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ドビュッシー「ヒースの茂る荒地」とスターウォーズ

私はドビュッシーが好きだ。

私はピアノ自体は、4歳から習い始めて高校3年まで続けていたが、その後もサークルやら音楽活動やらをしていて、なんだかんだ鍵盤には触れ続けている。

とはいえクラシックはそこまで好きではなくて、好みなのは、ベートーヴェンとモーツァルトのほかは、ドビュッシーとギロックぐらい。あとは現代曲、ポップスとかジブリとか、流行りの曲とかを弾くのが好きだった。

とりわけ後者2名の作曲家(ドビュッシーとギロック)の曲は、クラシックの中でもちょっと雰囲気が違う、と小さい頃から感じていた。私が習っていたピアノの先生も、たぶんお気に入りの作曲家だったようで、彼らの曲を選んで私に弾かせるときは、なんだかテンションが違ったような気がする。(ピアノの先生にもそりゃ、いろいろ好みがあるよね)

その中でもとりわけドビュッシーは私も子どもの頃から大好きで、有名どころの「月の光」や「アラベスク」などはよく弾いたし、組曲『子どもの領分』の中の「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」は今でも楽譜なしで全部弾ける。

余談だけど、この『子どもの領分』というタイトルもすごく好きで、「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」は、ピアノの練習曲(特に指運びの練習)を退屈そうに嫌々やる子どもの様子を描いている(曲もタイトルも)と言われていて、そういうウィット感もなんだか好きだった。(そしてこの曲は、最後にはその退屈感が解放されていく様子があらわれていて、とても爽快)

そんなドビュッシー好きの私は、ここ2年ぐらいまたピアノを習って、ドビュッシーの曲を何曲か新たに弾いた。
…とかいって、ドビュッシー好きというわりに、全然知らない曲が多くて(笑)、新たに習い始めたところのピアノの先生がドビュッシー全曲のCDを貸してくれて、初めて知る曲がたくさんあった。

うーん、どれを聴いても、やっぱりドビュッシーの雰囲気が好き。
ド素人見解ですが、ドビュッシーの曲は旋律や和音が美しいのもそうだけど、エキゾチックな感じ(実際ドビュッシーは、日本、東洋にもすごく興味があったらしい。法被?浴衣?とかも持ってたんだって!今も残るドビュッシーの家、みたいなところに展示してあるとか)と、リズム感、絶妙な間、盛り上がった先に、発散しきらずにためる感じとか。たまらない。

椎名林檎とかもドビュッシーが好き、と言ってたような気がするし、坂本龍一も私はドビュッシーの生まれ変わり…とか言ってたらしいし…なぜこんなにもドビュッシーは人の心をつかむんだろうかな…

調子に乗って発表会にまで出てしまったのだけど、この曲を弾きました。
(当然ですが弾いてるのは私じゃないです、笑)

組曲『版画』より「塔」

「塔」てタイトルがまた。

聴いてもらえるとわかると思うのですが、久石譲さんだって、きっとドビュッシーにかなり影響を受けて、参考にしてるはず。弾きながら、聴きながら、ラピュタが頭に浮かぶ私、、、

それで、もう一つ、ドビュッシーを聴いている中で知ったのが「ヒースの茂る荒地」。

同じくドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」に似てるかも…と思いきや、途中…映画「スターウォーズ」のテーマ曲にそっくりなフレーズが出てきてびっくり!!

な、な、な、なんだこれは!!
と驚くのは、私が大のスターウォーズ好きだからなんだけど(特に旧三部作)、テーマ曲も大好きで、こういうのも聴きに行っちゃうぐらい、だからで…

ジョン・ウイリアムズも、ドビュッシーを参考にして、ここから着想を得ていたのか、、としか思えないぐらい酷似。パクり、とまでは思わないけどさ。。どっちも好きだから、つながりや共通点かあって逆に嬉しいぐらいだけど、ただ、驚いた、という話でした…。

いやー、むしろ、こういう共通点があるから、ドビュッシーもスターウォーズ双方が好きなのか、と思ってしまうぐらい。ドビュッシー好きさんとスターウォーズ好きさん双方に知ってほしい、そして驚きを共有したい、それだけでした(笑)。

…それにしても、たまたまだけど、張り付けたドビュッシーのピアノのyoutube、両方ともPTNA…有名なピアノのコンクール?なんですよね?そこで弾かれるとは…やっぱり弾き応えのある曲なんですね…

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