社の工房で大半の資材をプレカットして準備しています。
そのほうが、寸分の狂いもなく現場でピッタリと施工できるので、時間さえあればそうします。
ただし、熟練工が他の現場の応援や専従で現地に張り付いている期間は、私の担当の建築士(元職人)が少しずつ自分でプレカットします。
その代わり時間がかなり掛かります。残業になりますが、本人は木造が大好きなので文句も言わず黙々と作業します。
*提携先ホームサイト:満建築工房株式会社(府中市・国立市)
職人の人材確保が課題
提携先は特殊な現場が多く、私の担当現場の木造音楽室も含めて、熟練工を必要とする作業が多く、職人の育成と人材拡充が課題になっています。
職業訓練校や地元の工業高校などにも声を掛けているようですが、なかなか集まりません。修行は厳しいので、途中で辞めてしまう若い人も多いです。
取引先の材木店や製材所、内装業者など人脈を通じて確保された社員や職人が大半です。学校の新卒は本当に少ないです。
他の建築会社(同業者)でリストラされた人員を引き取って育てることもあります。その方が恩義を感じて真面目に働くので、長続きするようです。
私の業界も人材不足であり、後継者が殆ど居ないという状況です。たぶん、あまり儲からないからでしょうね(笑)。