メガシンセシス・ケンブンロク pt20・ザ・シンク
MEGA SYNTHESIS CHALLENGEにて動画の再生数をみると、やはりワールドワイドで有名なゲームであると多い感じがします。
最新でアップしたCRYING(英語名:Bio-Hazard Battle)は他と比べると再生数が少ないんですが、そこにコメントをくれた外国の方によると、その方の国でもゲームとしてはマイナーである様な(「バイオハザード・バトルはあまり愛されていないので・・・的な)感じでした。
再生の数字とゲームの人気度ってのは比例するもんだなあってのを感じつつ、基本的に有名無名ではなく自分のプレイしてきたゲームで気に入ったものをチョイスしてるので、まあ今後も有名なゲームや「そんなんあったの?」みたいなものにもチャレンジしていきたいですね。
さてメガシンセシス、これまで一通りの動作を見てきたわけですが今回はシンクについて。
今までは本体のみ(動画では最後の最後でSmplTrekでリバーブ処理しています)でいろいろとやってきましたが、メガシンセシスには他機器と連携を図るための機能が搭載されています。
これらを使ってメガシンセシスのシーケンサーで他の機器を鳴らしたり、BPMを一致させて双方のシーケンサーを走らせたりする事ができます。
メガシンセシスで外部機器と連携を図るには以下の端子を使います。
・MIDI端子(イン/アウト)を使用。
・SYNC端子(イン/アウト)を使用。
・AUDIO SYNC(イン/アウト)・・・LINE INまたはヘッドホンアウトを使用。
まずMIDI端子についてですがMIDI規格の信号によって制御を行います。
本体上部のMIDI In/Outを使います。
近年の楽器はミニオーディオ端子から特殊ケーブルでMIDI入出力したり、USB端子を使ったりするものが増えていますがメガシンセシスおよびLIVENシリーズ)では標準MIDI端子を使用してるので、他機器とかとの連携を図る際に非常に便利なうえ本体上部に端子が出ているためケーブルの取り回しもし易くなっています。
MIDI規格の信号なのでMIDIクロック(BPM)や16Ch分のMIDI NOTE(音符)やCC番号、トランスポート(再生停止など/MIDIコマンド)をはじめとした総合的な同期と制御が可能です。
こちらの同期はマスターにもスレーブにもなることができます。
続いてSYNC端子についてですが、こちらはアナログのパルス信号を利用して生成されたクロック情報を送信、または受信することができます。
この信号による同期はBPM情報のみとなりますが、例えば他機器のアナログSYNC情報をMEGA SYNTHESISで受信し、BPMとして返還した後、MIDI端子を使ってさらに別の機器にMIDIクロックとして送信するなど、シンク・ブリッジとして利用することもできます。
この端子は主にKORG Volcaシリーズ等との同期に利用されます。
こちらの同期はマスターにもスレーブにもなることができます。
次にAUDIO SYNCに関して。
これに関しては専用の端子があるわけではなく、本体のオーディオイン端子、そしてヘッドホンアウト端子を利用します。
この機能を使うにはCLOCKメニューからA.OUTをONにする事でヘッドホンアウトのL側から同期信号、R側にモノラルミックスされた本体の内部音声が出力される様になります。
このシンクは主にTeenage Engineering Pocket Operator(PO)シリーズ等との同期に利用されます。
POシリーズは未所持なので詳細は不明なんですが、おそらく1本のステレオミニケーブルで接続し、LR信号にオーディオとシンクの信号が混在するような同期に利用される形だと思います。
シンクに関係する設定
func+CLOCK(中央Fキー)を押すことでクロック(シンク)設定に入れます。
func+CLOCKを押すごとに設定項目を変更できます。
SRCはメガシンセシスのシーケンサーのクロックソースを設定します。
SRC表示の時にValueノブを回すとクロックのソースを変更されます。
INTはメガシンセシス本体のクロックを使用します。
この設定の時はメガシンセシスはクロックマスターとして動作します。
MIDIはMIDI IN端子に入力された外部MIDIクロックを使用します。
この設定の時は再生ボタンを押しても再生は行われず、外部MIDI機器の再生スタート時に同期再生が開始されます。
SYNCはSYNC IN端子に入力された外部クロックを使用します。
この設定の時はSYNC INにクロックソースが未入力の時は再生が開始されません。
LN.INはLINE INに入力された外部クロックを使用します。
この設定の時はLINE INにクロックソースが未入力の時は再生が開始されません。
A.OUTはメガシンセシスのオーディオシンク機能のオン/オフを設定します。
A.OUT表示の時にValueノブを回すとONかOFFを設定できます。
この項目がONの時、ヘッドホンアウト端子の出力のうちLがアナログクロック、Rがミックスされたモノラルオーディオが出力されます。
TE社のPOシリーズ等と同期をする場合に使用します。
S.I.PO表示の時にValueノブを回すとSYNC INに入力されたクロックソースの極性を変更できます。
FALLは同期信号の立ち下りで、RISEは同期信号の立ち上がりで同期(クロックを進める)が行われます。
これらはS.I.PO表示の時にValueノブを回して設定します。
S.O.PO表示の時にValueノブを回すとSYNC OUTから出力されるクロックソースの極性を変更できます。
FALLは同期信号の立ち下りで、RISEは同期信号の立ち上がりで同期が行われます。
これらはS.O.PO表示の時にValueノブを回して設定します。
接続される機器によって極性が変わるので必要に応じてこれらの設定を変更します。
設定が豊富なのでMIDI端子を日搭載のマニアックな機材とかでもクロック同期が可能です。
例えば、少々独特なクロックシンクが必要なPatchblocks Minijam Studioなんかもクロックのシンクが可能になっています。
一方でMIDIクロックによるシンク(メガシンセシスがマスター)の場合、なぜか本体BPMの半分の速度しか送信していない状態に。
以前、別機器と同期テストした時に妙に速度が遅い?とか思ってたんですが受信BPMを表示できるMIDI-OXを通してみたところ、やはり半分の速度になっている状態でした。
これに関しては、本体内でのMIDIクロックに関する設定とかがあるかもしれないので、も少し設定をのぞいてみるつもりです。
てな事でシンク(同期)に関してはこんな感じですね。
メガシンセシスはマスターでもスレーブでも動作可能&外部入力インプットもあるので超コンパクトなライブセットとかを組むのも楽しそうな気配です。
メガシンセシスには現在、3月出荷予定の分までが予約で埋まっている状態となっています。
4月以降出荷分の予約が始まっていますので超気になる!って人はMEGA SYNTHESIS製品ページ(こちらのページから予約ページへとジャンプできます)にとりあえずレッツゴーです。
またページ上部の[オンラインマニュアル]からMEGA SYNTHES日本語マニュアルやPCMリスト等、各種マニュアルをダウンロードする事が出来ますので併せてチェックしてみてください。