いきなり考察シリーズ その1 Fate/Grand Order2部6.5章トラオムでカルデアを糾弾するマスター達の正体とその理由
*2023年4月10日 タイトル変更
初めに
筆者は型月作品に深く触れたのがFate/Grand Orderが初めてで、他作品については型月wiki等で掻き集めた情報しかないので、認識が間違ってる可能性があります。
またFGOのイベントも一部未履修なので否定できる根拠が示されてる可能性もありますがご了承下さい。
今日からここでTYPE-MOON(型月)が中心に製作しているFate/Grand Order(FGO)に関する考察及び自分の中の仮説について語りたいと思ってます。
故にFGO本編(2部6.5章トラオムまで)やイベントのみならず型月作品全般のネタバレが多いのでご注意下さい。
第2部6.5章トラオムにおいてカルデアに突きつけられた物。
それは汎人類史に反逆を掲げるサーヴァント達の姿でした。
もっとも、サーヴァント達自身に汎人類史に対して反逆したいという意思は個々によって強弱があれどほぼ本人の意思ではなく、姿の見えぬマスターの意思に影響されてのものでした。
※追記
この姿の見えぬマスターは一人でトラオムのサーヴァント全員を従えておらず徐福ちゃんの占いではサーヴァント毎に別々のマスターが従えてると推測している。
しかしホームズの推理では一人のマスターがトラオムのサーヴァント全員を従えてたとしており、食い違いました。
ここでは徐福ちゃんのトラオムのマスター複数人説を採用してます。
またホームズの推理と徐福ちゃんの占いが食い違った理由は見当付けてますが異星の神の正体に関する事なのでまた今度。
そう、姿の見えぬマスター達はサーヴァント達を介して何故か汎人類を糾弾していたのです。
そのマスター達は一体誰なのか、そして何故汎人類史を、翻ってカルデアを糾弾するのか考察していきたいと思います。
まず、その考察において重要となる型月世界の概念『照応』と『ガイア理論』について今一度考察したいと思います。
照応
goo国語辞書から引用すると照応とは『[名](スル)二つのものが互いに関連し、対応すること。特に、文章の前と後の文句が互いに対応していること。「首尾が―する」』という。
占いにおいて運勢をカードの並びに見立て表現する事なんかまさに照応の一例でしょう。
しかし、型月世界での照応は物理的に相互作用が発生したり、因果逆転が発生します。
例えば、ロードエルメロイ二世の事件簿コラボ復刻追加シナリオにおいて、特異点の外に居た魔眼列車はドアの開閉と主人公が記憶を取り戻すタイミングを合わせることで列車と主人公の記憶を照応させていました。
そして、その特異点は主人公の記憶が基になっているので主人公の記憶と照応した列車もまた特異点の一部かのように照応させる二重の照応により侵入に成功しました。
また漫画『路地裏ナイトメア』においてアトラス院がシオンや路地裏同盟の未来をシミュレーションしている時に、シミュレーション上のシオンに本物の意思が現れたのもアーキタイプ・アースが現れたのもシミュレーションと本物が照応してしまった結果だったのでしょう。
このように形だけでも本物に似せると、偽物に本物の力や人格が宿ったり、偽物に与えたダメージが本物とシンクロするなど、偽物と本物の誤差を世界が埋めようとしてしまうのが型月世界の照応という現象です。
さらに魔術は照応によって得られる力を絞ったり照応を連鎖させてより大規模な事象を引き起こせる等、より洗練された照応の応用技こそが魔術の本質だと自分は捉えてます。
ガイア理論
そしてもう一つ型月世界の大事な概念として、ガイア理論があります。
ガイア理論とは星や惑星にも霊魂が宿っているという概念です。
地球の霊魂は人類を律するためにアルクェィドを含む真祖を生み出したが、Fateとは別の世界では想定通りにならなかったのですが本題とは関係ないので割愛。
ここで重要なのは、地球だけでなく月や他の星々、宇宙に存在するすべての星々にも型月世界では霊魂が宿っているという事です。
更に拡張して宇宙そのものにも魂が宿っているとするのがセイバーウォーズⅡでは描かれています。
本題:カルデアを糾弾するマスター達の正体とその理由
さて、『照応』『ガイア理論』の2つの概念を踏まえた上で、カルデアを糾弾するマスター達の正体とその理由について考察したいと思います。
やはり重要になるのは、2部の鍵とも言える空想樹です。
空想樹の中には、銀河がありました。
銀河を構成するのは星々です。
星々にはそれぞれ魂が宿っているとするのがガイア理論。
ブルーブックのレポートによると、巨大な樹の枝が人類を1人1人刺して滅ぼしたとしています。
マスター諸君。
何故、姿の見えぬマスター達はカルデアを糾弾するのか。
何故、巨大な樹の枝はその質量で人々を押し潰さなかったのか。
何故、空想樹の中に銀河があったのか。
自分の答えはただ1つ。
空想樹の中にある銀河の正体が、枝によって肉体を奪われた人々の魂だったからです。
詳しく説明すると、空想樹の正体は異聞帯を地上に投影するプロジェクターだと考えられますが、そのメカニズム的に空想樹自体は内部の銀河を保持するための外郭で、プロジェクターとして実際に機能していたのは内部の銀河だったと思われます。
古来より銀河や星々は人々にとって地上の動乱の影響を受けずに運行する不思議な物であり、その不思議な物に肖るために生まれた占星術は個人の運命だけでなく国政に深く関わってきました。
では逆に限りなく本物に近い星々、銀河を作り操る事ができたら?
占星術の因果を逆転させてその銀河を地球に照応させれば、架空の人類史すなわち異聞帯を地上に顕現出来るのではないのだろうか。
※2023年12月30日追記
この理論思いっきし間違えてましたね。
ここは正しくは心象風景と現実を入れ替える固有結界の理論を適用した物だと思われます。
固有結界はインド哲学における個人の体内を小宇宙、実際の宇宙を大宇宙と扱い、宇宙同士なら入れ替えれるという物です。
ただ、別に人体でなければ固有結界を作れないという訳ではない。
何らかの方法で宇宙を作る事が出来れば、人工的に固有結界を作る事は理論的に可能である。
ただし、世界が見間違える程の強力な神秘を籠った触媒出なければ無理であろうが。
虚空は空間があれば作れるのでまだ良いとして、問題は銀河である。
そこで異星の神が利用したのがガイア理論。
ガイア理論は星に魂が宿るというもの。
では魂があれば星になりうるのでは?
そう、星に魂が宿るというガイア理論の因果を逆転させ、人の魂を星に照応させ銀河の素材にしたのではないだろうか。
そうすると、カルデアは無自覚に空想樹ごと人類の魂を滅ぼしてきた事になります。
それこそが、2部6.5章トラオムにおいて姿の見えぬマスター達がサーヴァント達に汎人類ひいてはカルデアへの反逆をさせようとした理由。
その理由と令呪が天から降り注ぐ事から考えて、姿の見えぬマスター達の正体は天を覆う空想樹の中に残された銀河の素材として余った人類の魂達だったのでしょう。
まとめると、トラオムの姿の見えぬマスター達の正体は空想樹によって魂を引き抜かれた人類の一部であり、銀河の素材にされた残りの同胞を空想樹ごと滅ぼしたカルデアを糾弾していた。
というのが自分の中の仮説です。
以上、『トラオムでカルデアを糾弾する姿の見えぬマスター達の正体とその理由』についての考察でした。