ひよこクラブVol.015 生徒は担任に似てくる
①必ずチャイムと同時に授業開始する。
②毎休み時間に教室に行って生徒とおしゃべりする。
③毎朝、早めに教室前やフロアに立って生徒に「おはよう」する。
④がんがん授業見学する。
⑤HR見学する。
⑥いろんな授業法を試してみる。
⑦何でもばしばし動く。
⑧授業やHRの始業と終業の挨拶は、必ず全身を生徒に見せて行う。
⑨毎回、必ずフルネームで生徒の出席を取る。
⑩問いかけ以外は「わかりやすさ」が大切。
今回は
⑧「授業やHRの始業と終業の挨拶は、必ず全身を生徒に見せて行う」
についてお話しします。
ひよこのみなさんは、HRや授業のとき、どこに立って生徒とあいさつしますか? 教卓を挟んで? 教卓の横? 多くの方が教卓を挟んであいさつすると思います。でも、教卓の横に立って全身を見せてあいさつするべきです。これには理由があります。
ちなみに今回のタイトル「生徒は担任に似てくる」というのも、学校の七不思議とか都市伝説とかではありません。
みなさんは「ミラー効果」とか、「ミラーリング効果」という言葉を聞いたことはありませんか?
親しい人などと対面して話しているとき、人は無意識に相手の仕草や表情を真似する
という心の働きです。
先生方の悩みの中の一つとしてよく聞く話で、
「始業の号令のとき、いくら注意しても生徒がきちんとあいさつしない」
「授業中の姿勢が悪い」
といったものがあります。
ひよこ先生の中にもこういう悩みを抱えている方もいらっしゃるかと思います。特にそういう先生は、教卓から横にずれて、全身を生徒に見せて、美しい気をつけの姿勢で、毎朝あいさつしてみてください。その際は、生徒をぐっと見渡してひと呼吸置く間を取ることを忘れずに。
視線もとても大切です。
今はコロナの影響で縮小か、教室で校内放送などで行われることが多いと思いますが、全校朝礼や始業式、終業式、避難訓練、集会などで、よく体育館やグラウンドで、ひと学年、または全校生徒が一堂に会するときがあります。
ひよこのみなさん、そのとき教員はどの位置にいたらいいでしょう? また、どうしておくといいでしょう?
始業式や終業式のような式典のときはそうでもないでしょうけど、進路の話や生活系の話で係の先生が一所懸命に生徒に話しているとき、生徒が並んで立っている(または座っている)後ろの方で、体育館の壁に寄りかかったり、あぐらかいて座ったり、屈伸運動や各種ストレッチを始める中堅~ベテラン先生方の姿を見かけませんか?
中には、ふらふらその辺を歩き回って、ピッチングやゴルフスイングのフォームを繰り返す、もはや駅のホームでよく見るただのおっさんみたいな先輩先生、いるんじゃないでしょうか?
ルネ・ジラールも指摘しているように、人間は模倣する動物なので、そんなベテラン先生方となんとなく一緒にいたら、ひよこのみなさんも学年集会や全校集会で駅のホームのおっさんたちと五十歩百歩の行動を取るようになります。
さて、先ほどの質問ですが、
集会ではどこに立ちますか?
理由とともに考えてください。
さして難しい問いではないのでですが、答えは明日、書きますので、よろしくお願いします!