【音楽を変えた2人の“マイケル”】~MJ編~(1/2)
【まだ“流行”だったブラックミュージックを“ポピュラーミュージック”に押し上げた《マイケル ジャクソン》
説明不要の“宇宙一の大スター!”(ってエディマーフィーが言ってた!)ここでは僕がここが凄いと思う〈MJの功績〉を書いていきます。
•【モータウン〜エピックレーベルへ】
「ジャクソン5」のヴォーカルとして1969年「I WANT YOU BACK」(全米1位)でデビュー。数々の大ヒット曲を放った後、1975年に〈エピックレーベル〉に移籍し「ジャクソンズ」と改名。
※〔その前にMJは〈モータウン〉時代に4枚のアルバムをリリースしている。〕
その後、〈エピックレーベル〉で初のソロアルバム「Off The Wall」(1979年)をリリース。〈クインシージョーンズ〉をプロデューサーに迎えて制作された。
「Don't Stop'til You Get Enough」(邦題:今夜はドントストップ)はMJ初めて作詞/作曲した楽曲。またこのアルバムから4枚のシングルが全米チャートトップ10入り。
その後も1982年リリースの説明不要の大名盤「Thriller」は引き続きクインシーを起用。
“史上最も売れたアルバム”としてギネス認定やグラミー賞8部門受賞など今後の【キング・オブ・ポップ】としての礎を築いた。
その5年後リリースの「Bad」は前2作も勿論だが、今までのポップミュージックをネクストレベルまで押し上げてた。
〜【ここからが本題!】〜
‘全米チャートトップ10’‘売り上げ枚数…’などと色々書いたが、MJの偉業は【数字だけではない】
確かに「Thriller」は未だ‘売り上げ記録’として破られていない。しかし、それだけでMJの偉業として語るには不十分過ぎるのだ。1979年~1982年当時はいわゆる’’ディスコ全盛期’’である。ヒットチャートはディスコ/ソウル、もしくはブラックミュージックを取り入れたロックバンド登場していた。
※(余談だが、あのロックバンド〈ザ ローリングストーズ〉の「Miss You」もディスコサウンドを取り入れた名曲だ。当時のブーム(流行)の勢いが伺える。 )
「Off The Wall」
無駄のない研ぎ澄まされた艶のあるサウンド
MJはレーベルの反対を押し切り、“ジャズ畑”である<クインシー・ジョーンズ>をプロデューサーとして起用したことだ。それがこのアルバムのサウンド行方と未来の音楽の行方まで変えてしまった。当時の“派手なディスコサウンド”とは対極にある。とりわけこのアルバムを象徴するのが「Rock with You」だと僕は思う。
緊張感あるサウンドにポップさをちりばめたメロディにクインシー陣のバックによるキレのあるディスコブギーなサウンドとクールな佇まいに熱を帯びた伸びのある歌声、演奏はどれほど現在の音楽に影響与えたか計り知れない。
「Thriller」映像と共に“表現”の価値を創り変えたモンスターアルバム
前作でもう既に当時の音楽シーンを変えるには充分過ぎた内容だったが、彼は満足しなかった。〈マイケルと言えば?〉というくらいどれほどモノマネ、パロディにされただろう。
「Thriller」は当時ではありえない〈1億円以上〉の予算をつぎ込んだ〈14分の映像作品〉となっている。現在では当たり前のように感じるが
【映像も立派な音楽作品】として価値を見出したのは偉業であるし、〈ただ歌う歌手〉から〈歌って踊る歌手〉という【表現の幅を創り上げた】功績は言うまでもないだろう。
もちろん音楽面でも前作を上回る捨て曲なしの楽曲ばかりで、前作よりは〈メロディへの意識〉が強く感じられる。
このアルバムでは9曲中4曲がMJ自身が制作している。〈ポールマッカートニー〉との共演はより【ポップアルバムとしての価値】を更に上げていると思う。
「Bad」完璧な隙のないサウンド メッセージ性 エンターテイメントの共存 より高みへ
映像に関しては前作同様かなり高額の予算をかけられたが「thriller」以上に「bad 」などPVは【映画】のような作品が多くなっている。
ポップミュージックからエンターテイメントへ
ここで〈音楽〉を基本に〈映像〉〈メッセージ性〉〈ダンス〉が【全てが一つになった】やはり「Bad」「Man in the mirror」はその〈全てが一つ〉になっている代表曲だと思う。
言葉とメロディの関係 リズム コード感に映像で繰り広げられる物語は【音楽と映像】お互いに無くてはならないと思わされてしまう。
音楽だけではなくまさにエンターテイメント
だ。
【MJ編まとめ】
MJのインタビューや資料を見ていくと、これだけ現在の音楽シーンへの功績と影響、そして、感動を与えてくれるのはMJの【人知れぬ努力】と【自分を信じ抜く心】何より【感動を共に共有しようとする気持ち】があったからだと僕は勝手に思っている。
やはり〈数字だけが凄い〉という訳ではないはずだし、数字で語ってはいけないと個人的ではあるが僕はそう思っている。
自分だけではなく《人のために音楽をやっている》どんな仕事でも自分もそうありたいと影響されてしまうのは僕だけではないはずだ。
[ジョージマイケル編に続く(2/2)]
【下にリンクあり↓】
{画像:Sony music、Apple Musicより引用}
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