2種類のロブスタをブレンドしてエスプレッソブレンドを作った。
昨年、僕が一年間試行錯誤して抽出やメニューを考えて作ってきたロブスタ種というコーヒー。
最近、そのウガンダ産ロブスタ🇺🇬から、インドネシア産のロブスタ🇮🇩に興味が湧いたのです。
「ロブスタ種」という名前で一括りにされてしまう事がほとんどの豆ですが、アラビカ種と同じように、
産地で風味が変わってくるのではないか
と思うようになったのです。それも、ウガンダロブスタを抽出し続けていて、ちょっとした壁や特徴を感じたからです。
いつものお店で、いつものエスプレッソブレンドを飲んでいた時、
そのブレンドにはインドネシアのジャワロブスタ、というロブスタが使われている事を聞きました。
その時、
なぜジャワロブスタを使うのか
を聞いてみると
コクや余韻を作る要としてブレンドしていると教えて頂きました。
それを聞くと、ウガンダロブスタはコクや余韻というより、ロブスタという力強さを前面に出したような特徴を持っている。
香りの強さ、質感のインパクト(苦味といより八角のようなスパーク感)、後味の良さ(クリーンさ)が際立っていると、僕は感じています。
そこからもっと、ロブスタ種というものを研究したいと思うと、
ウガンダ ロブスタだけがロブスタではない
このことに気づいた時に、他の産地のロブスタ種に興味が向くようになったのです。
そして次なるロブスタがインドネシアになりました。
ジャワロブスタ
ロブスタの産地としては有名な国で、すごく力の強さを感じていました。しかし、実際に自分で抽出をしていくと、ウガンダとは別の特徴を味わうことができました。
甘さ、柔らかさ、長い余韻
これがウガンダのものとは違う特徴でした。
2年前にインドネシアへ行って、ロブスタ100%のエスプレッソを飲んで感動した時を思い出しました。ロブスタから感じる甘さ、あの衝撃は忘れられません。でも、それに近いものを感じ得たことで、新しいインスピレーションを得ることが出来ました。
2種類のロブスタをブレンドすること
この2つを組み合わせると、「ロブスタ」として一体となるのではないかと、そこにロブスタの良さを見出せないかと思ったのです。
ウガンダ が持つ「一部」、インドネシアが持つ「一部」、アラビカ種のように、特徴があることに、またコーヒーの楽しみを見つけてしまいました。
凸凹のパズルピースが綺麗に組み合わさった時、ロブスタの世界が広がり、バリスタとしてもお客さんと共有出来たら、本当に面白い一杯を、時間を作ることが出来るなと思い
またウガンダ ロブスタのエスプレッソフルコースの時のように、感嘆驚喜が生まれてほしいとワクワクしています。
エスプレッソブレンドへ
どんな比率でブレンドを作ろうか考えると、今のところ
50%:50%
で綺麗にそれぞれの特徴が折りたたまれています。
どちらも邪魔をし合うような部分を持っていないので、すんなりとはまった印象です。
黒糖を入れ、マキアートを作ると、デザートとして楽しむことができます。
このブレンドは、アメリカーノだとウガンダの比率が上がり、ミルク系になるとインドネシアの比率が上がっていくように思えます。
まだまだ改良出来るロブスタブレンドに、また魅了されてしまいました。
今年はロブスタブレンドに集中するかもしれません。
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ROKPRESSO MAGAZINE 2nd stage.
手動エスプレッソマシン「ROKPRESSO」から「ESPRESSO」を作るときに考えている事を文字にしています。 30mlの液体から生ま…
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