FGO考察 その6 『異星の神』は何のために白紙化地球に顕現したのか
例によってネタバレ注意。
特に二部七章まで、トラオム、事件簿コラボ、まほよイベントのネタバレに言及しています。
Uオルガマリーは何のために白紙化地球に召喚されたのか
ネタバレ防止のためタイトルは言い換えであり、見出しが今回の本題です。
初期から裏でずっと暗躍し、二部五章でようやく姿を現した『異星の神』ことUオルガマリー。
しかし蓋を開けてみれば彼女の所業による被害はオリュンポスの一部と彷徨海を破壊された程度で、本格的に関わった二部七章では記憶を失ってカルデアと仲良く異聞帯南米探検し、最後はORTと戦って散っていくなどとても黒幕とは思えないムーブでした。
それもそのはず、Uオルガマリーの正体は『異星』に召喚された異星の使徒の一騎だったのです。
与えられた役割はリーダーというが、実態としては道化師が正しい。
異星の神だと思い込まされ、何も知らないまま異星の神として振る舞う姿はまさに道化であった。
しかし、彼女の役割はリーダーという名の道化師なだけだったのだろうか。
ロマニ?の推測にノーコメントだった言峰の言動にはUオルガマリーに単なる道化師以上の役割があると言いたそうであった。
そこで『異星』の計画においてUオルガマリーの役割は何だったのか考察したいと思う。
そもそも『異星』ことマリスビリーの目的はカルデアに異聞帯を切除させてカルデアスを人理保証天球にする事だった
もう『異星』=マリスビリーであると仮定して、彼の計画において主人公に異聞帯を切除するよう誘導させたのは何のためだったのか。
それは異星の使徒の一騎、言峰の言葉からして明白である。
カルデアスを人理保証天球にする事だった。
そのために地球は白紙化され、主人公は異聞帯を切除していく旅を強要されたのだ。
いやいや何で異聞帯が切除されたらカルデアスが人理保証天球になるねんとなるだろう。
それについては山羊ラビット氏の動画でぐうの音も出ない程、説明されてしまったのでそちらを参照して欲しい。
淫夢ネタで有名な人なので見たくない人のために端的に説明すると、魔眼列車の照応と同じ事を地球とカルデアスでさせられたのだ。
あの時、魔眼列車と主人公の記憶に紐付いた特異点は無関係だったために魔眼列車は特異点に侵入出来ずにいた。
そこで主人公が記憶を思い出したのと同時に魔眼列車のドアを開閉させる事で、主人公の記憶と魔眼列車にありもしない関係性を作る、即ち照応された。
そうして魔眼列車は即席の関係性で主人公の記憶のフリをして、特異点の侵入に成功したのだった。
そして、その内の『魔眼列車』を『カルデアス』に、『主人公の記憶を元にした特異点』は『白紙化地球』に、『主人公が思い出した事』と『魔眼列車のドアの開閉』をそれぞれ『白紙化地球/カルデアス上の異聞帯の切除』に置き換える。
それこそがマリスビリーが異聞帯を発生させた目的。
カルデアスは凍結されたフリして内部で異聞帯を含む白紙化地球をシミュレートしていたのだろう。
白紙化地球上で異聞帯が切除されるのと同時にカルデアス上の異聞帯も切除する事で類感魔術が発動し、地球とカルデアスが同等の物になった。
そうして地球と等価値となったカルデアスの事を人理保障天球を呼んでいるのだろう。
Uオルガマリーの役割は道化師だと思うのは罠
※2024/9/22追記
まあ結局のところ、上の動画通り山羊ラビット氏の考察が概ね合ってると思ってます。
ただしUオルガマリーの役割に関して違う気がするのでこの記事を書きました。
白紙化地球で異聞帯を切除する旅こそが『異星』=マリスビリーの計画だと分かったところで、その中でUオルガマリーの役割とはなんだったのか。
まあ順当に考えて、最後の追い立て役でしょう。
召喚時の魔力反応で第五異聞帯にカルデアを誘き出し、彷徨海を襲撃してカルデアを追い出し、ORTの霊基を求めて第七異聞帯に赴きカルデアが阻止しに来るとこまで全て計算済み。
そうしてカルデアスが人理保証天球に昇華された事でカルデアのお役御免。
伯爵がカルデアを潰そうと画策しているのが現状である。
で終わるんだったらわざわざオルガマリークエストやトラオムなんてやる必要ないんだよなあ。
ブルーブックやオーディールコール序の描写から考えて、Uオルガマリーとオルガマリーが無関係なはずがない。
地球が白紙化した原因は間違いなくオルガマリーにある。
Uオルガマリーの謎を解けば確実に地球の白紙化を解決できるだろう。
白紙化地球は特異点であり、その原因はオルガマリーだった。
キリシュタリアが残した情報では、地球が白紙化してから空想樹の襲来が起きたという。
しかし、ブルーブックが残した情報では、空想樹が襲来してから地球の白紙化が起きたという。
この二人の観測者の違いは何なのか。
結論から言うと、ブルーブック側はカルデアス上の出来事だったのだ。
ミステリー用語でいうところの双子部屋のトリックという奴か。
先にカルデアス上で地球が白紙化されるシミュレーションを行い、それをゲーティアに壊された人理定礎を修復中だった二千十六年の実際の地球に置換させた。
だから二人で空想樹の襲来と地球の白紙化の順番が違っていた。
キリシュタリア側はおそらく空想樹の根に人類が襲われてるシーンがすっぽ抜けているからブルーブックと噛み合わなかった。
そしてそのシミュレーションこそがブルーブックの回想で描かれた出来事。
アメリカのエリア51に運ばれた被検体Eに対する実験はカルデアス上での出来事だった。
するとおかしな点がある。
血管人間が被検体Eだったならどうして実験台に乗せられてなかったのか?
実験室で撃たれたであろうブルーブックの行方は?
百年機材がアップデートされてなかった理由は?
そう、若森の説明が歪曲的だったのは血管人間を被検体Eだとカルデアに思い込ませるためだった。
本当は血管人間こそカルデアス人類であり、日誌を残していたブルーブックその人だったのです。
そして、本当の被検体Eは実験台に乗せられた木の根の方であり、その正体こそカルデアスに落ちたオルガマリーの成れの果てだったのだ。
つまり地球の白紙化を解くには二千十六年のカルデアス内のアメリカ、エリア51にレイシフトして木の根となり果てたオルガマリーを救い出す必要がある。
しかし、レフ爆弾で肉体を失い魂だけのオルガマリーは情報空間であるカルデアスから連れ出されたら、おそらくその存在を維持できない。
オルガマリーに百年続く責め苦を与えるか今ここで安らかに眠らせるか。
残酷な選択を主人公は突き付けられるだろう。
そうしてオルガマリーに安らかな眠りを与える事が出来たなら、きっと地球の白紙化は解けてカルデアスも人理保障天球から擬似地球環境モデルに戻るはず。
罠です!これは罠です!
それで全て納得してしまったあなたは、そこでゲームセットです。
きっと主人公もそう思うでしょう。
上の文章を良く読めば分かると思いますが、地球の白紙化とカルデアスが人理保証天球に昇華した事には何の因果もありません。
何故なら地球が白紙になった原因はカルデアスですが、カルデアスが人理保障天球に昇華した原因は主人公達だからです。
故に地球の白紙化を解消した所で、カルデアスは人理保証天球から擬似地球環境モデルには戻らない。
まほよイベントの千九百九十九年の特異点では、シャイニースターは己の能力によって五等級にまで強化されており青子一人では太刀打ち出来なかった。
しかし、やり直しされた二千一年の特異点では青子の奮闘によって強化を阻止。その後、千九百九十九年の特異点に戻ると二等級に巻き戻ってました。
この現象をコリジョンだと青子は語った。
このシャイニースターに起こったコリジョンと同じ事を、マリスビリーはカルデアスに対して意図的に起こそうとしてるのではないか。
ただし自分で異聞帯を切除していったのでは人理保証天球への昇華が特異点解決時の巻き戻しの対象にされてしまうため、主人公達第三者をクッションに利用したのでしょう。
客観的に見れば二千十六年のカルデアスが突然、人理保証天球になるだけである。
しかし、そうなるともうどうしようもない。
地球版呪いの藁人形となった人理保証天球カルデアスのシミュレーションのままに地球は操られ、それは主人公やマシュも例外ではない。
もう何を思っていようが『カルデアスが停止しない未来』をシミュレーションされる限りカルデアスは何者にも停止できない。
FGO世界線の未来はカルデアスに全て握られてしまうのだ。
最後の希望は虚空の中に
つまり、Uオルガマリーが召喚された目的はリーダーという名の道化師兼最後の追い立て役兼地球白紙化を解決する方法を気付かせるためのヒントだったのだ。
そしてその解決方法こそが最大の罠。
二千十六年の擬似地球環境モデル・カルデアスからオルガマリーを救ったその時、二千十六年のカルデアスが人理保障天球になってゲームセットとなる。
だが、もしもカルデアスでは操れない人理の外側の存在が居ればあるいは。
最後の希望は虚空の中に。