CRAFTとは何か?

こんばんは。
とりまめです。

今日はkagshunさんのVoicy放送「<1246>問題ある家族をもう一度愛するために〜CRAFTとは何か〜アルコールを学ぶ⑤」を聴いての学びをまとめてみます。

私の今年の健康の実行目標の1つは『減酒』です。
具体的な定量的な目標を決めてなく、年始からの飲酒習慣の惰性で昨日まで毎日飲んでいました。

しかし、昨夜ある事件が起きて、正面から飲酒と向き合うことを決心しました。

息子が自転車で事故る

昨夜の18時で息子が部活を終え帰る途上、自転車同士の軽い事故を起こします。お互いに怪我はなく、所持品が少し傷づく程度でしたが、相手方が気性の激しい大人で、中学生相手に一方的に怒鳴ったみたいです。

警察を呼んで事故処理をするでもなく、怪我しているわけでもなく、ただ怒鳴り散らされて、その場に留まるように言われた息子。
30分待ってもその人は帰って来ず、困り果てて電話してきたみたい。
状況を把握して言い分を聞いても、どちらが悪いとも言えないような事故です。
息子の携帯電話から連絡があったときは、夫婦で飲酒しており、すぐに対応できませんでした。

結局、夜も遅く寒いだろうし、もしガラの悪い大人を連れてきたら危険だと思い、自転車にも異常がなかったため、そのまま帰るように伝えました。

自分が情けない

息子は自転車でぶつかった衝撃、知らない大人に烈火のごとく怒鳴られた恐怖、壊れた携帯電話。
怖かっただろうと思います。泣きたかっただろうと思います。
でもしっかりと、自分なりに対応していたんだろうなと、話を聞いてて思いました。

それなのに、親としてすぐ対応してあげられなかった。
助けてあげられなかった。

そんな自分が情けなく思いました。

以前の記事に書きましたが、AUDITの項目(下の記事にあります)で、「過去 1 年間に、普通だと行えることを飲酒していたためにできなかったことが、どのくらいの頻度でありましたか?」という問いかけがあります。

「まさしくこれだ!」と衝撃が走り、問題飲酒からアルコール依存に発展する恐怖を覚えました。

今年は完全にアルコールをコントロールする

今朝、朝食時に息子に宣言します。
「お父さんは、〇〇(息子の名前)が家から出て行くその日まで、イベント日以外は家族が家にそろうまでお酒飲まないから。」

平日、息子が部活から帰るのは21時です。
それ以降は余程のことがないとお酒は飲まないから、結果、減酒になるだろうという目的も含まれています。

でも本音は、昨日と同じ思いを家族にさせたくないから。
タクシーで駆けつけることもできるけど、間に合わないかもしれない。
飲酒していると冷静な判断ができないかもしれない。
家族のことで、後悔することだけは嫌です。

アルコールに関する学び

話を今日のVoicyでの学びに戻します。

アルコール中毒になっている家庭は、まずは当事者を責めたり、コントロールしようとします。でも問題行動をしている当事者をコントロールするのはほぼ無理です。

「なんとかしたい」という強い思いが、逆に悪いループに陥ってしまう。
結果、家族が当事者を甘やかしたり、当事者が世話をしてくれているといい気分になってしまいます。
そんな状態を「イネーブリング」といいます。

イネーブリング

イネーブリングは、当事者ができることを関係者がやってしまうことです。それは、当事者の人生に関係者が介入することです。

イネーブリングの行動は、しばしば、怖れ、心配、罪悪感、羞恥心によって起こります。

アルコール中毒を例にとると、「アルコールを隠したり」、「当事者が起こす問題行動を肩代わりしたり」してしまいます。

要するにアルコール中毒者が「アルコールに囚われている」ように、家族も「この人をどうにかしないとという思いに囚われている」状態です。
これを『共依存』といいます。

共依存の関係にあるとアルコール中毒を固定化してしまい、そのループから抜け出すことがなかなかできないといいます。

CRAFT

そこで、kagshunさんはアメリカで開発されたCRAFT(クラフト=コミュニティの強化と家族トレーニング)というプログラムを紹介します。

CRAFTは「Community Reinforcement And Family Training」(コミュニティ強化法と家族トレーニング)の略称です。
ここで言う「コミュニティ」とは、本人を取り巻く環境のこと。
つまり治療を受け入れやすい環境を作ることによって、自ら治療を選んでもらうのです。
大きなポイントはコミュニケーションを変えることですが、それだけではなく、CRAFTでは家族自身が今より楽になれることも目指していきます。

CRAFTのコミュニケーションスキルは、1,肯定的、2,「私」を主語にする、3,理解を示す、4,責任を共有する、の4つで構成されています。

要は、信頼し励まし『エンパワーメント』することではないでしょうか。

共依存になりやすい心理状況を理解し、「この人のため」というイネーブリングがさらに共依存の鎖を強化する。この鎖を断ち切るには、お互いのコミュニケーションを変えること。

このことは中毒に対することだけではありません。
子供の教育、仕事においてもイネーブリングしてしまい共依存に陥っていることがあります。

「この子はこうあるべきだ」
「片付けをしなさい」
など、といいながら知らず知らずに転ばぬ先の杖を用意し、子供や部下の成長を止めてしまっていることはたくさんあるなと気づかされました。

アルコール中毒という狭い見方でなく、あらゆるイネーブリングが絡む共依存関係にCRAFTのコミュニケーション法が役立つのではないでしょうか。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日もノンアル。それではまた。

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