備忘録的第94回都市対抗野球大会(7/14運営編)

無事に都市対抗野球大会を迎えることができた。

今年変わったことはチーム券配布場所が一塁側三塁側ともに物販を行うテントの下で配布するようになったことだ。
これにより配布担当者の負担が多少は軽減できることや、三塁側バルコニー入場列とチーム応援席入場者が入り乱れなくなった。

中に入り、物販関連を確認。新しく入居したパフェを扱うお店も見つける。

うろうろしている最中、NPBでもイベント進行MCを務めているF氏の声が響く。やたら美辞麗句に彩られたセリフに上滑り感。
唐突に君が代が流れて、そこではじめて開会式が行われていることに気づく。

「ほら皆さん!すごい人がすごいことやってるんですよ!見て!見て!見て!」
そんな圧を感じさせる進行にイヤな予感しかなかった。

何せ、ひとつ場面が変わるたびにバカ丁寧すぎるご説明が入るのでクドい。
さらに問題なのは、応援団の一連の流れができているにも関わらず、いちいちご説明を入れることで流れを阻害してしまったことだ。

これでは黙ってろ!としか思えない。

問題は続く。
5回終了後、応援団コンクールが行われた。今年はきっちりチームごとに区切って行う形式とはじめてのケースだった。
そのスタートタイミングがバイタルネット応援団にキチンと共有できていたのか?進行のセリフと応援団マイクが重なった。
思い返せば、そんな衝突が何箇所かあった。
試合終了後、一番綺麗な流れで行いたいエール交換の直前にも流れが止まる事態が予想通り起きた。

果たして演出進行の落とし込みが企画側と応援団との間でキチンとできていたんだろうか。
特に確立されたフォーマットをいじる場合の初回は徹底が必要だ。これは野球を通じて身に染みている。

この演出のギクシャク感は「わかりやすさ」への見解の相違が既存の応援席と新規のイベント屋さんとのフリクションを生んだ。
無説明であろうと初見でも「そういうものだ」で済ませられることを、いちいち既存の流れを止めてまで手垢のついたセリフを聞かされては調子が狂う。

進行で大事なのは、文字通りイベントを滞りなく進行させることだ。
今回は進行台本の作り込み不足と、事前打ち合わせ不足が招いた惨劇だ。

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