DIY防音対策を賃貸物件に限定する必要はない
私だけでなく、取引先や元専属の知人職人を含めた事業者は、数が増えすぎて仕事を無理やり受注しようとしている競争に巻き込まれています。
その中で、知人職人は賃貸物件をメインとするDIY防音製品を開発しながら販売してます。ですが、だいぶ苦戦しており、事業メニューの追加も検討しているようです。
私は、むしろ、依頼者の所有物件で使用できる「施工要領とセットになる製品開発」に力を入れたほうが良いのではないかと考えています。というのは、防音工事を担当する建築会社は防音施工は素人ですから、出来るだけ施工の手間を省いたシンプルな内容を好みます。
たとえば、遮音材+制振材を「455×910または910×910サイズ」でマットのように加工して、つなぎ目をシールするだけで現場で使用できるようにして、これに更に防音レベルに応じた追加施工を組み合せるというアイディアです。私の担当現場では、これを防音設計・施工要領をもとに職人がすべて手作りで施工しています。
DIY防音製品は職人が使用すると工期を短縮できるので、総額の工事費用を節約できます。もちろん、依頼者が自分で施工できれば、職人に手伝ってもらうだけで対応できます。このスタイル、実は昨年の契約現場で依頼者に実際に試していただいたところ、専門業者の見積の約半額で木造防音室が出来ました。非常に好評でした。
中古物件の防音リフォームだけでなく、新築の竣工後に自分で引き続き防音施工を続けて、自分の防音室を完成させる方法もできると思います。※仕上げの巾木や壁紙などは必要に応じて、後で考えれば良いと思います。
依頼者や取引先にヒアリングすることが大事
防音製品を納品したら終わりではなく、相談者に「こんな製品・サービスがあったら良いな」という要望を率直にお聞きするのです。
その中で、可能性の高いものを集中的に取り組むことが考えられます。依頼者のご要望から生まれた提案が、今までいくつかあり、現在も防音相談や新築の提案書の中に生かしています。
製品単価が防音材単品より高くても、資材・工事費用はトータルで抑えることができれば成功です。部分的にコストを評価するのではなく、提案全体の中で収めることができて、防音工事未経験の職人が施工可能な「マニュアル・施工要領」を用意すれば良いのです。※防音材ページ
私の資材施工要領は、すべて普通の市販品を使用して防音施工できるように説明図や施工要領説明書を納品しています。質問にはメールと電話で対応します。遮音テープも遮音コーキング、防振吊木も使いません。
なので、依頼者のDIYと職人の施工を組合せた作業が可能です。
自宅の仕事場とDIY防音対策
自分または家族の所有物件であれば、木造住宅に仕事場を併設するための防音対策をDIYと職人作業を組合せて施工ができます。
他の投稿記事にも書きましたが、ステイホーム需要が定着してきた中で、防音相談が増えています。
DIYを難しく考える必要はなく、自分で出来ること(カーペット敷きや手作りの吸音パネルなど)を、職人の防音施工と組み合わせれば節約できます。
知人を含めた事業者にとって課題となるのが、シナリオとウェブページづくりです。自分で構築・更新できるCMSタイプの無料ホームページでも良いと思います。これをサブサイトとして、ホームサイトにリンクしておけば役に立ちます。
私のお勧めは、次の情報サイトで使用しているウェブツールです。私の契約者である音楽教室の先生にもお勧めしました。