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【 エネルギーとデジタル通貨 】 ウクライナ侵攻で確実となった未来 投資家のFIREへの旅路 ♯354

ブルームバーグの記事で、なるほどな〜!!
な記事がありましたので、紹介します。

ロシアのウクライナ侵攻で、再生可能エネルギーへの世界的なシフトとデジタル通貨の使用が加速する可能性がある、と米資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)が指摘した。

出典:Bloomberg


ポイントは
1・再生可能エネルギーへの世界的なシフト
2・デジタル通貨の使用が加速

です。


1・再生可能エネルギーへの世界的なシフト

エネルギーを輸入に頼る体制は有事の際に危険

ロシアとウクライナの紛争は、世界のエネルギー問題をさらに逼迫させました。
ロシアへの制裁に伴い、ロシアからの天然ガス、石油の輸入に頼っていた国では、エネルギー不足となりました。

つまり、自国で自国のエネルギーを賄えない国は、
今回のような有事の際に深刻な事態に陥る可能性があるということが
はっきりと示されたのです。

人間は、実際にそうならないと動けない生き物だと思います。
国家も同様に、動かしているのは人間ですから、
今回、エネルギー問題を実体験したことで、
自国でのエネルギーを確保は急務となりました。


■ 自国でのエネルギー確保

どの国でも穴を掘れば油田が見つかるということではありません。

そして、時代にも逆向します。

ここで各国が取り組むのが、再生可能エネルギーの確保です。

これは、風力・太陽光発電となります。

日本でも電力不足が実際に起きています。
これは、原子力発電所の稼働停止による影響が大きいですが、
この不足分を補うだけの、風力・太陽光発電への投資が必要です。

しかし、
それが進んでいる印象はいけませんね。

エネルギーは今後は、個人でも確保していく必要があるかもしれません。



2・デジタル通貨の使用が加速

SWIFT : 
企業などが金融機関を通じて外国企業とお金をやり取りする際、送金額など必要な情報をやりとりする仕組み

ロシアへの制裁で大きなダメージとなり、ロシアをデフォルトに追い込む可能性まで出しているものは、
SWIFTからの排除でした。

これにより、外貨を得られない状況となったロシアは、資産凍結と相まって
米ドルで支払う必要なあったロシア国債の利払いが、不可能になる可能性が出ていました。

では、そもそもSWIFTに依存しない取引が可能となれば、
今回ような制裁も不可能となります。

それが可能となるのが、デジタル通貨です。

中国のデジタル人民元のような存在です。


■ デジタル人民元

世界を牛耳るの米ドルからの解放

例えば、中国企業とロシア企業間の送金は、
人民元→ルーブルではなく、
人民元→米ドル→ルーブル

と、なることが多いのです。
その方が、直接、変換するよりも手数料が安価であるためです。

そして、国際間の送金ネットワークであるSWIFTも関与します。
SWIFTは、国際間の米ドル決済の大半に用いられるます。

このような点から、
米国は、世界中のお金の流れに関与していると言えるのです。

お金の流れという情報は、非常に重要です。
お金となんらかの取引に証拠、関係性を証明するものです。

そのような情報を米国に持っていかれることは
米国を敵視する国にとっては、痛手となるのです。

そこで、登場したのが、デジタル人民元です。

デジタル通貨で、銀行やSWIFTといった既存の送金システムからの解放を狙っているというわけです。


【 投資戦略 】

1・再生可能エネルギーへの世界的なシフト
2・デジタル通貨の使用が加速

この2つのポイントから、考えられる今後の世界の動きを見ていきます。

■  ICLN 

第一に、
クリーンエネルギーセクターへの国家としての投資が加速する。
ことが予想できます。


クリーンエネルギーETFといえば、ICLNがあります。

このETFは、今回取り上げた記事のブラックロックのETFです。

現在は、20ドル前後で推移していて、過不足ないETFという感じです。

正直、爆益を出す様子はありません。

しかし、どの銘柄も高くなるときは、みんなが欲しい時なわけです。

いかに、みんなが欲しいと思っていない時に買っているかが
その後の利益につながるわけですし、
それこそが「リスクをとる」という行為です。


■  デジタル通貨 

ここで、注意が必要なのは、デジタル通貨とは、ビットコインのような暗号資産とは別であるということ。

これを間違えると、暗号資産への投資へと走ってしまうことになります。
暗号資産は、まだまだ投機的な部分が大きいです。

つまり、ボラティリティが高いのが、暗号資産です。

これを解消するために作られたのが、
ステーブルコインです。


■  ステーブルコイン 

ステーブル(Stable)=「安定している」

(1)ブロックチェーン技術を用いて、分散台帳に記録される数値であり、(2)既存の金融システムに依存せず、
(3)国境を超える転々流通性を持ち、
(4)複数の国々に存在する暗号資産取引所に上場され、他の暗号資産や法         定通貨との交換が可能という性格を合わせ持つもの

出典:https://www.sbbit.jp/article/fj/63260

暗号資産のデメリットを改善した暗号資産と言えます。

その種類は多くあり、
大きな違いは、価値の元となるものが存在しているということです。

ビットコインには価値があると思う人が多くいるからビットコインの価値は上がります。
その逆も同様です。
つまり、根拠となる価値がないわけです。

ステーブルコインには、
その価値を担保する形が数種類あります。

その一つに、ドルなどの法定通貨を担保にしたものがありますが、
これはつまり、ステーブルコイン1つに対して、何ドルと交換できるということがあらかじめ設定されているということです。

このほかにも、コモディティを担保にしたものなどもあり、
種類は様々です。

このようなステーブルコインへの投資も今後の検討に入れるべきかもしれません。


【 まとめ 】

今回は、ブラックロックCEOの発言から、妄想しました。

投資とは、やはり、今起こっていることからが
どのように、次の点を作るのかを想像することから始まる
と思います。

その想像の際に、
過去の出来事をどれだけ知っているかが判断に精度を高めると思います。

そして、投資を始めると、
それが少額であっても、今起きている世界中の出来事が他人事でなくなります。
そうなると未来のある点では、過去の出来事が
「知っていること」ではなく「体験したこと」になっているので、
その先の投資判断の精度が増すことになります。

投資の必勝法は、長く市場に居ることと言われますが、

そういった意味も、含まれるのでしょう!!!

なるべく早く参加して、
やめないことが一番大切です。


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