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転校生はアイドル 二話
まえがき
本文の加筆修正前に書いてるので内容の荒さと三点リーダーの多用をどうにかしたいと思いながらまえがきを書いてます。
3千字を超える量を編集するので
震えています。
本文
「初めまして菊谷美香です。よろしくお願いします」
ミカ…ってアイドル!?
って事は原田は知っていたのか!?
「席は木戸さんの隣ね」
えっ!
なんでオレの隣!?
てか写真集の表情と真逆だな。
そりゃ誰も気付かない訳だ・・・。
「よろしくお願いします」
菊谷がそう言い隣の席に座った。
菊谷は教科書等は持っているらしく授業が始まったら教科書を開いて板書をしていた。
オレは何をしていたかと言うと菊谷をずっと観察していた。
板書はしていたが授業の内容自体は聞いていなかった。
授業が終わり休み時間になった。
菊谷の周りには人が集まり質問攻めに遭っている。
隣席のオレにとっては邪魔でしかなかった。
席を離れて唯一の女友達である雪野 千尋の
所に向かった。
「転校生が来ると必ず人が集まるってのは相場だねぇ」
千尋が菊谷の周りにいる人達を見ながら言うと溜め息をついた。
「千尋は菊谷の所に行かないのか?」
「アタシはパス。人が減ったら話してみる…あっ!そうだ!住所聞いてみてよ」
こいつは何を言っているんだ?初対面で住所聞くとか非常識だろ…。
「あぁいいや光はそう言うの無理そうだしアタシが聞くよ」
失礼このうえ無い奴だな。
コイツが男だったら殴り飛ばしているよ。
「菊谷さん。放課後一緒に帰らない?この街の事も色々教えるよ」
千尋が菊谷に近付いてそういうと
「え?いいんですか?」
菊谷が驚いた表情が見えた。あぁ今日は放課後メンバーが増えそうだ…。
皆俺の気も知らずに仲良く話しながら帰るんだろうな…。
休み時間が終わる鐘が鳴り自分の席に座ると
「放課後が楽しみですね」
と微笑みながら言うのを見るとまぁ良かったかなと思った。
帰り道で竜也・千尋・菊谷の3人と一緒に話していた。
「美香はどこに住んでるの?」
千尋がそう訊ねると
「本屋の裏にある家です」
ん?それって原田の家じゃないのか?ちょっと賭けてみるか…。
「原田の家に用事があるから先に帰ってる」
オレはそう言うと振り返らずに原田の家に向った。
「マジ最悪明日から学校行きにくいじゃん!」
「いやでも理解者がいるからいいじゃん…」
「良くない!」
目の前にいるのは土下座している原田と怒り心中の菊谷がいる。
何故こんな事なったかというと約20分前に起きた出来事が発端だった。
「ただいまー」
「おかえりどうだった初めてのクラスでは馴染めそうか?」
ここの家は毎度思うが鍵をかけないのか?
そう思いながら原田家のドアを開けると原田が出てきた。
初めて?何のことだ?
「あれ?げっ!何でお前が来てるんだよ鍵持っていないだろ」
鍵をかけ忘れていることは言わなかった。
「オレが来て何が悪い。客が来たんだぞ茶くらい用意しろよ」
「ったく相変わらず口が悪いな」
そういうとリビングに向かったので靴を脱いでスリッパを履きリビングに向った。
「お茶置いておくぞ後は…ケーキもいるか?」
「いらない」
キッパリ言うと原田がオレの座っている向かいに座り
「―で何しに来たんだ?」
「さっき言っていた初めてのクラスって何だ?まるで帰ってくる人が転校生みたいじゃないか」
原田は急に黙った。
「おい!無視するな」
「…分かったよ全部教えるよ」
菊谷は実はアイドルで前の学校でバレたらしく学校自体は受け入れたがマスコミやら色々
面倒な事が起きて学校に通えなくなってしまったのでその話を知らない地域に引っ越したらしい。
バレた原因は仕事の時のテンションで学校に行ってしまって
生徒が
「ミカちゃんじゃない?」
と言ってそれから広がってしまったらしい。
そしてここに来たのは従兄であり情報屋の原田がいたから来たという事だ。
「でも何であのアイドル雑誌をくれたんだ?バレたらアンタもヤバくなるんじゃない?」
「お前なら言わないと信じていたから教えたんだよ」
そういわれると誰にも話せなくなってしまう。
「オレを信じているって訳か。分かった何かあった時にフォローするよ」
その話をしてる時に菊谷が帰ってきた事に気付けばこんな事故が起こるはずが無かった。
そして今に戻る。
「てか木戸は何で家に入れたの?まさか入れて貰ったとか?」
菊谷は本性を見せていた。
本人曰く学校にいる時は地味で目立ちにくいキャラでいれば
バレないと思っている。
家にいる時は口が悪い。
「罰として海斗はコンビにで私の分と木戸の分のアイスを買って来て」
今原田の心の中で「あれ?お金は?」と思ってるだろう。
「早く行って来て。木戸の帰る時間もあるんだよ」
「…はい分かりました」
原田がトボトボと玄関に向って行った。今の原田の状態には同情するぞ。
「ゴメンね。私の馬鹿従兄は頭の回転は良いのに口が軽くて。困った事があったら何でも言ってね」
外見だけなら二人共しっかりしているのに。内面は最悪だ…。
「あ!あの人はいるのか?」
あの人と言えば結城加奈子だ。噂がホントなのか検証してみるか…。
「あの人?って誰?」
菊谷がこの様子だと知らないみたいだしこれ以上言うと原田が可哀想だ。
聞くのは止めておくか。
「いや何でもない知らないなら関係無い」
「そう。後で尋問してみるからいいや」
あれ?
逆効果?
危険なので一応LINEで注意を呼びかけるか。
『宛先:原田海斗
件名:危険だ!
本文:今は危険だ!俺が去った後に死ぬかもしれない。アイスだけ渡したらダッシュで逃げろ。』
『送信されました』
「よし!これで死者は減ったな…」
人を救うって大変だな。
「何かあったの?」
菊谷が心配そうな目で聞いてきた。
「あぁ…。人を救っていたんだ」
これで問題ないだろう。
「木戸ってどんな仕事してるの?もしかしてヒーロー?」
マズイ変な解釈をされた訂正せねば。
「オレがそんな偉大な事が出来る訳ないじゃないか」
「そ、そうだよね冗談だよ。気にしないで」
「そろそろ時間だし帰るよ」
アイスがそろそろ来る頃だろう。ドアを開けて原田からアイスを受け取って
家を出れば何も問題ないだろうし原田のその後の行動はアイツに任せる。
「え?アイスは?」
背後から声が聞こえたけど無視してドアを開けた。
ドサッと前方から何かが覆い被さった。
「う~死ぬ~助けて~」
駄目教師こと結城加奈子がいた。
「誰?って先生!?何でここにいるの?」
菊谷が玄関に来てしまったこれはピンチだ。いやオレではなく先生がだ。
今にも野垂れ死にそうな先生を起こして
「ん?ここは何処?」
「先生寝惚けていないで走りますよ!」
先生を引っ張りながら原田の家から離れた。
あぁ…アイス食べ損ねた。
オレは自分の家の前に来た。
「ただいまーって誰もいないのか」
「へぇ~意外と広いんだ~お酒っておいてある?」
先生の言葉を無視しリビングに入り、オレはテレビをつける。
放送しているのは朝見たのと同じ様なニュースしかやっていない。
叔母さんが帰って来る前に何とか追い出さないと。
その前に聞きたい事がある。
「先生なんで原田の家に来たんですか?」
「それはね。海君が美味しいご飯を作ってくれるからだよ毎日食べてるから」
毎日?もしかしてあの噂はホントだったのか。
この教師は何をやっているんだろう。
半ば呆れながら頭を掻き溜め息をつき
「てか自分の家みたいにくつろがないで下さい!」
ソファに寝転がってローテーブルにあるクッキーをかじっている姿を見ていると無性に腹が立つ。
「いつになったら帰るんですか?」
「え?今日は泊まる気だったんだけど」
駄目だコイツ早くなんとかしないと…。
「とりあえず夕飯食べたらちゃんと自分の家に帰って下さいね!!」
「分かったよ。今日は久々に家に帰るかー。」
久々ってこの本当に酷過ぎだろ。ホント人間として生きてていいのか?
――ってこんな事考えていないで夕飯作って追い出さないと
「夕飯ありがと~またご馳走してね~」
「次ここに来たら警察に通報しますよ?」
先生はそう言うと駅に向かってトボトボ歩いていった。
部屋に戻ると時計は『21:00』を指していた。そろそろ寝るか。
オレはそのままベッドに寝転がりそのまま眠りについた。
あとがき
三点リーダーを多用するな!
編集してる時の感想です。
今回は割と加筆修正が多かったです。
昔のノリを今も出すのは恥ずかしいのでちゃんと修正しました。
修正前が読みたい人は星空文庫というネット小説サイトでこの作品の題名を調べてください。
それにしてもnoteでこの作品を再投稿すると思ってなかったなー。
ちなみに、サムネイルの女の子はこの小説の主人公の木戸光ちゃんです。
目つきの悪いというプロンプトを入れ忘れたらこんな可愛い女の子になりました。
生成AIに作品のキャラ達を描いてもらってお披露目したいと思うのでお楽しみに!
12年前の自分が聞いたらひっくり返りそうだなー。
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