【 超弦理論とホログラフィック理論が立証する”この世界は幻影である”】 FirE♯549
みなさん超弦理論をご存知でしょうか?
私が高校生頃に、美術の時間に、参考資料として置いてあった
化学雑誌「ニュートン」を読んでいた頃には、「超ひも理論」と呼ばれていました。
現在は、この超弦理論から、ホログラフィック理論が生まれ、この宇宙は、全て幻影であるという理論が、有力となっています。
この世界は幻影であるとはどういう意味なのか??
順を追って見ていきましょう。
【 超弦理論 】 一般相対性理論と量子力学をつなぐ理論
素粒子は弦の形状をしているという理論です。
その弦が、繋がってサークル状になっているものを「閉じた弦」と呼び、
弦が繋がっていないものを「開いた弦」と呼びます。
この2種類の弦があり、さらにこの弦がどのように振動するかによって、
素粒子としての振る舞いが変わるというものです。
詳しく調べれば調べるほど、素人の私には訳がわからなくなるのですが、
簡単に理解するとこのような内容です。
この超弦理論は、一般相対性理論と量子力学をつなぐ理論でした。
それは、量子重力理論と呼ばれる理論です。
【 量子重力理論 】 一般相対性理論+量子力学
一般相対性理論と量子力学の折り合いをつけた理論が量子重力理論です。
一般相対性理論とは、マクロの視点から世界、宇宙を見た理論と言えます。
量子力学はミクロな視点の理論です。
この視点の異なる理論は、同じ宇宙を説明する際に、矛盾が生じました。
それはブラックホールに落ちた物体の情報が失われるというホーキンス博士の理論から始まりました。
それは、ホーキング放射と呼ばれるもので、ブラックホールは蒸発していると言うもので、ブラックホールに落ちた物質の情報、ブラックホール自体の情報が消失するというものです。
これは、量子力学から見れば、あり得ないことでした。
量子力学では、情報が常に保存されるという考えでした。
【 ブラックホール 】
量子重力理論の主要な研究対象はブラックホールです。
そもそも、ブラックホールは光を吸収するため、観測が不可能です。
しかし、存在が確認されている天体です。
ブラックホールの内部では一般相対性理論が破綻すると考えられています。
そこでは時空を量子化した理論が有効であり、ホログラフィック原理が提唱されています。
ホーキング放射は、否定され量子力学の分野のホログラフィック原理が有力とされたのです。
【 ホログラフィック原理 】 すべは幻影である理論
ブラックホールの内部の情報量の保存限界はその体積ではなく表面積に依存するというものです。
これは超弦理論に関連して提唱されました。
情報が、体積ではなく、表面積に依存するとはどう意味か?
つまり、表面=2次元に保存された情報が、ホログラムのように3次元空間に投影されているということになります。
■ 木の影
ホログラフィック理論を考える上で、木の影をイメージしてみましょう。
木の影はパッと見ると、”透過した黒” です。
しかし、その黒には様々な情報が含まれています。
影の方向、長さ、色の濃さ、動きなどの情報です。
これらの情報から、影を分析することで、その影の元となる「木」を表現できるのです。
まさに、影という二次元に保存されている情報から、三次元の木が投影できることを示しています。
【 世界は幻影だ 】
ホログラフィック理論は、SFの話ではなく、今後の量子力学の根本となる理論となっています。
この世界は、幻影であるということが、確かにそうだとされています。
こういった理論が、最終的に辿り着くのは、この宇宙の設計図になるでしょう。
私が最も不思議に感じる点は、人間が発見した0〜9という数字で、この宇宙が説明できるということです。
それは、まるで、0と1の情報の組みあせわせで、全てを処理するPCのようです。
もしかしたら、この世界は、PCのようなデバイスの中に、形成された小さなファイルの一部かもしれません。
まさに、平面に書かれたコードが、処理されて3D空間を描くように。
この世界は、すでにメタバースだという話が本当に思えてくる。
【 まとめ 】
さて、妄想が止まらないので、この辺りで終わります。
宇宙の話は、なんとも不思議な気持ちになります。
ブラックホールの中に入って見たいものです。