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仮面ライダー剣 20th Anniversary STAGE&TALK -The Last-埼玉春日部公演 に行ってきたよレポ

心に剣 輝く勇気
確かに閉じ込めて

おそらく大多数の平成ライダーファンに、
あまりにもいろんな意味で傷跡を残してきた仮面ライダー剣。

この作品が20周年の特別公演を埼玉でもやるってんで、ブレイドのオタクを長年やってる私も我慢ならず行ってまいりました。

超よかった……………………………というだけのレポ話です

■どういうイベントなの?

前半はオリジナル脚本のヒーローショー、
後半は演者たちのトークショーという形式。
言ってみれば、毎年スーパー戦隊や仮面ライダーでやっている、ファイナルライブツアーと同じ構成ですね。

橘朔也役の天野浩成さんが
「ブレイドはファイナルライブツアーをやってなかったので、
全国のみんなにこういう『ありがとう』を伝える場を作りたい」

ということをしきりに言っていたのが印象的だったので
それもあるのかもしれません。

公演時間は約1時間半、
11:30~ 14:30~ 17:30~
の1日全3回の公演で、自分はこの最初の11:30の回に行きました。
先の2回は公演の後にグータッチ会、
最後の最終公演はツーショット会が催されていました。

■会場到着から開演まで

開場が11:00からだったので、その15分前ぐらいに会場に着いたのですが
もうとんでもない列ができてました。
これ入場列かなぁ…と思ってたら物販の列らしく
「今から並んでも公演に間に合わないかもしれません」というアナウンスが出ていました。
あとから聞いた話だと、物販で何かトラブルがあったらしく
公演中に後から遅れて入ってくる人たちが目立ちました。

客層を見る限りかなり年齢層バラバラでしたね。
若い人も結構いてびっくりしました。
劇中で出ていたBOARDのジャケット着てる人たくさんいていいなー…と思ってた

■第一部 ヒーローショー

最初に司会のお姉さんのアナウンスがあり
(このアナウンスも、『こーーんにーーーちはーーー!!』から始まる、 いつものよい子向けのヒーローショースタイル!)
先にヒーローショーがスタート。

今回のストーリーは本編終了後というか、
ジオウのブレイド編を踏まえた上での、
まさしく最終回でバトルファイトが終了してから20年後の時系列の話。

ジオウのエピソードにて、剣崎と始がジョーカーの能力を失ってから
なぜかこの二人がジョーカーに戻ってしまって…というところから始まります。

やっぱり見どころとしては、
「本当に20年、あの人たちが生きて年食ってこの場にいる…」と思えた当時キャストによる熱量溢れるお芝居と、
ついにライダー4人全員が、キングフォーム相当の最終強化形態をお披露目するところですね。

ギャレンのキングフォームの出自は若干特殊なんですが、
ついに本編強化形態のなかったレンゲルがキングフォームを手にしたのが泣きそう。

あと今回、じょーさんの演じる睦月がほんとによかったんすよ…
BOARDのジャケット着てるし、おそらく正規所属のライダーとして働いてるのかな…
本編終了後もずっと誰かのために戦い続けてるんだろうな…とか
あとずっと思ってたのが、
左手にタランチュラアンデットの嶋さんのあの赤い糸と、
右腰にタイガーアンデットの城さんを思わせる黄色の布があったのが
本当に印象的で。
睦月のキングフォームへの変身が、この二人との絆を強く感じさせるものになってるのがとても良い。
よくよく考えれば、4人のライダーの中でキングとクイーンの繋がりがダントツで強かったのが睦月なので
逆になんでキングフォームがなかったのか不思議に思えてきた…

それはそれとして、スパイダーアンデットとの決着は睦月が自分の力で乗り越えた感があってとても好きです

演出面に関しては、今まで見てきたショーの中でもとんでもなく力が入ってた!
変身の演出がとにかく凄いんですよ。
ブレイドの変身って、光の扉を通り抜けるようにして変身するんですが
それを黒い仕切りとプロジェクションマッピングを利用して完璧に再現してた。
「これどこでスーツアクターさんと切り替わったの!?」ってのがわからないぐらい
変身前とライダーの入れ替わりがめちゃくちゃシームレスでした。

逆に、ブレイドは剣崎と同時に現れるという方式をとっていて
二人で動作をまったく同じに合わせることで
より剣崎の特殊性が際立っていてとても良い…

剣崎に関しては、前の公演でも話題になってた
「客席の合間からフード被って初めて登場する」というシーンが鬼気迫る迫力を帯びてた…
もうずっと振る舞いが“王様”って感じでした
あとついに劇中未使用だったタイムのカード使った!!!

やはり最後、また剣崎と始はジョーカーになり
また離別していくのですが
剣崎が最終回で始に言った
「お前は人間たちの中で生き続けろ。」
のアンサーとして、始が
「俺は人間たちの中で待ち続ける。」
と20年越しに返したのが泣けてしまう。

そして一人光の中に消えていく剣崎が
どうしようもなく切なくて美しかった…

とんでもないショーを見せられました。

■第二部 トークショー

そして二部からは演者たちによるトークショーだったのですが、
ここでなんと虎太郎役の竹財さんの登壇が突然発表。
あの時の会場の盛り上がり忘れられませんね…
ライダー役じゃなかったのにここまで登壇を喜ばれたの、
やっぱ虎太郎の人気や人柄がよくわかるなぁって…

全員がそろったところでコールアンドレスポンスが始まるんですが
天野「俺の体はー?」『『ボドボドだーーー!!!!!』』
森本「俺は貴様をー?」『『ムッコロスーーーーーーー!!!!』』
というような最悪のネットミームにまみれたしっちゃかめっちゃな内容に

思えばブレイド当時はネットミームなんて単語も一般的ではなかったから
なんか感慨深いものがあるな…

そんなこんなで進行が椿さんに丸投げされつつ、最初はフリートーク。
なんとなくそうじゃないかと思ってたんですが、やっぱこの企画の
発起人が天野さんだったみたいですね。
20年経ってもブレイドのファンでいてくれた人たちへの感謝を伝えたい、
という思いがひしひしと伝わる内容でした…
あとマジで森本さんが適当なことしか言わない
陽気な関西人にもほどがあるだろ

そして次がファンから寄せられた質問に答えるコーナー。
他の参加者の方もほんとに話題にしてたんですが、
「仮面ライダー剣に出演してなかったらどうなってたと思いますか?」
という質問に剣崎役の椿さんが
「でも俺ライダーになったの運命だしな」
といって質問用紙叩きつけてた
のが最高でした。
マジで机に叩きつけてた。
森本さんも「これ模範解答過ぎてこれよりいいもん出せん」と回答打ち切ってたの笑った。

それから「20周年の後の展望はありますか?」という質問の時に
「あれこれ言っていいやつか?」と言い出して、偉い人にお伺いするために突然檀上走り始めたの意味がわからなくて笑いました。
歩く放送事故だろこの人!!!!!
そしてなんとここで、天野さんの奇行がんばりの甲斐あったのか
来年1月25日に東映特撮ファンクラブにて
兵庫の尼崎公演の配信が発表!!!
これほんとにうれしい…すべてのブレイドのファンは見る権利があるイベントなので…

質問コーナーの後は、出演者のサイン抽選会があり
最後は各出演者の最後の一言で幕を閉めることに。

やっぱりみんな、この一年間の全国公演がすごく楽しかった、ってことを
共通して言っていたのがとても印象的でした。
ほんとにやってくれてよかったなって…

■総評

ほんとに楽しいイベントでした。
よくわかってなくて上演後のグータッチ会に参加してなかったのが悔やまれる…

平成ライダー1期って、ほぼ確実に最終回で視聴者の心に深い爪痕を残して終わったと思っていて
特に仮面ライダー剣の最終回なんて最たるものですよね。
ブレイドの人気ってそこにあると思っていて。
どうかあのライダーたちのその後に幸があってほしい、とふと願いたくなるような。

自分はそれが、今回のイベントで果たせたような気が勝手にしています。

平成ライダーで一番好きだと心から言えるのがブレイドだった。

単純にこれヒーローショー単体でもずば抜けて完成度が高いので、
東映特撮ファンクラブ入ってる方はぜひとも来年ご覧になってください。

それではまたいつかどこか遠い場所で。


なんか…路上の草の上に置いたほうが
最終回のシーン思い出していいかなって…

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