【映画マネーショートの鬼才投資家マイケル・バーリ氏が動いていた!】 個人投資家のFIREへの旅路 第145夜
映画で有名になったバーリ氏ですが、今回も映画同様に、株価が下がれば利益が出るという手法をとった模様! 彼は何が下がる方に賭けたのか!
見ていきましょう!
【米国債価格が下がると予想】
「iシェアーズ米国債20年超ETF(TLT)」 というETFの、
プットオプションを2億8000万ドル(約308億円)相当を保有していることのこと!
まずは、復習です!
<!POINT!> ETFとは
はい、初めての言葉「プットオプション」て何?
<!POINT!> プットオプション :一定の期間内に、あらかじめ決められた数量を、あらかじめ決められた価格で、売る権利。
はい、そう言われてもよく分からないですね。
具体的に考えていくと、
1ヶ月以内に、100株を、1株あたり100円で売る権利です。
相手から見れば、
1ヶ月以内に、100株を、1株あたり100円で買う義務です。
この1ヶ月間で、株価が90円になれば、100円で売れるので、1株あたり10円の利益が出ますね!
逆に、株価が110円になれば、100円で売るので、10円の損失となります。
つまり、
株価が下がれば、利益が出る取引方法ということですね!
ということは、バーリ氏は
iシェアーズ米国債20年超ETF(TLT)の株価が下がると予想しているということです!
これは、何を意味しているのか?
【iシェアーズ米国債20年超ETF(TLT)】
バーリ氏の予想は、iシェアーズ米国債20年超ETF(TLT)が下がるというもの。
このTLTとは、( https://www.bloomberg.co.jp/quote/TLT:US )
<!POINT!> iシェアーズ米国債20年超ETF(TLT): 米国籍のETF(上場投資信託)。残存期間が20年を超える 米国債で構成される指数に連動する投資成果を目指す。
つまり、長期の米国債への投資ですね。
債券価格が下がると予想したということになります。
【物価と金利と債券と株価の関係】
バーリ氏の予想通り、債券価格が下がるとすると、
その根拠は何か?
物価と、金利と、債券と、株価の関係を見るとわかります!
ひとつずつ見ていきましょう。
【物価が上昇すると!】
物価が上がると、債券の価格は下がり、国債の利回りが上昇します。
この流れは、
物価上昇 = 景気回復 = バブル懸念 → 金融引締 = 金利引上
このような流れになります。
景気が良い方向へ上がり続けると、バブルとなり、膨らみすぎると、弾けます。その膨らみすぎを抑制するために、金融引締が行われます。
金融引締とは、政策金利をあげたり、中央銀行が保有する国債などを売却したりすることです。
<!POINT !> 金融引締の反対 :「金融緩和」今は、この金融緩和が行われている状態で、ゼロ金利政策がおこなれている。さらに、中央銀行が株式、債券を買いまくり、株式市場を刺激している
つまり、
物価が上がれば、
1、金利が上がる (金融引締)
2、債券価格が下がる(中央銀行が売ることが一因)
結果的に、米国債券を持っている人からすれば、
物価上昇 → 金利上昇(金融引締) = 国債利回り上昇 = 債券価格下落(金融引締)
ということになります。
【金利と利回りの関係】
「なんで、金利が上がると、利回りが上がるねん!?」
なぜ、金利が上がると、利回りが上がるのかも整理します!
金利 : お金を借りた人が、借りたお金に対して支払う利子の割合
債券 : 国、会社などの借金
これを整理すると、金利が上がると、お金を借りている人は、より多くの利子を、借りた相手に支払うことになります。
米国債を例にとれば、金利が上がると、米国は、米国債券を持っている人に対して、より多くの利子を払う必要があります。
米国債券を持っている人からすれば、金利が上がると、債券の利回りが上がりますね!
【債券と株価の関係】
次は、債券と株価の関係です。
一般的に、株価の上昇時には、債券が下がります。
逆も同じく、株価が下がれば、債券が上がる。
こういった特徴から、株式と債券をバランスよく保有することで、
株価と、債券の変動時にも安定した、資産の状態を維持しやすくなるわけです。
債券と株式は相互に補完しあう関係にあるということです!
【バーリ氏の考えを予想】
これらのことをまとめると、バーリ氏の予想が見えてきます。
時間の経過とともに追いかけます。
① アメリカ物価 上昇中 (今ここ)
② 景気回復傾向から、近々テーパリングが始まる (年内?)
③ テーパリング開始 = 金融引締開始
④ 金利上昇・中央銀行保有債券売却・株式買付減額
⑤ 国債の利回り上昇・債券価格下落
⑥ 債券価格下落=「iシェアーズ米国債20年超ETF(TLT)」下落!
このシナリオですね!!
つまり、バーリ氏の読みとしては,
テーパリングが近々行われる
ということも含まれていそうです!
<!POINT!> テーパリング のお話 こちら
【まとめ】
バーリ氏の見込みを予想してみました!
アメリカの物価上昇からスタートして、
テーパリング開始され、
金利上昇、債券下落が起きる!
と、予想していると予想しました!!
みなさん、
このバーリ氏の動きに乗ってみますか?? 笑
僕は、怖いので、どうなるのか見てみたいと思います!
投資経験が浅いので、テーパリングの影響を体験するのが楽しみです。
テーパリングの開始の前に、株式の下落が起きると思います!
ここのポイントを見極めようとして、市場の動きを観察してみましょう。
この先も、FRBの発言に注目です!!
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