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「牡蠣豆腐」とは?

私は落語が好きなのだが、「居残り佐平次」の中で主人公の佐平次が飲みなおしのつまみに「牡蠣豆腐」なるものを食べたいというシーンがある。(牡蠣豆腐が出てこないやり方もある。)

私は寡聞にして「牡蠣豆腐」を知らず、ずっと食べてみたいと思っていた。

2年ほど前、急に「牡蠣豆腐を作ってみよう!」と思い立ち、ネットでレシピを調べたところ、私は困ってしまった。

牡蠣豆腐として紹介されているレシピが、大きく分けて二つあるのである。

1、牡蠣を豆腐と煮た鍋物のようなもの。

2、牡蠣をすりつぶし、豆腐や卵と混ぜて固めたもの。

どちらが佐平治のいう「牡蠣豆腐」であるのか?

噺の中で「牡蠣豆腐」を食べるシーンは、詳しいものはない。どの噺家がやるバージョンも、食べるシーンは省略されている。

いちおう、料理下手ながら両方とも作って試してみたのだが、だいぶ違う料理ができあがった。両方とも酒に合う料理ではある。(牡蠣が酒にあうのは当たり前であるが)

非常にどうでもいい話ではあるのだが、佐平次のいうところの「牡蠣豆腐」がどういうものであったのか、気になってしまった。いろいろと調べてみても根拠のある話は出てこない。

あと、私の今までの経験の中で、居酒屋でも小料理屋でも「牡蠣豆腐」というメニューがある店を見たことがないのだが、これは私の住んでいる地域や行く店の問題なのだろうか。

知人に聞いてみても「牡蠣豆腐」を知っている人はおらず、あまりポピュラーでない料理のようだ。

いつか佐平次が欲した「牡蠣豆腐」を食べてみたいものである。情報を求む。

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