ウガンダ産ロブスタ種のレシピの考え方
前回の記事は、ウガンダロブについての気持ちを書きたかったので、抽出に関しては省いて書いていました。
「ロブスタ種」というコーヒーを淹れた事がありますか?
ブレンドではなくエスプレッソで
そして、100%で。
アラビカ種と比較すると、ロブスタ種は、本当にアラビカ種が持つ特徴をびっくりするほどに持たない、正反対のコーヒーです。
コーヒーの本や記事には、シングル(100%)で飲むことは、ほぼ書かれることはなく、ブレンドに使われる、と説明されていると思います。
そのロブスタを使い、エスプレッソで良い抽出が出来た時、「麦チョコ」のような香り、ピーナッツバターのような質感に、長い余韻が心地よく残る、一杯になります。
僕が思う1番の特徴は、「余韻」です。ロングアフターで、どんな表現を文字にしたらいいのかわかりません。笑
ただ、「あの余韻」は、ロブスタならではな感じがします。
「ロブスタが美味い!」
インドネシアで飲んだ一杯に、この衝撃を受けた僕は、どうにか自分でも抽出出来ないだろうかと、
ロブスタ用の抽出を考えました。
なぜかというと、
普段飲んできたアラビカの抽出方法で
ロブスタを淹れると、
煎った麦の香りに、苦味を強く感じ、力強いボディを感じてしまうからです。
「これが本当にロブスタなのか?」
「ロブスタの旨味をどうしたら引き出せるのか?」
現在の抽出を全部疑いました。
持っている特徴が「逆」
だとすれば、抽出方法も「逆」
これをヒントに、まずは、アラビカ種で抽出しているレシピを書き出してみる。
「15g」「ポーレックスミル3〜5クリック」「1ml/1秒」
鍵となるポイントは主に3つ(焙煎度は近いものとする)
ここから、ロブスタ種のレシピを考えると
「粉を多く」「挽き目は同じ」「少し抽出を遅く」
その理由はというと
「ロブスタ種はじっくり旨味を引き出すタイプ」
と感じたからです。
イメージは
「ポルタフィルターの中で圧力が掛かる時間を増やすことで、一滴一滴の旨味濃度をより高める。」
という感じです。
それを踏まえて、出来たレシピがこちら
「18g」「ポーレックスミル3,4クリック」「1ml/2~3秒」
ROKPRESSOにおいてのレシピなので、参考程度に。
エスプレッソの変化した部分は、
「甘い香りが出るようになった」
「キャラメルのような質感」
「クリーンさを増し、クセになる余韻」
アラビカ種では、じっくり出すことで、味が強く出てしまうことがありますが、ロブスタ種ではより絞り出すことによって、「旨味」を引き出すことができるようになりました。
機会があればお試しください。
抽出に関しては、日々研究中ですので、また新しい発見があれば更新していきます。
Let's pump it!!!