白岩の滝(日の出町)
[ルート] 古里駅→大塚山→御岳山→日の出山→(麻生山は巻いて)白岩の滝
ちょっと滝を見物しに日の出町まで、いや、その前に少し山歩でもしようかと思い、古里駅に向かった。到着したのは午前7時前。駅のすぐそばのコンビニで買い物を済ませ「御岳山」登山口へ向かう。橋から静かな川を眺める。10分くらいで登山口に到着。さすがは奥多摩、寒い。
イノシシ避けの扉を抜け、誰もいないトレイルを進む。少し後ろに二人組がいるが服装からしてトレランか (と、思ったら後にハイカーだということが判明)。植林帯であるが太陽の方向に歩き進んでいるので薄暗さは気にならない。暫く歩くと、林道に出るが、すぐに山道に戻る。
丹三郎尾根と称されるルートである。少し歩くと二本の立派な「飯盛杉」が門のように聳えている。尾根に出るまでは登り一辺倒。尾根に出ると右側が開けるが景色は木々に遮られている。今日のメインは眺望ではなく「滝」なので気にせず進むと、偽ピークらしき登りが現れた。
はい、やっぱり偽ピークでした。登りはじめとは打って変わって日当たりの良い道をサクサク進み、景色は望めないことは知っていたが巻かずに、木々に囲まれた「大塚山」に登る。コンビニから一時間ほど。「大塚山」から先は、登山道というよりも遊歩道という感じである。
歩きやすい道をサクサク進むと分岐に到着。眺望ポイントらしい円塚山園地に登ってみるが木々に囲まれているので大樹の写真を撮って下りる。富士峰園地というところにも「富士峰」という名につられ登ってみたが、御神木とお社があるが開けた景色は望めず。
登山ルートに戻って暫くすると懐かしき「御岳山」の街に到着。ここの登りがちょっときつい。いや、そのすぐ後の御岳神社への階段が今日一番しんどかった。階段ではない道を下って「日の出山」へ向かう。少し寄り道が過ぎたので景色は「日の出山」で堪能することにする。
「日の出山」に向かう途中に巻道があったが途中で合流するのかわからないのでそのまま登る。山頂直下の階段がこたえるが眺望が待っているのでひと踏ん張り。山頂でバスの時間を気にしつつ暫し休憩。ここから「白岩の滝」への道が分かりづらかった。人気ないのかな。
「白岩の滝」方面の道標が不確かなのでナビを見つつ進む。どうやら「上養沢バス停」方面に進めばいいっぽい。皆様「つるつる温泉」へ向かわれるのか「白岩の滝」への道は夏なら藪漕ぎだろう道。小さな最初の滝あたりからざれていて滑る。疲れてきているので気を使う。
先に進むと、他人様の記録で拝見した「崩落のため迂回せず直進」のお知らせが貼られた柵があり、それを越えて直進すると、正規ルートではなさそうな狭く険しい道。滝を巻く道なのだろうか、下りた先から滝へ登り返すことになった。こんなことが待ち受けていようとは….
バスに間に合うか間に合わないかギリギリだったがここで諦め、滝を堪能することにする。一つ目の滝も素晴らしいが、少し登るとまた別の滝が現れる。ここでも「崩落」ゆえに迂回することを促されるが通れないこともない。その先に険しいつづら折れの登りが見えていた。
滝の麓に到着したのは歩きはじめて4時間弱。11km強。御岳山の手前で寄り道をしなければバスに間に合ったが後の祭り。バス停まで歩いて、待つのも寒いので、三つ先のバス停まで歩いてバスに揺られ武蔵五日市駅へ。「記録は参考までに」と肝に銘じることを学んだ一日。合掌。
[追記]
山に登り始めた時からずっと目にしている「山ブーム」という言葉。メインルートから少しでも外れると閑散とするのも、少し足を踏み入れるだけで満足する方とハマる方の比率も変わらないのだろうな。あ、別にそれって「山」だけの話じゃないか。無理せず自然に無心の赴くままに。