新キャラ-作り方-
この前から言っていた新キャラのデザインができました。
なので、どうやってキャラクターをデザインしているのかを説明しつつ実例として出していきます。
パッと思いつく場合もありますが、自分がよく使うキャラクターの作り方は<擬人化>です。
擬人化といえば、何か動物などを人にするイメージが強い人がいるかと思いますが(いわゆる獣人系、猫耳キャラ等)、少し違います。
森羅万象、擬人化の素材として、分解、記号化し、体や服の各パーツに散りばめるやり方です。
などと、それっぽい事を言って見ました。
別の視点から見ると「ブレーンストーミング」に近いかもしれません。
また、このやり方は「強引なこじつけ」という能力が大事です(笑)
そのキャラはどんなキャラ?
キャラを描く時、何かしらの取っ掛かりがあると思います。
それは、依頼されたとか、ストーリー上で必要になったとか、ふと思いついたとか、色々あると思います。
それが、そのキャラの軸です。
今回のキャラはゲーム上でシステム(主にセーブ)を司るキャラと位置づけて考えました。
これが、今回のキャラの根幹です。
キャラの根幹:システム(セーブデータ)を司る
イメージを広げる・繋げる
さて、キャラの根幹を軸としてキーワードを広げていきます。
そして、もう一つ、それが出てくる作品もキーワードとして広げていきます。
紙に書いてもいいですし、脳内で行ってもいいです。
今回ですと「システム(セーブ)」、「自作品(北欧神話をベースとした話のゲーム)」
<その時の自分の思考回路>
「セーブ」といえば「記録」する事。
「記録する」って事はPCが「記憶」って事だよなぁ……
そういえば北欧神話に記憶を司ってるヤツいたよな?
ああ、オーディンが使役してる二羽の鴉の内の片方だ!
という事でキャラのイメージは「記憶を司る鴉ムニン」となりました。
あとは、連想ゲームのように出てきたワードを適当に散りばめます。
第一案 没
さて、どの辺りが鴉なのか。
実は、髪型にそれっぽいイメージを入れています。
上着のポンチョだか何だかわからないヤツは鴉の羽をイメージしました。
そのままじゃ寂しいので、なんか適当に変な模様を付けました。
飾りのようなものも羽をイメージしています。
下半身は、尾羽をイメージしたのですが……何だコレ?
赤色の部分です。
だいぶ湾曲していますが、髪型と頬のタトゥーを合わせるとそれっぽいイメージになると思います。
(つまり、顔のタトゥーは「鴉の足」をイメージしたものです)
強引ですか?いいんです。
キャラが完成すれば、問題ありません。
これで顔はほぼ確定でよさそうです。
しかし、体は途中でなんか違うと感じたので全部描くのを諦めました。
ここからしばらく体……というより服装をどうしようか悩みます。
第二案 現代風(?)
街中歩きながら、通行人を観察したり、ファッションをググってみたりした 結果、こんな感じになりました。
ポンチョをパーカーっぽくして、上にコートを羽織らせました。
袖は通していません。
スカートはヒラヒラさせつつもなんかトゲトゲしい雰囲気を意識させつつ。
気まぐれに逆十字の模様をつけてみたり。
靴はベルト地獄。
鳥の足の横に線が入っている感じから連想しました。
何とか服になりました。
第三案 ほぼ決定
さて、何とかファンタジーチックにしようかとあがいた結果、第一案の下半身をコートに合わせるという荒業をやってしまいました。
少し清書してキレイにしてます。
これでキャラのデザイン案は固まりましたが、ここで正面立ち絵というのも芸が無い気がしたので、少しポーズをつけみました。
第四案①ポーズ
何となく、(空気)椅子に座っているポーズ。
モチーフは鴉だし、ファンタジー世界だし、宙に浮いてても別におかしくはないだろうと勝手に自分を納得させ描いていきます。
第四案②ラフ画
第三案を見ながら描き起こしていきます。
第四案② 清書
ここでも見ればわかる通り、裸から描いています。
あと、髪型と逆十字の模様を変更しました。
髪型は尾羽の部分をもっとそれっぽくしたかったので、尖らせるより切り揃えた方が良いと思い変更しました。
十字架の変更理由は後述します。
完成
色を塗って完成しました。
全体的に色が黒いのは言わずもがな。
髪型が鴉をイメージしているという事と服装についてはのは前述した通りです。
耳につけている飾りは「海馬」をモチーフにしています。
脳の中の記憶を処理する部分ですね。
記憶を司る鴉だからそれっぽいのを入れようと思っていました。
スカートの模様は「鴉」と「海馬」を合わせてイメージしています。
・全体的に逆Cの字なのは海馬。
・右上から後ろに生えている二本のCは羽。
・右下に出ている部分は尾羽。
・一番下は足です。
そんな感じで無理やりこじつけつつ、新キャラクターが誕生しました。
なんだかんだ、くどくど書きましたが、結局は
「思いつき」と「こじつけ」です。
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