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FIPの診断がされた日。
先代達を看取り、子猫を迎えて早2ヶ月が経ちました。相変わらず毎日骨壷のまえにいつも通り餌と水をあげて、骨壷を撫でてます。たまに思い出して泣いてしまうのでペットロスから抜け出せていないのだとは思います。
そんな中、新しく迎えた子猫の様子がおかしくなり病院にいったところ
本日、猫伝染性腹膜炎(FIP)の診断を受けました。
猫伝染性腹膜炎(FIP)とは
猫伝染性腹膜炎(以下FIP)とは、猫腸コロナウイルスがなんらかの原因により変異しておこる病気で、発症から数日〜1ヶ月ほどで亡くなってしまう恐ろしい病気です。
発症は1歳未満の子猫が多く、子猫以外にも免疫力が落ちたシニアでもかかってしまうことがあります。
・腹水などがたまるウェット型と
・小さなしこり(肉芽腫性炎)や発生する場所によっていろいろな症状がでるドライ型
の2種があり
両方の症状が発生してしまう混合型の場合もあります。
今回子猫が発症したのはウェット型でした。
うちの子猫が確定したまでの流れを
見返すためにも書き留めておこうと思います。
発覚するまでの様子
おもちゃでよく遊び、走り回り、餌もよく食べて元気いっぱいな子猫で
様子がおかしくなりはじめたのは1月末、3日連続で粗相をしてしまってからでした。
決まって粗相をするのは普段寝床にしていない父の寝室。最初はトイレが気に入らないのかな?と思っていましたが、寝室を開放していなければ入らずにきちんと今までどおりトイレでしていたので謎でした。
その後、2月に入ってからは寝てばかりになり、
おもちゃにもまったく興味を示さなくなりました。餌もたべる量が減っていき、便秘気味だったのもあり、お腹も少し膨れているなと感じたので動物病院にいくことにしました。
「何もなければそれでいい」そんな軽い気持ちで動物病院にいき、結果的にエコーで腹水が見られました。
腹水があると水がたぽたぽしている感じや移動する感じがあると書いてありましたが、いまいちその感触なのかよくわからず
自分が感じた感覚だとゴムボールや水風船など弾力があるような感触でした。
脂肪は背中にもつくが、腹水の場合は背中に肉はつかないというのでそちらは当てはまっていました。
FIPの診断をされて
最初の所見でかかりつけの獣医さんは、子猫の年齢や所見からFIPの疑いが強いと言いました。
FIPと診断するには猫腸コロナウイルスに感染しているのかの検査も必要な為、そちらの検査をしたりで結果がでるまでの5日間はFIPではありませんようにと願っていましたがその願いは叶わずでした。
猫腸コロナウイルスは他の猫から感染するため、うちの猫の場合は現在1匹での室内飼育で多頭飼いではないので、購入したブリーダーの所ですでに感染していたのでしょうといわれました。
元々便秘でのストレスから膀胱炎にもなったり繊細な子だったのかもしれません。
環境の変化や最近は木の剪定作業などで外の機械音がうるさいなどのストレスもあったとおもいます。ストレスにもう少し気をつけていればと自分を責めてしまいます。
FIPと診断されるのにどんな所見があったのか
FIPと診断されるまでにあった所見ですが、
まず最初にみられたのが
・食欲不振
・元気消失
・便秘(でるけど無理矢理絞り出す)
その次にではじめたのが
・腹水
・下痢(水下痢)
でした。他にも発熱や黄疸がでる場合があるのですが、うちの猫はあまり発熱はせず黄疸も今日になって尿にで始めたので最初はでていませんでした。
初診時ですが
腹水→薄い黄色でサラサラ。
血液検査は肝機能が少しだけオーバー、SAAが測定不能でそれ以外は正常値。
という所見からFIPの疑いとなりました。
本来ウェット型の腹水ではFIP特有のドロドロした粘り気のある感じがでるのですが、うちの猫ではまだでていなくおそらくまだ早期だったのかなと思われます。
本日(2/15)の血液検査の結果では白血球数が高く、他の検査結果から総合してFIPで間違いないだろうという結果にいたりました。
本日より治療開始
今日の夜から薬の投与がはじまります。
恥ずかしながら先代猫の治療や出費が重なり
一番高額な薬での治療は難しく、手が出せる
モルヌピラビルという治療薬を使用することにしました。人間の新型コロナウイルスに使用する薬でFIPにも有効な場合があるということで投薬が難しいですが効いてくれればこちらで治療していこうということになりました。今後はこれにプラスして抗生物質も併用するそうです。
効かなければサプリを併用したり、GS-441524という薬も選択肢にいれてがんばっていこうということになりました。
これから不安だらけですが、寛解することを祈りながら自分がだせる限界までうちに来てくれた子猫の治療をがんばっていこうと思います。
まだ生後10ヶ月、あきらめたくない命のために。