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テレワークで対応したマンションの防音工事

それは、九州のある分譲マンションの現場ですが、相談者が地元だけでなく東京方面を含めてネットで依頼を引き受けてくれる専門業者を探したそうです。

しかし、ネット上には防音職人の実例しか見つからなかったと、電話で言われました。少なくとも九州には防音工事が出来る専門業者は居ないようだと言われました。

私は諸事情が有ってマンション案件を辞退していましたが、強く要望されたので、今年は今回限りと思って防音設計と防音材納品だけお受けすることにしました。

テレワークで状況を把握する

相談者に図面と室内の画像をスマホ・PCで送っていただき、画像を見ながら、室内を手で叩いて触診していただきました。

画像右上の出っ張り(梁型)を叩いてください・・・「コンクリートに直に壁紙が張ってあるようですね。」「それじゃ、そこは防音施工から除外しましょう」という感じで、施工範囲をピンポイントで探りました。

図面を見ると戸境壁の躯体の厚さが15センチでした。これが弱点となり、隣の世帯からのテレビの音や声が聴こえているようです。理論上はD-45以上の遮音性能があるはずですが、実際には現場では5dB以上性能が低下する事例は珍しくないのです。そうすると、室内の暗騒音が小さいと、声も聴こえるのです。

依頼者からの喜びのご報告

この現場は今月の上旬に防音工事が完了しました。詳細な設計仕様は公表できませんが、依頼者の生の声を以下にご紹介します。

「先週、無事に工事が終了いたしまして、和室、洋室ともに使用しておりますが、お隣の生活音が全く聞こえず、大変快適に過ごさせていただいております。
工事前、特にお隣の見ているテレビ番組が分かる程、音漏れの激しかった洋室は工事後もさすがに少しは漏れ聞こえる覚悟はしておりましたが、深夜に耳をすましてみても全く何も聞こえません。

この感動を、同じような生活音で苦しんでいる方がいらっしゃったら、教えてあげたい程です。防音職人様には本当に感謝しております。ありがとうございます。まだ別部屋もございますし、また何かの折にはどうぞよろしくお願い申し上げます。」(写真は場所が特定されると近所との人間関係が壊れるリスクがあるので掲載できません)

使用した遮音材の特長

防音工事(戸境壁)に使用する遮音材が最も重要でしたが、送料や納期などの関係で2つの防音材を選びました。柔らかくて比重の大きな製品です。

テレビの音と声の周波数帯を最も遮断する性能が優れている製品です。複数使用することを設計したのは相乗効果を高めるためです。特性の異なる遮音材を重ねると効果的です。

施工要領を地元の工務店のために詳しく指示しました。

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