笹尾根 (奥多摩)
武蔵五日市駅から1時間ほどバスに揺られ (思いの外、がらがら)、仲ノ平バス停で下車。そこから、西原峠/槇寄山に登り、笹尾根を浅間峠まで歩き、上川乗バス停へと下山した。以前、三頭山から槇寄山までは歩いたことがあるのでその続き。歩行距離は15km弱、休憩込みで4時間半の山歩。
[仲ノ平バス停→西原峠/槇寄山]
仲ノ平バス停で下車し、バス停の近辺にはトイレがないので、三頭山方面へしばらく歩いて用を足す。その後、バス停へと戻って、登山口へと向かう。案内があるので迷うことはない。前回、槇寄山から下山した時と同じルートかもしれないが確かではない。民家の脇を通り、登山口に向かう。まず目に飛び込んできたのは立派な木(名はわかりません)。
急ではなく緩やかな登山道。膝に優しい、ふかふかな落ち葉の道を行く。アップダウンもなく、ずっと緩やかに登り続ける感じで、疲れない。ウォーミングアップにはもってこいの道。
1時間ほどで西原峠に到着。三頭山側へ少し登ると槇寄山。少々ガスってはいるが綺麗な富士山とご対面。登山口で、長袖Tシャツ一枚になったが、少し休んでも寒くならない陽気。登山日和である。
[西原峠/槇寄山→数馬峠→笹ヶ峠→笛吹峠]
休憩後に歩き始めると「笹尾根」の道標があったが、笹はさほど見当たらない。時折、尾根が広がり、登山道が朧げになるので、GPSや地図で確認した方がいい。踏み跡がない雪道だとどこへ行っていいのかわからなくなるだろうななどと思いつつ進む。
しばらく歩き続けているとようやく「笹尾根」らしい道に出る。ほぼ平坦な道ではあるが時に緩やかなアップダウンがあるので飽きそうで飽きない。
[笛吹峠→丸山]
笛吹峠まで下ると丸山の100mの登り返しがある。標高断面図で確認済みだが、急登ではないので、さほど凹まないのではなかろうか。丸山に到着すると、どこからか登山者が現れ質問攻めにあった。登山を本格的に始めたいのだが、何を揃えたらいいかわからないらしく、ザックの中身やら、登山靴のことやら、いろいろ聞かれた。「初期費用が20万くらいかかるんですよね」との言葉に唖然とした。ハードな雪山登山でもするのだろうか。私は靴以外は登山用以外で済ませている。パンツは登山用ではあるが、山歩きを始めるにあたり一度きりかもしれないことを考え一番安いものを選んだ。
最近、少しばかり性能が良いものに惹かれている。10km以上の山歩きだと、やはり性能の良いものはどうなのだろうという思いに駆られる。ちなみに、靴はゴローのブーティエルだが、履けば履くほど愛着が湧く。最初のメンテナンスが悪かったのか、同じものを履いている他の登山者のものとは違った「風合い」になっている。使用年月よりも年季が入っているように見える。ああ、なんてまどろこい表現だろう (笑)。時間があれば、気持ちはわからなくもないので、ゆっくり話してもよかったのだが、一本前のバスに乗れるか乗れないか、際どいところだったので、先に進むことにする。
[丸山→小綱峠→土俵岳→日原峠→浅間峠]
丸山を過ぎ、頻繁にGPSを見つつ進むが、なかなか浅間峠に着かない。GPS上で間近に迫っている時に目前に山が見えた。「あれは浅間峠を越えてからの山だろう」と思っていたが手前だった。凹んだものの登ってみると大したことはない。やっとのことで浅間峠に到着すると立派な杉のご神木。一本前のバスに間に合うか間に合わないかギリギリでなければ、生藤山方面へ歩き進んだだろう。生藤山まで歩けば、広義の笹尾根を歩いたことになる (狭義は槇寄山〜浅間峠 [Wikipedia]) が、赤線繋ぎにさほどこだわりはない。
[浅間峠→上川乗バス停]
仲ノ平バス停に到着したのは7時20分頃。用を足して歩き始めたのが7時40分頃。浅間峠に到着したのが11時20分頃。バスの時間は12時8分。それを逃すと次は13時38分。慌てるとろくなことはないので、マイペースで下る。急坂もあるが、落ち葉のクッションで膝にはこない。黙々と歩き進んだら、バスの時刻の10分前くらいに到着できた。ああ、有難や。着替えを済ませてバスに乗り込む。空いてはいないが、混んでもいない。「払沢の滝」経由だが混雑しているようだったので寄り道は諦めた。武蔵五日市駅に到着したが、息つく間もない電車の乗り継ぎ。余裕こそないものの、なんだか妙にすべてのタイミングが合っている。「牛ノ寝通り」に続き、下りベースの尾根歩き。さて、次はどの山に登ることになるのだろう。