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今を夢中で生きるために

2年ぶりにハーフマラソンだった。
今回の目標は、ただ一つ。タイムではなく、「楽しむこと」。

この2年間、体調がすこぶる良くなかった。
走るどころか、スポーツに向き合うポジティブな気持ちすら、どこか遠くに消えていた。

でも今年に入り、もう一度自分を見つめ直した時に気がついた。
「走っている自分」が一番自分らしいこと。
走ると、私生活も整うし、体調も良くなるんだと感じた。
だから、再びランニングシューズを履き始めた。

そしてレースがスタート。
号砲とともに走り出した瞬間、全身を駆け巡るアドレナリンが教えてくれた。
「この感覚がまだ自分の中に残っている」と。

声援がくれた気づき

レースが進み16km地点に差し掛かった時、
沿道から
「残り5kmで終わっちゃうよーー!」
と、飛んできた声援を聞いた瞬間、胸の中に不思議な感情が広がった。

(この楽しさが、あと5kmで終わってしまうのか。)

これまでなら、ゴールまでの残りの距離ばかりを気にして、タイムに執着していた。でも、この日は違った。ただただ、走る楽しさを惜しんでいた。

走りながら浮かんだのは「感謝」。
健康で走れること、
再び走る楽しさを感じられる日が来たこと。、
仲間と喜びを分かち合えること、
心身共に前を向いて生きていること。

そのすべてが当たり前じゃないという事実を、走ることで強く感じた。
そして、その感謝が高まり笑顔でフィニッシュラインを切った。

ランニングチームの仲間

人生も同じということ

その瞬間、ふと思った。
人生も同じだ、と。

人生には必ず終わりがある。
けれど、その終わりを意識しすぎるのではなく、いかに「今という瞬間」を夢中で生きるか。
いかに目の前の出来事に感謝し、心を込めて向き合えるか。
その積み重ねが、後悔のない人生を作るのだと気づいた。
私たちは、誰もが時間という制約の中で生きている。
その中で、限られた時間をどう使うかで人生は無限に広がる。

走る中で、その事実を改めて実感した自分が少し誇らしかった。

広がる景色と感謝を胸に

これからも人生を一歩ずつ歩み、広がる景色に沢山の気づきを感じながら生きていきたい。もちろん周りからの声援に感謝は忘れずに
(成功するのが遅い大器晩成型……苦笑)

走ることでわかったのは、どんな日々もただの通過点ではないということ。
一瞬一瞬が未来を形づくる大切なピースになる。
どんなに短い時間でも、夢中になり、感謝を抱ける瞬間があれば、それはきっと意味のあるものになる。

──そんな確信を胸に、これからも公私共に走り続けたい。

あっという間の1時間半だった

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