FGO考察 その7 特異点F及びXに空想樹はあったのか
例によってネタバレ注意。
FGO二部七章まで及び「魔法使いの夜アフターナイト/隈乃温泉殺人事件 ~駒鳥は見た! 魔法使いは二度死ぬ~」「歌うカボチャ城の冒険~マッドパーティー2015~」「Fate/Accel Zero Order」「スペース・ファンタズムーン アナザー・クリスマス 真夜中のこんふぁんた」「聖杯戦線 ~白天の城、黒夜の城~」イベント、「魔法少女プリズマイリヤ」のネタバレ過多なので読みたくない方はブラウザバックしてください。
特異点F及びXに空想樹があったとは囁かれる
考察勢には最早常識のように特異点F及びXに空想樹があったと考察されている。
謎の巨大な爆心地と現代ではあり得ない神代級の豊富なマナが特異点F及びXに残ってたのが空想樹があった証拠とされてるが、正直それらは何らかの事故の跡の可能性も拭い切れないため納得出来ない人も居るだろう。
じゃあ空想樹はなかったと主張したいのではない
特異点F及びXに空想樹があった証拠は擬似サーヴァントの存在そのものにあると自分は思っている。
特異点と擬似サーヴァントの関係性
以前の考察で、特異点で亡くなった人物は擬似サーヴァントになれると考察した。
しかし、自分は実はある人物が擬似サーヴァントである事を失念していた。
Uオルガマリー。
彼女がオルガマリーの擬似サーヴァントで検体Eのエピソードが彼女が英霊になった逸話ならば、自分は特異点と擬似サーヴァントの関係性を勘違いしていた。
そして正しい関係性のケースを一人見つけました。
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ハロエリちゃんはエリちゃんが聖杯の欠片を拾った事で発生した派生サーヴァントである。
ただし他の派生サーヴァントである水着鯖やサンタ鯖とは違い同一英霊の衣替えという設定ではなく、何故か独立したサーヴァントであり元に戻れなかった。
またオリジナルの自分と合体してブレエリちゃんに派生するなど派生サーヴァントとしては特殊な立ち位置だった。
そう、ハロエリちゃんの正体はオリジナルのエリちゃんとは独立した英霊引いてはエリちゃんの擬似サーヴァントであり、その理由は特異点の原因になってしまったからだったのでは無いだろうか。
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そうすると擬似サーヴァントになる条件は特異点で亡くなったからではなく、特異点の原因になる事が擬似サーヴァントになる正しい条件だったのだろう。
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え、あなた神秘の薄い現代の人だよね。なにそれ怖い。
どうしてただの被害者が英霊になれるのか
特異点の原因が擬似サーヴァントになれるならば、空想樹を取り込んだORTが自身の擬似サーヴァントであるオルト・シバルバーを召喚出来た理由は明白。
空想樹の根は特異点なので取り込んだORTが特異点の原因となり英霊認定されたからだ。
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だから心臓ごと対消滅させて合わせ鏡そのものを破壊しなければ倒せなかった。
とはいえORTと違い、実験という名の拷問をされただけでオルガマリーが英霊になるのは納得できない人も居るだろう。
だが実は、そのような被害者が英霊になるケースは二つある。
一人目は英霊アンリマユ。『この世全ての悪』として祀られ/罵られる事で山奥の小さな村をフラストレーションから救ったただの青年。
二人目はテュフォン・エフェメロス。悪竜ティフォンに捧げられた無常の果実=反願望器の擬人化。
彼らは自身の意思で逸話を残していない、第三者に生贄にされた被害者なのに英霊になっている。
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即ち一定以上のコミュニティの趨勢を変える事=人理の礎になる事が英霊の条件であり、そこに本人の意思や第三者の悪意は無関係なのだろう。
そしてそれは特異点も一緒で、だからオルガマリーが英霊になれたのだ。
擬似サーヴァントを召喚するのに超えるべき壁は実は高かった
以前の考察で、空想樹の中の銀河の正体は空想樹に捕食された人の魂の群れだと推理した。
そして空想樹の根が特異点であり被害者でも英霊になれるなら、彼らもまた擬似サーヴァントの条件を満たしている。
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最も中身はカルデアス人類だしマリスビリーの謀に乗せられただけだから重く受け止めなくて良いとは思うが。
なら何故異聞帯で空想樹の被害者の擬似サーヴァントを召喚出来なかったのか。
一つ目はシンプルに白紙化地球の空想樹の銀河はカルデアス人類の魂で構成されてるため縁が無いのもある。
二つ目は英霊召喚には触媒が必要だが、彼らが死亡した時点でその世界線の触媒も異聞帯と共に消滅してしまうために召喚出来ない。
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そう触媒の世界線もまた英霊召喚に必要な物なのに擬似サーヴァントの場合は、元となる特異点の原因が亡くなった時点でその世界線の触媒が消滅して召喚出来ないというパラドックスを抱えている。
ではUオルガマリーやオルト・シバルバーはどうやってそのパラドックスを超えて召喚出来たのか。
それは特異点の原因を第三者に引き継がせる事で解決できたのだ。
Uオルガマリーは人理修復中の地球。
オルト・シバルバーは太陽にされたオリジナルの自分の心臓。
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つまり、第三者に特異点を継承すれば特異点の原因が死亡しても特異点が消滅せず、その世界線の触媒で擬似サーヴァントとして召喚出来るのだ。
擬似サーヴァントの存在こそが特異点F及びXに空想樹があった証拠だった
等式で表すと擬似サーヴァント=英霊化した特異点の原因⊃空想樹に捕食され空想樹ごと死亡した犠牲者という事である。
では何故特異点F及びXに空想樹があったと言い切れるのか。
それは複数人が同時に特異点の原因になるのが難しい事にある。
聖杯の特異点は基本的に拾った人しか特異点の原因になれないので、そこで召喚出来る擬似サーヴァントは一人か二人が限界である。
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しかしFGO世界線で召喚出来てるSN世界線の擬似サーヴァントの元となる人物は2025/1/1までで十四人。
冬木の聖杯戦争関係者やウェイトレスがピンポイントで特異点を単純計算で七個以上発生させたとは考えにくいし、もしそうならFGO世界線の冬木の聖杯戦争がマリスビリーの勝利だけで説明がつくはずがない。
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トラオム以上に混沌とした特異点になっていただろう
よってFGO世界線は特異点F及びXにあった空想樹に作られた異聞帯であり、SN世界線の擬似サーヴァント達の正体はその空想樹に捕食された犠牲者なのだ。
だからSNの舞台である二千四年の冬木市の人物ばかりが擬似サーヴァント化しており、また時臣やケイネス、雁夜や龍之介といったzeroのマスター達が擬似サーヴァントとして実装されないのは空想樹を植えられた時点で既に死亡してたからだった。
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でもそうなら何故SN世界線とは並行世界であるFGO世界線でSN世界線の擬似サーヴァントが召喚出来てるのか。
それはマリスビリーのトリックと空想樹が伐採されたタイミングが関係していると考えている。
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マリスビリー(SN世界線)は最初にロゴスリアクト・ジェネリックで聖杯が汚染されていない冬木の聖杯戦争の特異点=FGO世界線の過去を創造した。
そして当時の自分自身に魂だけのレイシフトした後は空想樹を植樹し、冬木市民を犠牲に異聞帯=特異点F=FGO世界線の未来を創造した。
この時点では空想樹の中身の銀河はFGO世界線の冬木市民だが、マリスビリーがロゴスリアクト・ジェネリックで創造した特異点を解除した事で変化する。
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そうする事でコリジョンが発生し、SN世界線にFGO世界線と空想樹が重なり特異点Xとなる。
同時に空想樹の中身の犠牲者達もFGO世界線の冬木市民からSN世界線の冬木市民に入れ替わったのだ。
更に機能し始めた抑止力に後押しされセイバー他サーヴァント達が空想樹を伐採した。
そうして空想樹ごとSN世界線の犠牲者達は死亡し、FGO世界線で擬似サーヴァントとして召喚出来るようになったのだろう。
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以上が自分の推理でした。
疲れたしもうそれらしい伏線は無さそうなのでFGOの考察はここまででしょう。
まあ気が乗ったらまた別の作品の考察するかも知れませんがその時はよろしくお願いします。