【 音楽 】 日本の「音楽」 = 「歌」であり、世界との決定的な差 投資家のFIREへの旅路 ♯389
私は、20代の頃に音楽しかやってない時期がありました。
主な収入源はDJでした。
その当時は、日本においては、クラブミュージックが一般化していた時代とも言えます。
オールジャンルのパーティが流行し、クラブで、J-popが聴けることも多くありました。
そんな時代の少し前から、クラブミュージックにハマり、
自ら音楽を作るようになりました。
ジャンルは、大きく括ると、houseです。
ドンドンドンドンとキックの音が4発続く、いわゆる四つ打ちと呼ばれる音楽です。
houseは、ジャンルが多岐に渡り、日本でも流行したトランスもhouseの一部です。
こういった音楽は、日本では広くは受け入れらません。
これは、日本の音楽と、世界の音楽の認識の違いがあります。
【 J-pop 】
日本の音楽チャートいうと、「J-pop」というふうにカテゴライズされます。
このJ-popとは、全く持って音楽のジャンルではありません。
なぜなら、このJ-popというのは、音楽的な共通点がない。
ただ一つあるのは、「歌」があるということでしょう。
一般的な日本の「音楽」の解釈は、「歌」なのです。
「歌」のない音楽は、カラオケと表現します。
インストールメンタルという認識はありません。
日本人にとっては、一般的には、音楽とは、歌うものな訳です。
これが、日本の音楽性を低下させる一つの要因です。
日本から、BTSのように世界的に受け入れられるアーティストが生まれないのは、これが要因です。
【 日本の音楽 】
クラブでなぜJ-popが流れない時代が続いたかといえば、
踊れないからです。
日本の音楽とは、「歌」であり、「リスニング」用だからです。
これは、アーティストがいくら拘っても、
所属したレコード会社の意向で、「売れる」ように改変されていきます。
日本で売れるのは、歌えることが絶対です。
世界に売れるには、歌えることも必要ですが、体動くような音楽が必要です。
韓国のアーティストが、アメリカのチャートでも上位に食い込めるのは、
そのルックス、カリスマ性以外にも、音楽的な、違いがあるのです。
日本のアイドルの曲と、
韓国のアーティストの曲を聴き比べると、
嫌になるほどに、「トラック」に差があります。
トラックとは、バックミュージックというか、日本でいうカラオケです。
世界的に評価される音楽とは、歌がなくとも、この音だけでも
体動いてしまうものです。
そこに、プラスアルファでアーティストのカリスマ性、歌声が乗るといっても過言でないくらいに重要なものです。
【 日本のミキシング 】
私は音楽のプロではありませんから、主観です。
日本の音楽は、とにかく「歌声」の音域にあたる、ミドル音域ばかりが強調されています。
特に、テレビ放送時に、ミキシングはひどいもので、
バンドのミュージシャンのギター、ベースの音はほぼ聴こえません。
ギターはまだマシで、ギターソロの部分で、聴こえたりしますが、
ベースは何も聴こえないので、
音楽を知らない人からすれば、「ベースっていらんやろ」っていう人も少なくない。
実際に、このようなことをラジオのトークで話すパーソナリティもいました。
しかし、これも、仕方ないことであります。
長年の日本文化がそうさせるのです。
【 CAPSULE と Perfume 】
中田ヤスタカ氏のユニット CAPSULE。
同氏が楽曲などをプロデュースするPerfume。
同氏が楽曲などをプロデュースするきゃりーぱみゅぱみゅ。
どの楽曲も、それを聴いただけで、すぐに、
中田ヤスタカ氏の音だと判別できるほどに、特徴は同じです。
違いは、歌い手が、明確にされていること、
誰かが歌っていると認識させたことです。
CAPSULEも、歌がありますが、
中田ヤスタカ氏のエレクトロミュージックという部分の印象の方が大きいのです。誰かが歌っている音楽ではなく、音楽に声が入っているというような認識といってもいいでしょう。
CAPSULEは、クラブ系ミュージックを普段から聴いていた層には浸透しましたが、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅほどは、大衆に認識はされていません。
音楽性も、音質、音色も同じ。
違いは、やはり、
誰かが「歌っている」
「歌」として認識させるかどうかなのです。
日本でのヒットの鉄則は、これなのです。
日本でのヒットに全振りすれば、世界でのヒットは不可能になります。
Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅが、世界での活動も一定の成果を上げたのは、プロデュースする中田ヤスタカ氏の音楽が、日本に媚びながらも、
しっかりと、クラブミュージックの要素を残したからです。
日本人の、クラブミュージック界のアーティストは、世界で活躍する人が多ことを日本人はあまり知りません。
【 まとめ 】
日本の音楽について、書きました。
日本の音楽が、歌である状態が、いつかなくなれば、
日本からも、BTSのようなアーティストが生まれるでしょう。