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そうなんさの2024

1つ前の投稿が2023年12月31日に投稿した「そうなんさの2023」なので1年ぶりの投稿になってしまった。

そうなんさは自己表現が苦手だ。
特に言葉を使って説明したり文章を書いたりすることが苦手。だからnoteも全然更新できない。

言葉を使うことが苦手だから、絵を描いたり曲を作ったりしてるんだろうなと思う。

今年描いた絵。

今年は自分の苦手なことと得意なことにフォーカスした年だった。

人間は得意なことと苦手なことに差がある。
認識できることできないこと、できることできないことなど違いがある。

「じゃあそれを自分自身が自覚して改善しようとしていけば生活がより良いものになるのではないか?」
と考え、3月に知能検査(WAIS-IV)を受けた。

WAIS-IV(通称ウェイス)は、積み木を動かしたり問題集を解いたり検査員の人の質問に答えたりして自分の得意なことと苦手なことを明確にする検査。
子供用の検査はWISC(ウィスク)と呼ばれていて、WAISは大人用の検査。

言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度の4項目が結果として出る。


そうなんさは学生の頃、発達障害のある子供に処方される「インチュニブ」と「ストラテラ」を飲んでいた。発達心理学を勉強していく中で知ったADHDの特性が自分に当てはまりすぎていたので精神科を受診したところ「ストラテラ」が処方された。
当時は自分自身の特性「注意欠陥」「衝動性」などに悩まされ、自己嫌悪に陥っていた上に頭の中がぐるぐると休むことなく動いていて、大切な人が自殺したり家が火事になったりする妄想に悩まされていた。
ストラテラだけでなく抗不安薬も処方された。

当時通院していた精神科では知能検査はしなかった。ただ薬漬けにされただけだったと思う。結果妄想は改善されたがADHDの特性とされる「注意欠陥」や「衝動性」は改善されず、ストラテラをやめることになった。ますます自己嫌悪が酷くなった。

そんなことがあったので社会人になったら良い精神科医に出会い、きちんと知能検査をして自分自身の理解を深めたいと思っていた。薬で改善されないのであれば考え方を変えたり別の方法を試したりしても良いと思っていた。

そんな中、職場の先輩にADHDの娘が通ってる精神科がとても良いとクリニックを紹介してもらった。そこの先生はかなり自分に合っていた。待合室は観葉植物だらけでジャングルみたいになっているし、テレビからは猫が寝たり散歩したりする映像が永遠と流れている。そういうところも居心地が良くて好きだなと思った。

3月。初めての診察で知能検査をする日程を決めた。
4月に結果が出た。

4項目の結果をまとめるとこんな感じ↓

薬を飲んだ状態で検査を受けたので正確な数値かどうかは怪しいけど、納得の結果だった。

目で理解することが得意で、
耳で理解することが苦手。

形として捉えることが得意で、
言葉で説明することが苦手。

検査の中に江戸時代について説明するものがあった。江戸時代は知っているが、どの言葉を使い、どのような構成で文章を組み立てて説明すれば良いかわからない。20秒くらい考えた末、「わかりません」と答えてしまった。その答え方も良くなかったかもしれない。
耳で聞いて理解することが苦手というのも、納得できた。会議で人が話してる内容を理解できない。複数人の会話に入りづらい。音としては聞こえているが、意味を含んだものとして聞こえてこない。

苦手なことが明確になり落ち込む一方で、得意なことが明確になったのは嬉しかった。

細かくアドバイスもしてくれる

WAIS-IVを受けたことは自分にとってかなりプラスになった。

上司の指示を付箋紙に書くようになったし、優先順位を手帳に書いてその通りに動くようにした。
過集中を活かして家事や仕事を進めた。
部屋や机の上が散らからないように物の住所を決めた。
順序立てて考えることを心がけた。

これで改善されたこともあれば、なかなか難しいままのこともある。

指示を一度聞いただけで理解できない。
指示を間違えて理解してしまい、失敗して周りに迷惑をかける。
相変わらず会議の内容は理解できない。
すぐに部屋が散らかる。
あれやこれや頭の中で考えすぎる。
締め忘れや忘れ物を頻繁にする。

真夏に冷蔵庫を閉め忘れて食料を無駄にしたときや家の鍵を閉め忘れて出かけたときは「できて当たり前のこともできないのか」とひどく落ち込んだ。毎日の出来事や失敗をノートに書いているといかに自分ができていないかを目の当たりにする。ストラテラも飲んでいたので薬に頼っても少しも改善していないことがショックだった。

このことを精神科の先生に伝えると、ストラテラは処方されなくなり、かわりに「エビリファイ」という薬を処方された。精神状態を安定させる薬らしい。心を安定させて考え方や行動を改善させるというなのか(?)よくわからないけど今のところはちょっといい感じである。調子が良いときに部屋を片付けられるようになった。考えすぎなくなった。

そうなんさは自分のことをADHDだと思わないようにしているし、
特性のことは「脳みその癖」だと思っている。

「自分ADHDだから〜なんだよね」
「ADHDだからできないんだよね」

とか言いたくない。何故なら発達障害はグラデーションだと思っているから。ここからここまでは健常者。ここからは障害者。とかない。健常者と発達障害のある人に境目はない。人間は得意なこと苦手なことがあって当たり前。だから自分に合った、適切なやり方を見つけたい。

ということで2024年はものすごく真面目に真剣に自分に向き合った年だった。

来年は環境を変えたい。沢山ものが収納できて、掃除がしやすい広い部屋に住む。制作環境を整えて、沢山絵を描いて、展示もしたい。


おしまい。

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