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主人を追って松本往復700キロ。


個人的に撮影で通っている小鹿野歌舞伎。春と秋を中心に年中舞台がかかっているが、先週末は両神の小森にお邪魔した。

先月、月刊誌『旅の手帖10月号』で小鹿野歌舞伎のページを作った際、編集者から「なるべく発売後の秋にやる舞台を中心に写真を組みたい」と言われたので、この小森の舞台をメインにした。

行ってみると、雑誌を見て県外から来たと言う人もいたのでよかった、よかった。

地元では、違う集落の人でも歌舞伎をやっている人なら舞台を見に来る。だから、他の祭りで歌舞伎をやっている人にも挨拶できてよかった。

小森の歌舞伎は、屋外の舞台前に畳が敷き詰められ、お客は靴を脱いで観ることができるのが面白い。みんな家から酒だの食べ物だの遊び道具だのを持参してゆったりくつろいでいる。

一方で役者や裏方たちは本気そのもの。
今年の演目は、「三番叟」「白波五人男」「弁慶上使」「千本桜伏見稲荷鳥居前」。みんな、かっこよかったー!

この独特のバランスが、たまらなく好きだ。

翌日は、奈良男さんの展示をすることになっている信州上田の本屋さんに、会場を下見させてもらおうと向かった。本屋さんだから週末は開いているだろうと高をくくってアポなし。

これが裏目に出て、店の前には

「松本でのイベントに出店のため臨時休業」

の張り紙が。。。。(汗)

ならば、ご挨拶だけでもと思い、松本のイベントへ行くことに。

その前に徳川軍を二度も撃退した真田の居城、上田城を観てから…。

上田から松本まで、秋が深まる信州の自然はさまざまな色に染まっていて、とても美しかった。

そして日が傾きはじめた午後、無事、店のご主人にお会いできた。

移動はバイクで、走行距離700キロ。

これでよし。



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