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FGO考察 その2 FGO世界線の冬木の聖杯戦争、特異点説
何故か続いてしまった考察シリーズ。
例によってFGO関連のネタバレしかしていないので注意。
因みにSN=stay nightつまり原作であるfate/stay night本編の事であり、世界線とはその作品内の歴史という意味です。
FGO世界線における冬木の聖杯戦争はマリスビリーにとって都合が良すぎる
冬木の聖杯戦争はFateシリーズにおいて重要なイベントである事はFGOのプレイヤー=マスターには常識だろう。
しかし、FGO世界線における冬木の聖杯戦争の情報を集めてみると、特異点化する前からおかしな点がある。
SN世界線の聖杯戦争と比べると、明らかにマリスビリーに対して都合の良い点が集中しているのだ。
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具体的にどこら辺がマリスビリーにとって都合が良すぎるのか。
一つづつ説明したいと思う。
何故か外様の魔術師にも参加権を与えている
第一の謎。何故か外様の魔術師にも参加権を与えている。
というのも、原作SNにおける最初の聖杯戦争の実態は、遠坂家、間桐家、アインツベルン家の御三家の聖杯の所有権を巡る内輪揉めである。
だが開催されるたびに失敗に終わってしまいその過程で令呪の作成やルールが整備されたのだ。
その中で外様の魔術師にも聖杯戦争の参加権を与えられるようになったのは、サーヴァントを召喚する負担を押し付けるためでしか無い。
なので、御三家以外のマスターが勝ち残れないように不利なルールがあちこちに仕込まれている。
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それに対し、FGO世界線は2004年の冬木の聖杯戦争が最初だという。
SN世界線の最初の聖杯戦争と比べるとおかしい事は一目瞭然。
何故か最初の聖杯戦争から御三家以外の魔術師に参加権を与えているのだ。
例えFGO世界線が御三家の内訳が変わった並行世界だとしても、外様の魔術師に聖杯をくれてやる道理は企画側の御三家にない。
にも関わらず、何故かマリスビリーは御三家ではない外様の魔術師として参加し、そして勝ち残って聖杯を獲得している。
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そしてSN世界線では第二次以降にしか存在しないはずの令呪が、FGO世界線では最初から存在している。
以上が第一の謎。何故、御三家は外様の魔術師に聖杯戦争の参加権を与えているのかでした。
マリスビリーはどうやってソロモンの指輪争奪戦に勝ち抜いたのか
第二の謎。マリスビリーはどうやってソロモンの指輪争奪戦に勝ち抜いたのか。
その疑問点とは、ラインの黄金という財力チートを使うアインツベルンの目を盗んでソロモンの指輪を手に入れたのかという点である。
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何せSN世界線のアインツベルンはその財力で世界中を掘り返してエクスカリバーの鞘や古代ギリシャの神殿の柱などを手に入れているのだ。
そしてソロモンは聖杯戦争では不利とされているキャスタークラスで勝ち抜く実績をFGOで得た。
それほど強大なソロモンを召喚できるソロモンの指輪が残っているのなら、アインツベルンが手に入れようと躍起になってないのはありえないだろう。
『アインツベルンが参加しなかった並行世界じゃ無いのか』については、ソロモン王=ロマニが現代のアインツベルンを知っている時点でその可能性は限りなく低いと思われる。
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お前謎の一般人どころか超重要参考人じゃねーか!
つまり、ソロモンの指輪を手に入れれば確実に聖杯戦争に勝てるが、そのソロモンの指輪を手に入れるには聖杯戦争に勝ち抜いてアインツベルンを超える富を聖杯に願うしか無いという堂々巡り、デッドロック、パラドックスが生じているのだ。
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マリスビリーがどうやってそのパラドックスを超えて聖杯戦争に勝ち抜いたのか、実は全く描写されていない。
以上が第二の謎。マリスビリーはどうやってソロモン王の指輪争奪戦に勝ち抜いたのかでした。
結論:FGO世界線の聖杯戦争は特異点化する前から特異点である
つまり、FGO世界線には聖杯戦争に令呪、そしてソロモンの指輪が突然降って湧いたように現れたのだ。
いくら並行世界でもそんなのはあり得ない、と言いたいが我々マスターはそんな降って湧いたように発生する時空の乱れを知っている。
そう、特異点である。
聖杯は特異点を発生させるが、聖杯が無くても特異点は発生する。
そして、聖杯以外に人為的に特異点を発生する装置、ロゴスリアクト・ジュネリックがカルデアの倉庫に封印されていた。
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つまり、2004年の冬木に突然聖杯戦争が行われたのも、突然外様のマスター枠ができたのも、ソロモン王の指輪が突然出現したのも特異点だったからであり、特異点を発生させれるロゴスリアクト・ジェネリックをマリスビリーは持っていた。
即ち状況証拠でしか無いが、FGO世界線の冬木の聖杯戦争の正体はマリスビリーの作った特異点である。
以上が今回の自分の考察でした。
次回は後にも先にも続かない特異点が何故歴史を紡いでるのかについて考察してみたいと思います。