ケンケンパ
この細かい模様、よく見てください。小さな頃皆さんしましたね。ケンケンパって。それを意匠化したものなんです。
アップにしたらやっと分かるくらいの細かい模様を板に掘り、それを何回も反物にあてて染色し、江戸小紋という着物は作られます。
今札幌三越10階で日本伝統工芸展が開かれています。日本国宝である小宮康正とその子小宮康義の作品が展示されていて、着物に興味があるのでじっくりと楽しませていただきました。
9階では展示と販売もしていたので寄ってみると、小宮康義さんの作品がいくつか置かれていました。着物を作る用の反物はさすがに手が出ないお値段でしたが、古帛紗という茶道で使う布地の道具が意外にお手軽なお値段で並べてあったので、こんな機会は逃すべきでないと考え購入しました。それが写真のケンケンパです。
販売員の方が白手袋をして丁重に包装して下さっていましたが、その中の模様がケンケンパという対比が面白い。
いつ使おうか楽しく悩んでいます。ちょっと特別なお稽古の日か、お茶会にするか。これを見た時の周りの方々の反応が楽しみです。