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次のFlexen、Raley、Rufを探そう

※まだキャンプの段階なので名前を掲載した選手がもしかしたらみんなクビになる可能性もあります。
それも想定した上で読んで頂ければと思います。

Chris Flexen Brooks Raley Darin RufはそれぞれKBOでプレーした元助っ人である。
ただそれだけが共通点ではなく、3人は少ないチャンスを掴みメジャーのドリームを掴んだ苦労人でもある。

Chris flexen(斗山→SEA)

Flexenは元々メッツにいた有望株だった。しかし当時はFlexen以上の若手先発候補が多く中々出番がなかった。
2020年に斗山ベアーズと契約。当時はあっさりとFlexenをアジア球界へ流出した事もありメッツファンから批判を浴びたという。
斗山ベアーズでは途中怪我での離脱があったが、韓国シリーズでは先発中継ぎとフル回転をして優勝に貢献した。
オフにマリナーズと2年契約。昨年は31先発で14勝 ERA3.61と韓国時代以上の素晴らしい成績を残し今年もローテの一角として期待される。

Brooks Raley(ロッテ→CIN→HOU→TB)

Brooks Raleyはレッズとマイナー契約後にメジャー昇格もウェーバーにかけられアストロズへと移籍した。
20〜21シーズンは防御率だけを見ればお世辞にも素晴らしいとは言い難い(20年CIN+HOU 4.95 21年4.78)が、オフに2年1000万ドルでレイズと契約した。
レイズといえばそこまで金満な球団ではない。そんなチームが高待遇で契約したという事はそれだけ良いものがあるということだ。
韓国4年間では地道にイニングイーターとして投げていた先発がMLBではリリーフとして定着した例である。

Darin Ruf(三星→SFGiants)

Darin Rufといえば元フィリーズのプロスペクトである。
しかし当時はHowardがいたりして中々定着できず2017年にKBOへ。
3年間は優良助っ人として活躍したが、チームの都合で200万ドルも払えない(微小減額なら残留受け入れ可能)という理由で退団した。
三星電子といえば超大企業であるが、三星ライオンズに関しては子会社的扱いでそこまで親会社は金を投資する対象ではないという。
コロナ禍になった2020年。一時は日本へ行く噂もあったがマイナー契約したサンフランシスコジャイアンツは彼をキープした。
20年21年は準レギュラーという立ち位置でメジャー定着し、昨年のプレーオフでは同点ホームランを打つ活躍もした。
一塁だけでなく韓国時代では守っていなかったLFもこなしチームの勝利に貢献した。
今季は2年契約SFGと契約延長を掴んだ。
貴重な対左、DHに代打にスタメンと幅広く活躍するだろうと思われる。


次のメジャー定着候補は?

① Aaron Brooks(KIA途中解雇→STL)

まず1人目に、2021年度にKIAタイガースを途中解雇されたAaron Brooks投手である。
アメリカから輸入した電子タバコに大麻の成分があり、密輸と喫煙の容疑で身柄拘束されていた為だ。
後にパドレスとマイナー契約をしたがプレーはしておらず、家族をアメリカに残して1人韓国に留まり裁判での判決を待っていたそう。そして在宅起訴されたそうだ。
かなりの曰く付きではあるが実力はある。
2020年は23先発で11勝4敗 ERA2.50とエース級の活躍。息子さんがアメリカで交通事故に巻き込まれてしまった為緊急帰国しシーズンを終えたが、この活躍に当時日米の球団が注目したそうだ。
武器はフォーシームツーシーム。先発で最速153km計測した。そして制球も良い。2020年時点での実力ではあるが今もこれくらいの実力はあるものと見ている。
そして今年はカージナルスとマイナー契約。
韓国での期間は、コロナ禍シーズンでもしっかりと投げたという実績もある。
Alex Reyesが60-Day IL移行に伴い40人枠に入った。
先発5番手から中継ぎロングとなんでもできる存在としてMLBへの生き残りを見せて欲しいところ。

②Roberto Ramos(LG途中解雇→BOS)

Roberto Ramosは今季招待選手としてレッドソックスに加入した一塁手。
昨年LGツインズでは途中解雇になった。理由は腰の怪我。
現在スプリングトレーニングでアピール中。左打ちで飛ばす力があるという点ではJustin Bourに似てる部分が多い。またシフト廃止でこういう昔ながらの一塁専任の打者が回帰する可能性もある。
今年で28歳でメジャー経験なしと遅咲きの部類ではあるがメジャー昇格を目指してほしい。

Roberto Ramos

③Ben Lively(三星途中解雇→CIN)

Ben LivelyもまたRamos同様に怪我を理由に途中解雇となった投手だ。
三星ライオンズではそれなりに計算できる先発投手として活躍していたのも事実だ。
レッズはトレードによる解体、資金難もありチャンスがあると思い掲載。
ひとまずはレッズで再昇格を目指してほしいところ。

④Aaron Altherr(NC→無所属)

なんで無職の選手を入れるかというと、KBO2年間では2年連続30本塁打20盗塁を達成した優良助っ人だから。
MLBへの拘りが強く韓国に残ることはできなかった(時間がないNCダイノスはNick Martiniを獲得した)。
今年31歳とありMLBで活躍するにはラストチャンスといえよう。それは理解できるが一方であまりにも選球眼がないので定着は厳しいという見方もある。
果たしてどうなるか個人的に注目したい選手。

⑤Dan Straily(ロッテ→ARI)

Strailyといえば、皆様メジャーファンなら名前の知ってる先発投手である。
2020〜21年度はロッテジャイアンツのエースとして安定した活躍を見せてくれた。
元々MLB復帰を想定した韓国入りだったが予定通り?に退団した。
メジャー復帰を急ぐ理由がある。

「息子にメジャーで投げる姿を見せたい」ためだ。
ここまでスプリングトレーニングではあまりアピールできていない。今年34とあって今後どういう展開になるか注目したい。

Dan Straily


最後に

韓国の野球は日本よりレベルが低いという意見をSNSでよく見る。それは確かに事実と思う。ただそれは印象だけに過ぎない部分もあり、韓国に行けばメジャーに戻れる可能性があると言われている。それがFlexen Ruf Raleyに加えて今回は紹介しなかったがMerrill Kelly(ARI)にEric Thames(A's) Josh Lindblom(MIL)もいる。
大事なのはレベルが高くないリーグで無双することではなく、以前よりも心技体が進歩しているかどうかであると思う。
候補は今回は5人だけ。筆頭の昇格候補は個人的にBrooksであとは明確にスプリングトレーニングでアピールしている段階(無職も紹介したが)である。
紹介した選手以外のプレーヤーもいるので、それ含め1人でも多くの元KBOリーガーが昇格できる姿を見守れるようこちらとしても注目したい。

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