先日『大拙 禅を語る (Art Days)』という英語の講演記録から引用させて頂いたが、和訳を担当した重松宗育さんが、スナイダーの本を翻訳されていることを思い出し「青山は常に歩く」と題された一章を読み返してみた。
「青山 (せいざん) 」は大辞泉では「樹木が青々と茂っている山」もしくは「人が死んで骨を埋める土地」と説明されている。正反対の意味を持つ言葉である 。生死一如か、生生か。以下『野性の実践』からの引用である。
「『これ』『如 (ザスネス/Thusness)』は、自然 (ネイチャー) の性質 (ネイチャー) の本質 (ネイチャー) である」とあるが「自然 (じねん)」ということか。では「じねん」とは何か。さて、息をしているのは「誰か」。