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【KBO】元MLBプロスペクトがKBOでレジェンドに

さて、Casey Kellyという投手をご存知でしょうか?
彼は2008年ドラフト全体30位でレッドソックスに指名された元トッププロスペクトでした。
そして、父親Patも元メジャーリーガーでした。
当初はショートとして指名されその後投手にコンバートしました。

2010年12月、Adrian Gonzalezのトレードで当時のトッププロスペクトだったAnthony Rizzo(現NYY)などと共にパドレスに移籍。
先発ローテーションとして期待されていましたが怪我が続きATL→CHC→SFGと移籍し2019年からLGツインズと契約をしました。

コロナシーズンを乗り越え、怪我なく常に安定した成績を残してきましたが、去年から不調で解雇説もありました。
それでもその噂を一掃するくらいに復調し抑えていきました。

登板前日に戦力外通告

KBOは日本よりシビアな世界です。
怪我をしても長く待つことはありませんし、成績不振なら戦力外になる世界です。
Casey Kellyも例外ではありませんでした。

7/19 Elieser Hernandezと契約するのでウェーバー公示すると本人に伝え、翌20日の先発登板は最後の登板として自分の投げたいところまで投げさせてあげる(打者1人投げて降りてもいいし、長く投げてもええで)と監督が選手に伝えました。

20日は先発登板をしたものの、雨が降り続きノーゲームに。
無失点投球でしたがそれも幻となってしまいました。

ノーゲーム決定後に雨が降る中で退団セレモニーが行われました。

セレモニー動画はこちらから↓

記録室

6シーズン在籍で
ERA3.25
163試合73勝46敗
989.1回
753奪三振292四死球
WHIP1.19

と素晴らしい成績を残しました。

KBO外国人投手の73勝は、
ニッパート(102勝)
リオス(90勝)
ソーサ(77勝)
に続きバンヘッケンと共に歴代4位の勝利数(73勝)で、LGツインズ球団内でも歴代4位

989.1回は球団5位
753奪三振は球団4位
WAR25.75は球団3位

メジャーでは開花しませんでしたが、KBOのレジェンド助っ人として韓国のファンの記憶に残る投手となりました。

今年で35歳とまだ引退するには少し早いのでウェーバーで声がかからなければアメリカか台湾で現役を続行する予定です。
特に台湾なら近いですし大きな故障もないのですぐ投げられると思います。

そして、LGツインズでは今後春季キャンプのインストラクターとして呼ぶ計画を立てています。

連覇に向けElieser Hernándezの補強を実行

さて、LGツインズはその功労者であるCasey Kellyを解雇してまで獲得したのがElieser Hernándezです。
年俸は44万ドル。安く見えますがビザ発給などでの合流含め8月以降の登板になり、かつ出来高付けずでこの価格なので相当思い切った投資といえます。

155kmを投げるような球はありませんが、安定した投球にずば抜けたコマンドが武器です。
LAD3Aで今季6試合(5先発)でERA2.83
マイナー通算でも139試合(105先発)でERA3.22と非常に安定した実力のある投手です。

今シーズンはドジャースとブルワーズでプレー。
中継ぎメインでしたがDFAされその後FA。
今年29歳とメジャー定着するには年齢に厳しいかなといったところでした。

8年前もMLBで登板あるDavid Huffを途中補強し、そこから神がかりな投球でプレーオフ進出した記憶が蘇ります。今回もElieser Hernándezの補強で連覇を目指します!

参考記事

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