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【 SWIFT 】 ロシアへの経済制裁の最終手段の影響 投資家のFIREへの旅路 第331回

米国と欧州連合(EU)は、国際銀行間通信協会(SWIFT)の国際決済ネットワークから一部のロシアの銀行を排除することで合意しました。

このSWIFTのことを理解し、
それが与える世界への影響を見ていきます。


【 SWIFT 】

Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication
国際銀行間通信協会 
本部:ベルギー
国家間の銀行・金融機関の金融取引の仲介を行う

このように、SWIFTは、国家間の貿易などの決済や送金に使うシステム
で、このシステムからロシアを切り離すと言うことは、
ロシアが国外との貿易などを困難に、外貨の取得が難しくなると言うことです。
今までハイテク製品や半導体のロシアへの輸出を禁止するなど、さまざまな経済制裁が行われていますが、
さらにロシアを追い込むのが、SWIFTからの除外でした。


【 制裁のダメージ 】

ロシアはSWIFTからの除外で、最も大きなダメージとなるのが、
石油や天然ガスなどの輸出が困難になることです。

大きな外貨取得の手段であり、
これが止まるとなると、ロシアの経済は大きなダメージとなります。

そして、
ロシアが輸出できないとなると、輸入できない国が出てきます。

それは、ヨーロッパ各国です。
天然ガスの30%以上をロシアからの輸入に頼っていますので、
制裁を加える側も影響が出るのです。

このあたりについては、
影響が少なくなるように、SWIFTから除外する金融機関を選定すると言われています。


【 SWIFT除外の弊害 】

SWIFTからのロシアの排除により、ロシアとの国際的なお金の流れが止まるわけです。

そうなれば、企業間での取引において、
入金が滞ることにもなるのです。

そうなれば、売上金の回収が遅れ、
仕入金額の支払いにも影響します。

ロシアの金の流れを止めるということは
ロシア国内だけでなく、関連する国にも大きな打撃となってしまいます。

これに対してFRBが資金供給を行う可能性も出ています。


【 まとめ 】

昨日も書きましたが
戦争は、軍事企業のみが得をする構図です。

どの国も自国の正義に基づき戦争をしますから
自分達の非を認めることはありません。

そのため、正義の食い違いから戦争は繰り返されます。
相手国の人々の命も
自国の人々の命も
同じ重さを持っています。

しかし、今
そのようなことが一切無視しれた状況が生まれています。

戦争に勝者は存在しないのですね。

今回の件で
平和ボケになっている自分を知りました。

戦争は起きないと思っていました。

しかし
こんなにも一瞬で起きるのだと痛感しました。

このことはしっかりと
覚えておきたいと思います。

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