見出し画像

SOUKIの2枚看板。日よけアームカバー

SOUKIには隠れた大人気商品の日よけアームカバーがあります。
隠れたと書きましたが、どちらかといえば2枚看板でエース。
スラムダンクでいうと流川だし、ハンターハンターでいえばキルアです。

靴下工場であるSOUKIがなぜ、アームカバーを作っているかというと、靴下は夏場売れないものだからです。
夏場はサンダルを履いたり、暑いので薄手の靴下を履いたりするかと思います。今でこそサンダルに靴下を合わせるのもオシャレだし、定番にはなってきましたけれど、数年前までは素足が当たり前。
SOUKIでも薄手の靴下を生産してはいるのですが、いくら薄手とはいえ夏場はグッと需要が減り、売れる数も少なくなります。

SOUKIが特に得意とする「あらもん」つまり、目の粗い分厚いローゲージの靴下は殆ど冬場の需要に向けた生産です。
夏場は繁忙期で生産や出荷がとっても忙しいです。
大口の発注を夏に受けて生産するのですが、逆に冬場の夏に向けた生産が少なく、閑散期となります。
冬場や機械が空いたいた時にオリジナルブランドの商品を生産したりもしていましたが、それでも機械が空いてしまってもったいない。人の手が余ってしまうのが靴下ほか、季節感がある生産工場の悩みではないでしょうか。

夏に売れるもの、靴下を作る技術を生かすことができるものと考えたのがアームカバーでした。

アームカバー自体は何年も前にあったのですが、靴下の機械を応用すれば縫製なしに指を通す穴があけられるのではないか、とアイディアマンである現在の会長が考えて生み出されたのがSOUKIのアームカバー生産の始まりです。
それが大ヒット、おかげさまで20年にもわたるロングセラー商品となっています。

SOUKIのアームカバーの特徴

・指通しの穴が開いていること。機械を改造しているので、編みながら親指の通し穴があけられます。手の甲までカバーができるのは女性には嬉しいですよね。

・元々は靴下を編む機械だったもので編んでいるので、継ぎ目がなく一本の筒状になっています。縫い目がなくなめらかです。

・超薄手のガーゼのような生地です。コンパクトに折りたためるのでさっと取り出してつかえる。

・裏糸にUVカット効果がある糸を編み込んであるので、ちゃんと日焼け対策ができます。

20年ちかく前から作っているらしいです。
この編み機を考えた会長はアイディアマンでアームカバーのほかにも、過去にも靴下編み機を使って考えたアイディア商品や特許まで取った商品があったらしいのです。
今聞いても新鮮なすごい発明も多いのです。
ただ、時代の先を行き過ぎたのか、残念ながら埋もれてしまったものもたくさんあるそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?